「ねぇ……えっちしない?」
そう、みさきちゃんに誘われたとき、僕はその意味合いを正確に理解していた。
彼女は傷ついている。だから慰めてほしいのだ。
そしてひとときの快楽によって今日の悲劇を忘れたいのだ。
街中と違い、静寂が支配する山中のキャンプ地で僕は少し悩む。
貝合わせをしたら確実におちんちんの事がばれる。しかし彼女を突き放すこともできない。
言葉による励ましが上手くいかなかった今、僕にできることはリスクを冒してえっちをするか、彼女を傷つけてもそれを拒むかだ。
この世界でやっかいなことはえっちの意味合いが僕のいる世界と違うという事。仲のいい子なら簡単に貝合わせをするということだ。
友情を確かめ合うようなことを拒むということは、特に理由がない限り相手に『嫌い』とか誤ったメッセージを送ることになる。
ましてやこの状況では、生半可な理由で断ることなど出来ないだろう。
「………」
色んな感情が混ざり合い、すぐに返事ができず、俯いてしまう。
拒むか。それとも真実を話すか。
傷ついてる彼女のすがるような願いに、簡単に決断が出来ない。
「……嫌?」
空気を感じ取ったのか、みさきちゃんが消えてしまいそうな声を発した。
僕はそれを聞くと、大きく胸で息をし、覚悟を決める。
彼女には助けてもらった恩がある。
みさきちゃんに出会わなければ、今頃どうなってたか分からない。
僕は高山家に大きな借りがあるのだ。
苦しんでる彼女に手を差し出せないなら、恩知らずもいいとこだろう。
喋るリスクは恐ろしいほど高いが、これで駄目なら所詮僕もそこまでと、決断した。
「わかった。だけどするかどうかは、僕の話しを聞いて判断してくれ」
「話しって?」
「……僕の秘密かな」
「秘密……」
消えていたランプに光を灯し、寝袋から出て向かい合うように座った。
みさきちゃんも僕の真剣な様子に何かを感じ取ったのか、寝袋から出て座った。
「実は……」
そこで本当に喋っていいのか?という気持ちが湧き上がってきたが、
みさきちゃんを信じて言葉の続きを口にした。
「僕は他の人と身体が違うんだ。みんなと違ってね」
「違うって?」
みさきちゃんは少し首を傾げて僕の身体を凝視した。
「例えば僕って胸がないでしょ。不思議に思わなかった?」
「そういえば……」
思い当たるところがあったのか、みさきちゃんは少し目を見開いて頷いた。
「それは僕が女じゃなくて男だからなんだ」
「おとこ?」
「うん。おとこ」
みさきちゃんは訳の分からないように首を振った。
「意味わかんないよ」
だろうなと思いつつ、僕は背筋を伸ばし気合を入れた。
こっから先は本当に勇気がいる。もし失敗したりしたら通報されてモルモットになって終わりだ。
一度大きく深呼吸すると、意を決して立ちあがり、ズボンに手をかける。
「驚いて大きな声出さないでね。約束できる?」
「うん」
みさきちゃんの返事と共に一呼吸置くと、僕は大きく息を吸って一気にパンツごとズボンを足元まで下ろした。
「…っ!」
目を丸くし固まってしまったみさきちゃん。
女の子の前におちんちんをさらしたことで言葉を失ってる。
「驚いたでしょ。これが男の証拠なんだ」
「ぁっ、う、うん」
コクコクと首を振りながらみさきちゃんは、僕のおちんちんを凝視する。
「男はね。股間に生えているこの棒、おちんちんって言うのがあって、女の子みたいに胸が大きくならないんだよ」
「そ、そうなんだ……」
相当驚いてるのだろう。掠れ気味の声だし、かなり動揺しているのが分かる。
そりゃあ、僕みたいに股間から棒が生えてる人間なんて見たことないだろうし、驚くのは無理はないけど、この反応を見てると少し怖くなってくる。ひょっとしたら早まったかもしれない。
「だ、だからさ、貝合わせって言っても他の人と同じように出来ないんだ」
「………」
シーンとなるテント内。
薄暗いテントの中でみさきちゃんは、まだ股間を見ている。
どう思っているか不安で仕方がないが、晒してしまった以上どうしようもない。万が一みさきちゃんが騒いだり逃げ出したりしたら、僕の人生は終わるだろう。
ドキドキしながらみさきちゃんの言葉を待っていると、十数秒経ったのち、みさきちゃんはゆっくりと口を開いた。
「それが秋ちゃんの秘密?」
「うん」
僕は審判を待つ囚人のような気分になりながら頷く。
「それって産まれたときから生えてるの?」
「うん。男は全員生えてるからって、まだ僕以外の男を見たことないんだけどね」
「そうなんだ、病気とかじゃないんだ……」
そこでみさきちゃんはいったん押し黙ると、少し何かを考えるそぶりをみせて、再び口を開いた。
「このこと誰が知ってるの?」
「誰も知らないと思う。そもそも僕は人霊樹から産まれた訳じゃないから」
「えっ?」
みさきちゃんはポカーンとして僕の顔を見た。
「僕はこの世界の人間じゃなくて異世界人なんだ」
「ちょっと待って。冗談じゃないよね?」
「冗談でこんなこと言えないよ。変な言い方だけど、僕のおちんちんが証拠だから」
僕は恥ずかしかったけど、腰を動かしておちんちんを見せつける。
こんな可愛い子に凝視されてるせいかムクムクと大きくなってきた。マジ恥ずかしい。
もう、いい加減隠そうとズボンを履こうとすると、みさきちゃんが僕を止めた。
「それ触ってみていい? 本物か確かめたいから」
「えっ、うん」
思わず反射的に頷いてしまった。
無条件反射とはいえ、なんてこと言ってしまったんだぁ!にこれはさすがに想定外だぞ。こんな美少女に触られたら我慢できなくなっちゃうかも。ただでさえずっとオナニー我慢してるのに。
僕ってほんと馬鹿だと思いながら、みさきちゃんが四つん這いになりながらこちらに近づいてくるのを仁王立ちして待ち構える。
「じゃあ、さわるね」
「うん」
そっと近づいてきたみさきちゃんに、やばいくらい立った勃起おちんちん。僕のおちんちんに息がかかるほど近づいてきて、そっと白い手を伸ばす。
僕の心臓は破裂しそうなほどどきどきして、子種を溜めてる袋もやばいくらいパンパンに膨らんでいる。
ちょっとした刺激で射精しちゃいそうで、また飛び散るザーメンがみさきちゃんの顔を汚してしまうのを想像してしまってどうにかなってしまいそうだ。
「おっきいね」
みさきちゃんの右手が僕の竿にそっと触れ、感触を確かめるように優しく撫でる。
僕はそれだけで昂ぶってきて、もっと擦って!と命令したくなる。
冷静な僕ならぜったいこんなこと思わないのに、欲望が高まると怖いものだ。まるで自分が自分でなくなっちゃう。
「ど、どう? これでわかったでしょ。僕が嘘言ってないってことが……」
みさきちゃんの手が亀頭や袋まで伸び刺激を与えるので、僕はなんとか耐えながらそういった。
「……うん。私たちの身体と違うのは分かった。じゃあ、東京から来たっていうのも嘘だったんだよね?」
「うん、ごめん。あの時はそういういい訳しか思いつかなかったから……」
「そっか。異世界か……。信じられないけど、これ見たら信じるしかないかも」
みさきちゃんはようやく僕とちんぽから手を離し、ペタンと僕の足元で座った。
「僕の世界はこことそっくりな世界なんだけど、全国統一されてて東京が首都なんだ」
「そうなんだ」
それを聞いてみさきちゃんはまた驚いたように目を丸くした。
「それで貝合わせのことなんだけど、僕の場合は僕のおちんちんをみさきちゃんのおまんこに入れて出し入れすることで成立するんだ」
「うん、それで?」
「イクのは向こうの世界でも一緒なんだけど、貝合わせをした結果、決定的に違うことが起きる可能性があって……」
「何が起きるの?」
「それは……」
そこで一端言葉を止め、みさきちゃんの顔を見る。
言っちゃったら貝合わせしないって言うかもしれない。そしたらもうみさきちゃんとえっちできない。
大声を出したり逃げ出したりしてくれないのは良かったけど、もったいないかも。
少しの葛藤が僕を襲い、言葉を躊躇わせるが、もし黙ってて赤ちゃんが出来たら通報されても文句言えないと思い、正直に話した。
「実はおちんちんに気持ちいい刺激与えると、先っちょから白い液、精子とかザーメンって言うんだけど、それがびゅびゅって出ちゃって子宮に入っちゃうと妊娠しちゃう可能性があるんだ」
「妊娠?」
「あっ、妊娠て言うのは赤ちゃんが出来ちゃうって意味で。えっと……、出来ちゃうと時間が経つにつれてお腹が膨らんできて、やがて赤ちゃんを産んじゃうことになるんだ」
「赤ちゃんを産む……」
また理解に苦しむようなことを言ってしまったせいか、少し考えを整理しているようだ。
「それって人霊樹みたいに人間を生むってこと?」
「いや、人霊樹が人間を生むとこ見たことないから何とも言えないけど、多分似たようなものだと思う」
確信が持てず、僕は少し首を捻っていった。
「すると、向こうの世界の人間はそうやって増えるってことなんだ」
「うん……」
僕は頷いた。
「ならいいよ。話しを聞いた限り絶対に妊娠するって訳じゃないみたいだし、今は何もかも忘れたい気分なの……」
ズキンと心が痛み、弱みに付け込んでるんじゃないかという考えがよぎるが、みさきちゃんみたいな美少女にOKだされた上、オナニーを我慢し続けて欲望限界の僕に断るという選択を選ぶことが出来ないのが辛い。また、情けないことに外に出すって選択も無理そうだ。きっと奥の奥に思いっきり出して妊娠しろ!とか思っちゃうに違いない。
どうすると心臓音が痛いほど耳を打つ中、みさきちゃんを見る。
みさきちゃんはお尻をペタンとテントの床につけて、潤んだ目で僕のチンポを見ていた。それは早くちんぽが欲しいって言ってるみたいで、僕の理性を吹き飛ばしにかかる。
僕は気づいたらみさきちゃんを押し倒して服を脱がせに掛かってた。
「みさきちゃん、みさきちゃん!」
荒い息を吐きながら、目の前の肉料理にがっつくように、ジャージを脱がせにかかる。
みさきちゃんはまるで抵抗がなく、寝転んだまま顔を横に向けたままだ。僕はそれをいい事に、足を持ち上げ一気にパンツを足首から放り出し、股を左右にグイ!っと開かせた。
「はぁはぁ、ちんぽ入れるね」
返事がないことをいいことに僕はみさきちゃんの縦スジに亀頭を押し付け、ゆっくりと埋没させていく。
ずぶずぶと沼に沈んでいくように亀頭がみさきちゃんのおまんこに沈んでいき、どんどん奥へ入っていく。
中はぬるぬるで、奥へ行けばいくほどぬるぬるが増していくようだ。
僕は途中で止めることなく、最後まで勃起ちんぽをいれて大きく息を吐いた。
「みさきちゃん全部はいったよ!」
「……うん」
彼氏と別れ、傷心した女の子の心が弱っているのをいいことに、それにつけこむようなセックス!
全裸のみさきちゃんはただ、痛みを忘れたいがために僕に抱かれる。
そして僕はそんな傷心のみさきちゃん相手に大量の精子を容赦なくドパァ~~~!!と出して欲望を満たすのだ。
まさに悪党。さっきまで恩を返すとか言ってたのに、この仕打ち!
だがみさきちゃんという美少女を相手に、妊娠のリスクを知った上で中出ししてもいいって言われて誰が我慢できる?
例えする理由が違っても、結果的にすることは子作りだ。
もしこんなセックスで妊娠しちゃったら──。
現実で相手にされないような美少女に種付けできるとしたら。
考えるだけで些細な感情を拭き飛ばし、みさきちゃんのおまんこに一滴残らず精液を送り込むことでいっぱいになるだろう。
僕はジーンと下半身から突き上げてくる痺れるような射精感に堪えると、キュウキュウと締まりのいい膣壁を感じながら、みさきちゃんの腕の横に手を付いて腰を振りはじめる。
クイクイと腰を振りながら、もう金玉袋は破裂せんばかりにぷりぷりの精液が詰まってるので、ちょっとした気のゆるみでダムが決壊するように射精しちゃうかもしれないと考える。
だからかなり慎重に腰を振りながら、みさきちゃんの顔を見つめる。
みさきちゃんはおまんこにズッポシちんぽを入れられて、その衝撃に耐えているようだった。
恥かしさというより、男女の貝合わせを学ぼうとしている姿勢が感じられる。
揺れる胸を見てたらあっというまに射精しちゃいそうで、みさきちゃんの形のいい白い乳房を見ないように視線を逸らす。
はぁはぁと荒い息を吐きながら腰を振ってると、やがてみさきちゃんが小さな喘ぎ声を出しはじめる。
あっあっと喘ぎながらおまんこの締め付けを強くし、えっちなお汁をどんどん湧きださせる。
感じてる。僕とのセックスに!
かつてこっそりおちんちんを入れて中出ししたことがあったが、その時はみさきちゃんにセックスしてる意識はなかった。
おまんこに何か熱い棒を入れられてると感じてたくらいだ。
だけど今は違う!
僕と男女の貝合わせをして感じてるのだ!
それが慰めセックスだとしても、僕と彼女にとって男女を意識した初めてのセックス。
これから友情を確かめ合おう!と理由をつけてヤリまくれる男女の交わりだ!
これから家の部屋で、お風呂で、校舎のトイレで、人気のない場所で。
ありとあらゆる場所で、みさきちゃんを犯せると想像したら一気に射精感が増し、僕の欲望を爆発させようとしている。
「み、みさきちゃん、種付けするね……」
自然と孕ませたいと欲求が大きくなり、僕はとんでもないことを口走る。
「た、たねつけ……?」
みさきちゃんは喘ぎながら、その意味が分からないようにその言葉を呟いた。
そして僕は、その言葉で最後の理性を掻き消して、ただ本能のままにちんぽを子宮口に押し付け種付け射精の準備を整える。
新しく出た種付けの意味を知らない少女。
なんとなく流れからその意味は分かってるかもしれないが、はっきりとその意味を理解してない少女。
僕は傷心貝合わせから、恋人でもない友人の少女に種付け射精して孕ませようとするのだ!
この欲望、この願望、この快楽!
これをなんと表現していいのか!
こんな喜びを今まで感じたことがなく、僕は今まで生きてこれたことを感謝し、腰を震わせ始める。
「み、みさきちゃん……」
押し殺した声で僕の下で喘ぐ少女にそっと語り掛ける。
(孕めぇええええええええええええええーーー!!)
どぴゅううぅううううううううううぅぅぅぅぅぅーーーーー!!どぴゅっうぅううううぅぅぅぅーーーーー!!
そして僕は何の迷いもためらいもなく、自らの欲望を満たすため、容赦なくみさきちゃんの子宮に僕の妊娠ザーメンを隙間なくクリームのように詰め込んでいった。
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- 2016/03/20(日) 00:51:13|
- 小説
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