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27 仕組まれた夏合宿

すっかり暑くなり、歩くだけで汗が噴き出る7月初め。
この学園に入学してから決まっていた行事、海での夏合宿が始まった。

基本的にこの学園には夏休みはない。ゲームが続いているため、彼女たちが実家に帰ってそのまま帰って来なかったり、島外で他の男の子供を妊娠したりしては困るからだ。
休みがないなどかなり不満が残る学園生活だが、そこは進級の際に貰えるお金が大金なこともあり、生徒たちもそれは仕方がないと受け入れていた。

今日、俺たち1年生が行くのは学園から西に数キロ、海傍にある学園所有の3階建ての白い寮である。
そこで俺たちは学年一緒に3日間を過ごし、様々なプログラムをこなす事になるようだ。

楽しい思い出を作りたいと思うのだが、また大会みたいなのをやるんじゃないかと半ば諦めているのが悲しい。

「どうしたの、難しい顔をして」

合宿所に向かう観光バスの窓際の席で、流れゆく景色を見つめていた俺に、隣の席に座った桜が話しかけてくる。
勿論隣に奈々を誘ったのだが、他の友達と約束したからと断られてしまったので、桜が隣に座ることになったのは言うまでもない。

「別になんでもないよ。ただこの合宿に行くのが気が進まなくてな」
「そうね。ただの楽しい合宿とは考えにくいものね」

ワイワイと楽しそうに騒ぐクラスの女子を見つめ溜息をつく。
気楽にバスのなかでお菓子を食べたり、トランプをしたりとはしゃいでいるのが羨ましい。

「せっかく高校生になったんだから、俺も何も考えずに楽しみたかったよ」
「なら楽しめばいいじゃない。案外何もないかもしれないわよ」
「いや、それはないだろ。おまえだってさっき何かあるかもって言ってたし」

俺が再度溜息をつくと、
桜がやれやれといった風に、鞄からお弁当を出し、小さなおにぎりを俺に差し出した。

「はい」
「なんでおにぎり?」
「私が作ってきたのよ。小腹が空いた時のためにね」

強引に押し付けるように俺に渡した桜は、自分も丸いおにぎりを手に取りすまし顔で口に運ぶ。
こんな時におにぎりを作ってくるなんて、桜も可愛らしい女の子の部分があるんだなと思いつつ、俺もおにぎりをほおばった。
うめぼしが入ってておいしい。


クラスごとに分けられたバスは5台に連なって交通量が皆無な並木道路を順調に走り、やがては海が見える道路に辿り着く。
海が見えると一斉にバスの中で歓声があがり、俺もテンションがあがったが、隣の桜がいつもの調子なので、すぐに何事もなかったように海に視線をやった。

そうしてバスが走ること約20分たち、
ようやく俺たちは、全校生徒が宿泊する寮に辿り着いた。

なんでも使うのは俺たちが最初のようなので、そこは嬉しい。初年度に入ってきた役得というわけだ。

「みんな私の後についてきて~」

担任の夏美が白い半袖にジーパンというラフな格好で点呼を取った後、俺たち2組を集めて寮の中へと誘導しようとする。
さすがにここまで来ると俺もワクワク感を隠せない。みんなが浮足立った様子で荷物を持ち、笑顔で寮の中へ入ろうと足を向けたとき、俺や女子たちは見なくていいものを見て一気にテンションが下がってしまった。

わんわん泣く声。
見るも無残にビリビリに引き裂かれた女子の制服。
俯いたその姿。
俺たち2組がいる横の列で、3組の女子生徒数人が泣いている。

ここまで言えば察しの悪い奴も気づくだろう。
恐らく今泣いている女子たちは、バスの中で牛坂に襲われたに違いない。
逃げ場のないバスは地獄。何が起こったのかは想像に難くない。今まで明るかったクラスメイトたちが3組の女子たちの暗い雰囲気に感染し、たちまち同じように静かになっていく。
3組ほどではないが、かなり気まずい雰囲気だ。
みんな早々にこの場から立ち去りたい。

だが、こんな雰囲気になっているのにも関わらず、夏美は能天気に「みんないくわよ~遅れないでね~」と手をぶんぶん振りながら俺たちを部屋に連れて行くべく先頭をきって歩きだす。
正直、夏美に空気を読めと叫びたい。

そして俺たちは寮の階段をのぼり2階に着くと、そのままホテルのような絨毯が敷かれた通路を通って東館に連れて行かれる。
そこは内部が和風になっており、スリッパを履いて歩いたほうがいいんじゃないかと勘違いさせるほどだ。

俺は班ごとに女子たちが、それぞれ部屋に割り振られているのを横目に見ながら奈々の姿を探し求める。
今日は朝にちょっと会話したっきりで、バスの中では一言も喋っていない。自由時間になったら一緒に行動しようと誘いたかった。

「勇太くん、あなたはこっちよ。一緒に来て~」

だが、それを邪魔するように気の抜けた声で夏美が俺を手招きして、俺を部屋に入るように指示を出す。
俺は舌打ちしたい気分だったが、それを抑えて自分の部屋に荷物を置くため和室に入った。
そこは8畳一間のよく民宿にあるような中央にテーブルが置かれた部屋だった。
俺はそこに1人で泊まることになり、部屋の隅に荷物を置いてすぐに外に出る。
だが、すでに奈々や他の女子たちもどこかの部屋に入ったらしく廊下には誰もいなかった為、俺は一端部屋に戻り、長時間椅子に座って疲れた身体をほぐすように畳に寝転んだ。

そうして暫く休んでいると、部屋の襖が開き、夏美が入ってきた。

「勇太くん、お風呂は1階にあるから覚えておいてね。それから次に何やるかは予定表に書いてあるから見ておいて」

俺が起き上がる間もなく素早くそう言うと、そのままテーブルに白い予定表を置いて部屋から出て行く。
多分他の部屋もまわってるのだろう。俺はプリントを寝転んだまま手元に寄せると、傍に会った座布団を枕に予定表を見る。
それによると、あと15分後にクラスごとに集まって寮のまわりをマラソンするらしい。
俺はいやいやながらも起き上がり、鞄に入れてきた体操着に着替えはじめる。
なんで海まで来てマラソンなんかしなきゃならないんだ。おかしいだろ。


体操着に着替えた俺は、そのまま部屋を出ると、ゾロゾロと他の部屋からも出てきた女子たちと一緒に廊下で夏美が来るのを待つ。
すると白のTシャツに赤いジャージズボンに着替えた夏美が、階段の下からやってきた。一人だけすごいやる気なのが腹が立つ。どうせ自分は走らないくせに。

「みんな、海に来たからにはいい汗かこう~!」

全員がうんざりした表情を見せるなか、夏美は俺たちを連れて寮を出るのだった。




「ハッハッハッ」

自転車に乗った夏美が、俺たちを先導して軽快にペダルを漕ぐ中、俺は荒い息を吐きながらその後について走る。
海沿いの道は風が当たって気持ちいいのだが、夏美があまりゆっくり走らないので非常に疲れる。
すでに1キロは走ったと思うのだが、どこまで行くのか、まだ夏美は折り返しをするつもりがないらしい。

「みんなファイトファイト~」

このマラソンに何の意味があるのか知らないが、夏美は時折後ろを振り返りながら俺たちを鼓舞するように元気づける。
ブルマ姿の女子のお尻を眺めながら走りたいのはやまやまだが、やはり男だというプライドがあるので先頭を走らないといけないのが辛い。
女子たちもかなり熱い日差しと気温で消耗しているのか、息がかなり荒く、後ろを走っているというのに彼女たちのしんどそうな姿が目に浮かぶようだ。本当にとっとと引き返してくれると有難い。
夏美はそこから300メートルほど進むと、ようやく自転車の向きを変えて「あと半分よ~」と楽しそうに言いながら寮の方へ戻っていく。
俺はようやく気が楽になり、少しペースを落として奈々のいるところまで下がった。

「大丈夫か奈々。しんどくないか?」

隣で走る奈々に話しかける。すると奈々は少し息を乱しながら返事をした。

「うん、なんとか大丈夫。芝山くんは?」
「えっ……、ああ、大丈夫だけど」

一瞬奈々が誰を指していったのか理解できず、反応に遅れながらも返事をする。
俺を苗字で呼ぶなんて相変わらずおっちょこちょいだ。

「でもこの暑さでマラソンはないよね。熱射病の危険もあるのに」
「そうだな。せっかく海に来たのにな」

俺は相槌を打ちながら、並走する。
海がとても青くて綺麗だ。

「なあ奈々、もし自由時間になったら一緒に遊ばないか。ふたりで海にでも行こう」
「うぅ~ん、ごめんなさい。先約があるの。だからちょっと無理かな」
「そ、そうか」

奈々が走りながら申し訳なさそうな声を出したので、俺もしつこく食い下がる気分になれなくて、そのまま引き下がる。
なんとなく気まずい。最近他の女子とよく喋ってるみたいなので、そっちの子と約束しているのだろうが、
俺と奈々が幼馴染なのは、みんな知ってることなので、空気を読めよなと思ってしまう。



こうして、俺たち2組は3キロほど走らされて寮に戻った。
他の女子たちは主に肉体だろうが、俺は精神的によほど疲労したマラソンだった。
あのあと、俺は奈々と喋る気分になれなくて、黙ってゴールまで行ってしまったからだ。
断られた件といい、相変わらず奈々との距離を取り戻せない件といい、最悪の気分だ。この合宿はチャンスだと思ってたのに。


ゴールについた俺たちが、座り込んで休んだり息を整えてるなか、夏美が女子たちに1階の女子風呂に入って汗を流すように指示を出す。
俺も風呂に入ってさっぱりしようとしたところ、夏美がやってきて俺に言った。

「勇太くん、ごめんなさい。男風呂の方はまだ準備ができてないみたいなの。準備が出来次第呼びに行くから部屋で待っててくれる?」
「わかりました」

俺は仕方なしに汗だくのまま、2階にある自分の部屋に戻るのだった。








午後15時。
桜たち2組の女子は、教師である夏美の指示に従い、東館1階にある女子専用の大浴場でマラソンの疲れと汗を流していた。
大浴場はとても広く、40人以上いるクラスの女子が丸々入っても、まだ余裕があるくらいだ。かなり広い。

「ふぃ、疲れた……。なんでマラソンなの。海と言ったらまず海水浴でしょ」

桜の隣で湯船につかっていた茜が、愚痴をこぼすようにポツリと言う。
さすがにいつも元気よく駆け回っている茜も、海を横目に走るのは相当堪えたようだ。表情が少しむくれている。

「うう、茜ちゃんはまだいいですよ。私なんて走るの苦手だし」

それに答えたのは、図書館でいつも本を読んでいるような大人しいタイプの渚。
彼女は、疲れきった様子で、肩まで湯船に浸かってじっとしている。

まわりを見渡してみれば皆、似たり寄ったりのようだ。
疲れを癒すために温泉が湧き出るこの湯船に浸かって、延々と愚痴を友人たちと言いあっている。
どうしてマラソンなんかさせたのか分からないが、海で遊ぶことを考えていた生徒たちにとっては、罰ゲーム同然のようだった。
一緒に湯船に入ってる担任の夏美に自然と視線が集まり、説明を求めるように無言の圧力がかかる。

夏美はその視線を流すようにして湯船に浸かっていたが、やがて生徒が全員湯船に入っているのを確かめると、なぜか風呂なのにしていた腕時計で時間を確認して、急に湯船で立ち上がって生徒たちを見下ろした。

「みんな、からだを綺麗に洗ったわね~。これから新たなイベントを発表するから聞いてね」

突如妙なことを言いだす夏美。イベントと聞いて視線が一気に夏美に集まる。

「今から晩御飯まで無礼講にします。なので晩御飯までは所有物は関係なし、誰とでもセックスOKです。もし他の男の子とえっちして妊娠したら所有物は、その男子に移動するからよろしくね~」

ポカーンとする湯船に入った女子たち。
だが、すぐに言葉の意味を理解すると、一気にざわめきは大きくなり、動揺が激しくなった。

桜はすぐさま自分たちがハメられたことに気付くと、すぐに湯船から出てバスタオルを手に取り、湯船に入ってる女子たちに振り返った。

「みんなすぐにお風呂から出て!」

桜は全員にそう言い、すぐさま更衣室に向かおうと浴室のドアに向かう。
だが、それを邪魔するように突然ドアがバンッ!と開き、桜は歩みを止めた。

「ウシシシ…逃がさないぜ!」
「2組の皆さんお邪魔するよ」

入ってきたのは、全裸の牛坂と海森。
入り口を塞ぐように立ち、桜たち女子の往く手を遮る。
牛坂のちんぽは女子たちの顔を指し示すように勃起し、海森のちんぽに至っては、自分の下腹部にピタン!とくっつくほど起っている。
まさに絶体絶命のピンチ!入り口は塞がれ、逃げられない状況だ。

桜は飛び跳ねるように後ろに下がると、素早く頭を回転させる。
手元にスタンガンはない。力ずくでは彼らから逃れれそうにない。誰かを犠牲にしないと逃れらないこの状況、かなりまずい。

「海森くん、私たちは同盟を結んでるはずだけど?」
桜が冷静を装って海森に話しかける。

「そう固いことを言わないでくれ。今日は無礼講だよ。そうですよね、夏美先生?」
海森が足を伸ばして湯船につかる夏美を見る。

「ええ、そうよ。友好を深めようって言うのがこの企画だから。マラソン前にも言ったけど、みんな交尾していい汗かこ!」

白々しい夏美に桜は内心で舌打ちする。もう夏美は信用できない。完全に2組の女子の信頼を失った。
やはり、勇太を落とすために仕掛けてきたのだと理解する。あのマラソンで自分たちを疲れさせた事といい、このタイミングで2人が乱入してきたこといい、そうでなければ説明がつかない。

「そういうことだから肌と肌を重ねあわせて友好を結ぼうじゃないか。たっぷり胎内に子種を仕込んであげるから、子供が出来たらより仲良くなれると思うよ」
「お断りよ!」

そう言うと、桜は風呂場にあった桶を海森と牛坂に投げつける。
それを見た2組の女子たちも一斉に桶を2人に投げつけはじめた。

「モ、モーーー!!」

バシバシと桶が見事に当たっていく牛坂と海森。急所を守るために片手が塞がれるので、なかなか顔や脛など当たれば痛いところが守れない。
怒りのあまり突進しようとする牛坂だが、そこで熱湯入りの桶がぶちまけられて悲鳴をあげた。

「モ、モモモモモーーー!!」

あまりの熱さに牛坂は転げまわる。これにはさすがの海森も顔色を失っている。

「次はあなたの番ね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。話し合おうじゃないか!」

じりじりと後ろに下がる海森。なぜかぶつぶつと素数を数えている。

「往生際が悪いわ。みんなお願い」

桜がそう言うと、それを待ってたように熱湯入りの桶が次々と海森に投げつけられ、海森も悲鳴をあげてタイルを転がりはじめた。

「さぁ、今のうちよ。皆、早くここから逃げて!」

きゃああと、一斉に牛坂や海森を踏みつけ更衣室にはいっていく女子たち。
そして着替えもそこそこに、女子風呂ののれんをくぐったところでさらなるピンチが訪れた。

「ここは通さないわよ」

待っていたのは牛坂か海森のクラスの女子たち数十名だ。嫌われている牛坂の言う事を聞くとは思えないので海森のクラスの女子だとおもっていいだろう。
彼女たちは、ジリジリと桜たちを捕まえようと近づいてくる。

桜は全員を庇うように先頭に立ち、着替えと共に置いていたスタンガンのスイッチを入れ、女子たちにスパークを見せつけた。

「痛い目にあいたいのは誰かしら?」

恐怖の表情を浮かべて取り囲んでいた女子たちが後ずさっていく。

桜と2組の女子たちは、その隙にひとかたまりになって、ここを脱出した。

「みんなついてきて」

桜が先頭をきって小走りで廊下を進む。どこかで固まって晩御飯の時間まで籠城しようという腹である。
自分たちの部屋に入って籠城しようということも考えたが、先ほどいたのは20人ほどの海森のクラスメイト。
つまりあとの20人は、2組の部屋がある東館2階で待ち伏せしている可能性がある。急に襲われたり後から追ってくる20人に挟み撃ちにされたら、スタンガンはひとつしかないぶん、対処に苦しくなる。
ここは他の場所へ行った方がいい。
目まぐるしく隠れる場所を脳内で検索しながら、そういえば勇太はどうしてるのかと、桜は思った。
彼がここにいれば、これ以上にない力になるのだが。



その頃、勇太といえば……。



「おい、おまえら誰だっ!」

俺はいきなり部屋に入ってきた浴衣姿の女子十数人に驚く。
部屋に戻った俺は、汗だくの服を脱ぎ捨てて浴衣に着替え、テーブルの前に座ってお茶を飲んでいたのだが、いきなりなんの前触れもなく襖があき、女の子たちが乱入してきたのだから咄嗟に身動きが取れず固まる。
入ってきた人数といい、いったいなんなのだ。

「おねがい芝山くん! 私たちを助けて!」

必死な形相の女子たち。どの顔も見たことがなく、別のクラスの女子のようだ。
だだ、彼女たちの様子はただ事ではなく、何か事故でもあったのかと、否応なく想像させてしまう。

「どうした、何があった!?」

俺は立ちあがる。もしかしたら奈々たちに関係あるのかもしれない。
一刻も早く事情を訊かなくてはならない。

「実は芝山くんにお願いがあるの!」

その中の女子が1人歩み出て、俺に訴える。
俺は事故か何かじゃなかったのかと、ホッとすると同時に、お願いという言葉に怪訝な表情を浮かべる。
いったいどういうことだ?

彼女たちは目配せすると、数人の女子が俺の隣に来て、俺の腕をしっかり掴む。
そして、俺に座るように手で合図する。

俺は訳も分からず、それに従う。いったいこれになんの意味があるのか?

「芝山くん、お願い! 私たちを妊娠させてっ!」

そう言うと、数人の女子たちが俺に群がって仰向けに倒し、俺の手足を拘束した。

「何をするっ、やめろっ!」

俺は力を入れて振りほどこうとするが、俺の手足はしっかり女子たちに体重をかけて畳に押さえつけられ身動きがとれない。
もし彼女たちの言う事が本当なら、俺はこのまま犯されてしまう。そうなれば、俺は他のクラスの女子に手を出した事になり、ポイントを失ってしまうだろう。

「くそっ、他の男の作戦かっ!」

俺は、自分の腰に乗ってきた女子を睨みつける。
だが、その女子の顔はあまりに必死なので、俺も何か事情があるのかと思い、落ち着いて訊いた。

「おまえたち、どこのクラスの女子だ。どうしてこんなことをする。こんなことをするのは誰かの命令か?」

俺のパンツを下ろし、合体しようとしていた女子たちの動きが止まる。
そして暫くすると、俺にまたがっていた女子の一人が、瞳を潤ませていった。

「私たちは3組の、牛坂のクラスの女子よ。誰かの命令でこんなことをやってるんじゃないわ……。
どうやら芝山くんは、まだ知らないみたいだけど、今から晩御飯まではクラス間の友好のため無礼講になってて誰とでもえっちできるの。だから私たちは君を犯して妊娠するの。意味が分かるわよね?」

彼女の言った言葉の意味を噛み砕く。どうやら誰とえっちをしてもポイントは削られないようだ。
妊娠ということに拘っていることから、どうやら俺の子を妊娠すれば、なんらかのメリットがあるらしい。

「それは、牛坂のクラスから脱出できるということか?」

そうとしか考えられない問い。
彼女たちの必死な様子と、朝、バスを降りたときの光景を思い出す。
牛坂はレイプしまくっているので、恐らく女子は牛坂の手から逃れたいと思っているのだろう。
それが一番納得いく。

「そうよ、妊娠すれば所有権は牛坂から君に移動するの。だから君の精液を頂戴」

そう言うと、俺に跨っていた彼女が、俺のちんぽを掴んで自分の膣に挿入し、腰を振りはじめた。














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  1. 2016/10/13(木) 22:10:30 |
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お待ちしてました!
  1. 2016/10/29(土) 04:08:21 |
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Author:モブGR
ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
ほぼ賢者モードで書いてるので期待しないでください。

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