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モブの植木鉢小説館

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28 無礼講

桜たち2組の女子は、桜を先頭に小走りで館内を移動していた。逃げ場所を探す桜がまず思いついたのは、外に逃げることである。
外ならば身を隠す場所は多いし、その気になればどこまでも遠くへ行ける。
桜は脱落者がいないか気を配りながら玄関に向かった。
だが……。

「あーん、お姉さま。自動ドアが開かないよ」

玄関で待っていたのは、外へと続く自動ドアがびくともしない現実だった。
透明で大きなガラス戸は、センサーに反応せず、ピクリとも動かない。
どうやら、自分たちを館内に閉じ込める作戦らしい。

桜はすぐに玄関から出ることを諦めると、次なる逃走先を考える。
桜はこの宿泊施設の内部を把握していない。外観は大体マラソンをしている最中に見たが、内部に限っては玄関から自分たちの泊まる部屋と女子風呂までの道しか通ってないからだ。
今いる人数は脱落者がいない限り44名。勿論、そのなかにはついてきていない夏美は含まれていない。
これだけの人数をどこかの場所に入れるにはかなり場所が限定される。

「どこかの部屋……。トイレ。だめね。情報が少なすぎるわ」

一瞬トイレに立て籠もり、モップなど汚い掃除道具で防御しようと思った桜だったが、そんなことをすれば向こうも他のトイレから武器をもってきて、最悪の戦いになることを覚悟しなきゃならないことを悟り諦める。

「茜、渚。どこかいい隠れ場所知らない?」

桜は自分に子犬のようについてまわる、ふたりに振り返り訊ねる。もしかしたら自分の知らない、いい隠れ場所を知ってるかもしれない。
尋ねられた茜と渚は、視線を少し落として考える素振りを見せる。
そしてそのうち渚が思いついたように言った。

「屋上はどうですか? 玄関は閉まってましたが、屋上は開いてるかもしれません。屋上に出てドアを閉めれば、他の男子たちは入って来れません」
「なるほど。いい案ね」

マラソンをしていた外観から、この寮は3階建ての病院のような作りになっていたことを思い出す。
都合よく屋上のドアが開いているか分からないが、開いていたらラッキーだ。行く価値はあるかもしれない。
桜は頷くと、すぐに皆に階段を上って屋上に行くように指示を出し、すばしっこい茜に先に行って屋上のドアが開いてるか確かめるようにいう。
茜は元気よく返事すると、すぐに子リスのような動きで、階段をどんどんのぼって行った。

そして桜たちが2階まで上ったところで、下から牛坂の怒鳴り声が聞こえ、自分たちを追ってきたのを確信する。
運動神経が鈍い子がいるため、このままでは逃げ切れないと悟った桜は、自分が集団の最後にまわり、牛坂が階段をのぼってきたときに備える。
しかし幸いなことに、牛坂の声が1階から聞こえるもののこちらへ来る様子がない。自分たちの居場所を気づかず、やみくもに探しているのかもしれない。
海森の女子たちも牛坂に協力するとは思えないので、海森があそこにいなければ距離を引き離すチャンスだ。

桜は、マラソンでふらふらなクラスメイトたちに小さな声で頑張ってといいながら、一緒にのぼっていった。


──宿泊施設3階。
2階までが和風だったのに比べ、この階は一転洋風作りになっていた。
どこかの高級ホテルだといったほうが早いだろうか。
廊下にはペルシャ絨毯のような鮮やかな赤い色の絨毯が敷かれ、規則正しく番号が振られたドアが壁に張り付けられている。
3階に来た階段からそのまま屋上にいけると思ったのだが、屋上に行くのはまた別の階段のようだ。3階から上に続く階段はない。

先にのぼっていた茜を探すと、茜はここにはいない。
どうやら階段がある場所を探しにいったらしい。
通路が左右にどこまでも伸びているので、どちらかに行ったのだろう。

結構なスピードで階段のぼりをした女子たちが、バテバテの様子で息を整えている。
だけど誰も座り込む者などいない。みんな牛坂の噂を知ってるので、ゆっくり座り込むものなどいないのだ。すぐに動ける体勢のままで桜の指示を待っている。

桜は小さな声で、茜がどちらに行ったのか知ってる人はいないか聞く。
すると、勇太が童貞を捧げたポニーテールの川村が、桜に近づいてきた。

「桜さん、茜ちゃんなら向こうへ走っていったよ」
「そう、ありがとう」

桜は礼を言い、茜の行った右方向に目を凝らす。
だが戻ってくる様子はない。途中で右に曲がる角があるので、その先に行ったらしい。
桜は視線をみんなに戻すと、階段の隙間から下の様子を窺う。すると、下からウシシシ!という大きな声が聞こえてきた。
どうやらグズグズしている暇はないらしい。

桜は全員を茜の進んだ方向に向けて走らせる。
これなら茜が戻ってきても牛坂と鉢合わせになることはない。
階段があるかどうかは賭けだが、茜を1人だけで行動させるわけにもいかないのでしょうがない。

20もの部屋の前を通り抜け、一方通行の角を右に曲がる。
そこで茜が前方より走ってくるのがみえた。

「茜っ!」

小さく鋭い声をあげ、桜は急いで走ってきた茜を受け止める。

「桜お姉さま。階段はあったけど、屋上のドアは鍵がしまってましたぁっ!」
「そうなの、わかったわ。ありがとう」

桜は報告を受け、いったん全員を立ち止まらせる。
そして茜が多少息を整えるのを待って、通路の先の様子を聞く。行き止まりだったら大変なことになる。

「えっと、この先はずっと通路が続いていて、途中でエレベーターが2つに屋上と下に行く階段があるよ。
通路の先は行ってないので、どこに行くかわかんない」

桜は思考する。屋上が閉まっていたのはある意味、予想通りだったので失望はない。
となると、また他へ行かないといけないのだが、エレベーターが二台あっても40人を同時に乗せれるとは思えない。
階段を使うか通路の先をさらに行くか……。
いや、ここで長々と考えている暇はない。牛坂が後ろから迫っているのだ。取りあえずは階段まで行くしかない。

桜は再びみんなを前に進ませ、後ろを何度も振り返りながら走る。

そしてついに階段に辿り着いたところで、牛坂が猛然とこちらに向かって走ってくるのが見えた。


「ウシシシシシ!!」

浴衣を着るどころか、全裸で勃起させたまま走ってきた牛坂。
2組の女子を捕まえようと、両手を広げている。
その姿はまさに変態。彼の筋肉をみたら恐怖の対象だろう。


桜は腰の後ろにスタンガンを隠し、牛坂が充分に近づいてくるのを待つ。
そしてあと数歩というところで、自分から牛坂の胸元に飛び込んだ。

「ウシ!?」

まさか向こうから飛び込んでくるとは思わず、牛坂は一瞬対処に遅れる。桜はその隙をついて、牛坂の腹にスタンガンを押し付けてスイッチを入れた!

───バチバチバチバチッ!!

放電する。電流が牛坂の全身に走り、ビリビリと痙攣する。
しかし、そのまま倒れるかに見えた牛坂の巨体が、フラつきながらも踏ん張った。

「モー……何度も同じ手に……」

信じられないことに電撃への耐性でも出来たのか、牛坂はまだ意識を保っている。
右足で踏ん張りながら、ゆっくりと桜に掴みかかろうと、両手を広げ始める。

「まさか神経まで筋肉で出来てるなんて思わなかったわ。だけど……」

瞬間、再び桜はスイッチを入れた。

──バチバチバチバチバチッ!!

2度目のスパーク。しかし今度桜がスタンガンを押し付けた箇所は違っている。
なんと桜は、牛坂の勃起したペニスにスタンガンを押し付けたのだ!

「ウシ─────ッ!!」

絶叫するような叫び声をあげる牛坂!
そのまま牛坂は射精を開始する。

どぴゅどぴゅどぴゅっ!!びゅううううううううぅぅぅ───!!

竿にまで上がっていたのか、牛坂のちんぽが痙攣しながらザーメンを射精をする。
恐らくスタンガンの刺激で射精する男など、全国を探してもそうはいないに違いない。
さすがの牛坂もこれにはたまらず、ザーメンを絨毯にぶちまけながら傾くようにズン!と倒れた。

「大丈夫ですか、桜さん!」
少し離れた場所にいた渚が慌ててこちらに走ってくる。

「ええ、大丈夫よ。怪我もないわ。それより皆はいる?」

桜は確認をとる。
牛坂がすごいスピードで走ってきたので、みんな恐怖に駆られて我先に逃げだしたのだ。
自分の予想だと、散り散りになって階下や通路の先に逃げた可能性がある。

「すいません、桜さん。10人くらいの子が階下と通路に別れて逃げちゃいました」
「……そう。でも渚の責任じゃないわ。これも牛坂が走ってきたせいよ。みんな牛坂の噂を知ってるからね」

絨毯の上で大の字になってピクリともしない牛坂を見下ろす。
追ってきたのは牛坂一人のようだ。後ろから女子たちや海森の姿はいない。
諦めたのか、他を探しているのか、それとも別のルート、または待ち伏せでもしているのか
それは分からないが、散り散りになって逃げるのはまずいと考える。

桜は残っていた、または様子を見に舞い戻ってきた女子たちを集めると、そのまま通路の先を移動し始める。
階下を移動すれば逃げる選択が多いが、はぐれてしまった女子たちと合流できる可能性は少ない。このまま3階の通路の先を進んだ方が回収できる可能性が高いと踏んだからである。

無論、牛坂はこの場に放置だ。
奈々はちゃんとここにいる。

桜たちはそのまま東館の3階から南館の3階に入り、そこで前から言い争う声が聞こえて足を動かすのを緩めた。

「いいかげんにしなさいよ。私たちは関係ないって言ってるでしょ! さっさとここを通してっ!」
「そんなの知らないわね。さっさとここから出て行きなさい。ここにあなたたちがいると私たちが迷惑するの」

ウチのクラスの女子3人と、見ず知らずの女子5人ほどが、向かいあって押し問答をしている。
会話の断片から推測すると、ここを通す通さないで揉めているようだ。

彼女たちは、桜たちが近づいていくと、警戒するように身構えた。

「どうしたの?」
「あっ! 御三月さん無事だったの!? 牛坂は??」

先に逃げていた女子たちが、桜の声に驚いて振り返る。
ちなみに御三月とは桜の苗字である。

「彼なら絨毯で白目を剥いてのびてるわ。暫くは動けないでしょう。それよりここで何をやってるの? そっちの子たちと何か揉めてるみたいだけど」

桜がそう言うと、ここを通せんぼしている少女の1人が声をあげた。

「ここから先は1組の宿泊場所よ。あんた達2組の連中が入っていい場所じゃないの。さっさと出て行きなさい」
「………」

桜は、次から次へと起こる面倒事に舌打ちしたくなる。
ここを通り抜けられないとなれば、また来た道を戻らないといけない。クラスメイト3人を回収できたのは良かったが、戻るのはリスクが大きい。
牛坂はまだ回復していないと思うが、海森たちが牛坂を見つけて集まってる可能性がないともいえないのだ。
ここはなんとか言いくるめて先に行きたい。しかし相手は1組……。2組である自分たちとの関係は最悪だ。

2組のリーダーである桜が黙っていると、1組の女子たちはますます声を張り上げる。

「聞こえなかったの? さっさと出て行け……。目障りなのよっ!!」

最後の方は、もはやヒステリックと言ってもいいほどの異常な興奮と拒絶。
それは2組の集団に、奈々を見つけたことで発揮されたものである。
つまり彼女たちが言ったのは2組の集団に対してでなく、奈々に対してである。
自分たちの愛する楓太の心を捉えた魔女。少しでも遠ざけねばならないと必死なのだ。

さすがに2組の女子たちも、彼女たちの異様な空気に押されて、不安な顔で桜を見る。
桜も、彼女たちの様子から何を言っても聞く耳を持たないと判断し、ここから来た道に引き返そうとしたとき、
あまりの声の大きさに気付いたのか、他の部屋から1組の女子たちがゾロゾロと何事かと出てきた。

(まずい……)

桜がすぐさま、引き返すように指示を出そうとする。
1組の女子たちは自らを仲山親衛隊と自称するほどの狂信的集団である。
もし、彼女たちが2組の女子たちを敵とみなしたら襲ってくる可能性がある。そうなれば、怪我人も出るし何が起こるか分からないだろう。
最悪誰かが捕まって仲山に犯されるかもしれない。

すでに廊下に現れたのは20人ほどの女子。喧嘩になったらただでは済まないと思われたとき……。

「あれ、な……、いえ、瀬戸宮さんじゃないですか!」

と男の声が響いて、1組の女子たちが背筋を凍らせたように動きを止まらせた。

そう、部屋から現れたのは、仲山楓太。
魔女と称された奈々が惑わす、1組の童顔の男だ。

彼は、険悪な空気などまるで知らないように、奈々の方へ歩み寄り、その前に立つ。
その目に他のものなど何も入っていないようで、その視線が奈々から外れることはない。

「どうしたんですか。ひょっとして僕に会いに来てくれたとか?」

全員の視線が仲山と奈々に集中するなか、奈々が困ったように愛想笑いをする。
2人の関係は2組の女子たちには秘密にしてある。ここで仲がいいところを見せたら関係がバレてしまうと思ったのだ。

勿論、それは仲山も承知しているはずなのだが、奈々は風呂上がりの浴衣で走ってきた為、少々息が荒く着崩れている。
その欲情的な姿が、仲山を興奮させているため、それを忘れさせてしまっているのだ。
しかも仲山は、今は無礼講だと知っている。上手くいけば奈々とまたえっちが出来るかもしれないと、無礼講が始まった時から妄想していたのだ。

奈々が愛想笑いをして、返事に困っているのを肯定と捉えたのか、さらに仲山がヒートアップする。
仲山が奈々の手をぎゅっと握り、じっと恋人を見るように見つめ始めたのだ。

呆気にとられる面々。
蚊帳の外にいる2組の女子たちが、戸惑ったように事の成り行きを見つめていたが、急に1組の中から怒声が聞こえて一斉に視線をそちらに向けた。

出てきたのは、鼻息をフーフーと荒くしながら怒りの形相を湛えた仲山親衛隊隊長、山根小夜香。
彼女は目を血走らせながら見つめあう2人に近づくと、何がなんやら分からない2組の面々を尻目に、仲山と奈々の手を強引に引きはがす。
そして仲山を1組側に引き寄せると、獣のように奈々に向かって吠えた!

「何しに来たのよ! この魔女めっ!!」

あまりの剣幕にシーンとなる廊下。
奈々は驚いて目を丸くし、誰も身動きはしない。
だが、少ししてみるみるうちに奈々の目に玉のような涙が浮かび始めた。

「やめてください! 山根さんっ!!」

仲山が男らしく、奈々を庇うように間に入り込む。
山根と1組の女子たちは、口々に悲痛な声をあげ、仲山に訴える。

「フウくんそこをどいてっ! その魔女を殺せないっ!」

山根が仲山にすがるように言って、仲山をどかそうとする。
が、、、

「山根さん、暴力はやめてください」

普段の仲山と違う力強い意志を湛えた目。
山根たちはこの世の終わりを迎えたような顔になり、奈々は嬉しそうに笑顔となる。

今にも血涙を流さんと山根の形相が7色変化し、もはや実力行使に訴え出ようとしたとき、今まで様子を窺っていた桜が注目を集めるように声を張り上げた。

「みんな、行くわよっ!」

桜が奈々の手首を掴み、仲山と山根を無視して先へ歩き出す。
一瞬何が起こったのか分からなかった2組の女子も、すぐに桜について小走りに移動しはじめた。

「待ちなさいっ!!」

山根がそれを遮ろうと桜に視線を移した時、遠くから地鳴りのような大きな声が聞こえてそちらを向いた。




「モオオオオオオオオオオオーーー!!」

怒声に近い叫び声をあげ、全裸の牛坂が廊下の奥から走ってくる。
その勢いは暴走機関車のようで、立ち止まることを考えていないようだ。
先程のスタンガンのダメージはないようである。

「くっ、邪魔をして!」

空手の有段者である山根が、動揺する1組の女子たちを尻目に、憤怒の表情を浮かべて牛坂に立ち向かう。

「はあああああああっ!!」

間合いに入ると同時に山根が、牛坂に腹に向かって正拳突き繰り出す。
それは有段者らしく、鋭い突きで、牛坂が避ける間もなく、まともに入り牛坂に苦悶の声をあげさせる。

「モッ───!!」

だが牛坂は止まらない。
痛みを忘れたように、そのまま突進し、山根を突き飛ばそうとする。

「チッ!」

山根は素早く横に避け牛坂のタックルを回避する。
敏捷性はそれほどでもないのだが、戦闘センスは女子の中でも断トツである。
こんな単純な攻撃が決まるほど甘くはない。

牛坂はというと、山根に振り返ることなく、両手を広げて後ろの1組の女子を捕まえにかかった。

「きゃああ!」

悲鳴があがる。素手では山根以外とても牛坂に対抗などできない。
もはや2組の事は頭になく、散り散りになって逃げまどう。

「こっちを向きなさい! ウシっ!」

苛立ったように山根が言うと、そのまま牛坂との距離を詰め、今度は背後から牛坂の右足目掛けてローキックを放つ。

「ウシーー!!」

初めてまともに山根を見る牛坂。
自分を邪魔する山根が、先ほど自分を気絶させた桜とかぶる。
牛坂は怒りをあらわにし、山根に向かって手加減なしの大振りの右拳を振るう。

当たれば大怪我確定。
当たり所が悪ければ命の危険があるであろう右ストレートが、山根の顔面に迫る。
しかし山根はそれに慌てることなく、冷静に攻撃を捌くと、再び腰を落としてみぞおちに正拳突きをねじ込んだ。

「グフッ!」

始めて苦痛の顔を見せる牛坂。だが、それに怯むことなく、そのまま山根に掴みかかった。

「単純な馬鹿ね。女なんか捕まえてしまえば簡単に犯せると思ったんでしょうけど、大間違いよっ!」

山根はさらに正拳を、連続で牛坂のボディに何度もめり込ませる。
それは見ている者全てにわかるほど激しい攻撃で、牛坂はたまらず身体を丸める。
そして牛坂の顔が丁度いい高さに下がって来たところで、山根は牛坂の顔に止めとばかりハイキックをぶち込み牛坂をダウンさせた。

「ふん、ごみめ。思い知ったか」

ピクリともしない牛坂の身体を踏みつけ、山根は薄く笑う。
自分が男などに負けることはありえない。ありえないのだ。

山根はクラスの女子を集めると、牛坂をどこか他の場所に捨ててくるように指示を出す。こんな場所に置いておけば意識を取り戻した時、何をするか分からない。
当然の指示と言えた。

そしてこの際魔女を追いかけて始末しようかと、山根が考えたところで、クラスメイトが素っ頓狂な声をあげた。


「あれ? フウくんは?」














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  1. 2016/11/14(月) 00:01:01|
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Author:モブGR
ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
ほぼ賢者モードで書いてるので期待しないでください。

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