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終──結末──

7月26日 月曜日 ホームルーム 2-5教室  藤乃宮遥



───幸太くんがいなくなって四日後。

2年生では幸太くんの噂でもちきりだった。
あの電話の次の日から姿が見えなくなった幸太くん。
たまに家が恋しくなったり学園生活が嫌になり、無断で島から出ようとするものがいるのだが、今回のパターンは今までと少し違う。
船に乗った記録がないし、彼を見たという目撃証言もない。
ましてや他の生徒の部屋に入り浸ってるという話も出てこないのだ。

クラスは自習となり、関係者の生徒ひとりひとりが呼び出されて事情を聞かれている。
なんでも教師が様子を見に行ったところ、部屋はもぬけの殻で、携帯や財布がベット傍の床に無造作に置かれたままだったそうだ。

私の机を囲んで仲のいい友達が、あれやこれやと噂をするのだけど、正直あんまり心配してなかったりする。
もちろん彼は大事な幼馴染だし、仲のいい男友達の一人だと思うけど。

「ねぇ、はるか聞いてる? 幸太くんどこにいるのか本当に心当たりないの?」
「うん、ごめんね。ちょっと分からないわ。サッカー部の人たちの方が詳しいんじゃないかな」

さっきからこの調子で私も参ってしまう。私に聞けば幸太くんのことがなんでも分かると思ってるから困る。
最近一緒にいる啓介くんのことなら何でも分かると思うんだけどね。

「ちょっと、はるか。最近幸太くんに冷たくない? なんかどうでもいいって感じだし」
「そんなことないよ。幸太くんは私の幼馴染だし……」

苦笑しながら答える私。無事見つかればいいと思ってるのはホントだよ。
だって彼が行きそうなところを探したりしてたんだから。啓介くんと一緒にね。

「やっぱ、幸太くんって…あんなことになってたから自殺を……」
「静音っ!」

友人の静音がポツリと呟き、他の友人たちが慌てて止める。私のいる前でまずいと思ったのか、
慌てふためいて言い訳を始める。

「ええと、はるか。静音は悪気があってそんなこと言ったわけじゃ……もちろんそんなことあるはずないんだけど」
「うん、分かってる。幸太くんはきっと無事だよ。だから気にしないで」

友人たちが私の顔を恐る恐る伺うので、私はなんでもないように手を振ったあと、自分から話題を変えた。


それにしても幸太くんはどこに行ったんだろ?








19時20分 体育祭準備室 藤乃宮遥


その日の夜、私は啓介くんにバトミントンウェアで、いつもの体育祭準備室に来るよう呼び出された。

そして私が来るなり、彼は私に襲いかかり、部屋に敷かれた体育マットに四つん這いにさせると、獣のように私を犯しにかかった。
今日の彼はとっても興奮してるみたいで、盛んに雄叫びをあげながら乱暴に腰を振っている。
アンダースコートを力づくで剥ぎとり、スコートを私のお尻半分まで捲くると、全裸になった彼は何度も勝利宣言を行う。

「これで完全に俺のものだ!遥は俺のものだ!」と叫び、何度も膣内射精を繰り返す。
射精した回数は信じられないほどで20回以上はイったのではないだろうか。
最後の方は、まるで断末魔のような叫びをあげ、私のお尻を指が喰いこむほど掴んで子種汁を子宮へ送り込んだ。



そしてその結果……。











7月27日 火曜日 苺山総合病院 午前9時3分 春山啓介の病室前  藤乃宮遥


ピッピッピッ……


面会謝絶……。そんな札がドアノブの掛けられた病室前で、私は立ち尽くしていた。

中の住人は啓介くんだ。
彼はあの日帰宅した後、意識を失い倒れたそうだ。
もはや生死の境目を彷徨い、もって数日とのことだった。

涙が溢れそうになった。

お医者さんは原因について、今調べてると言っていたが、私には薄々分かってる。


きっと白い液だ。

彼はこの頃、精子ばかり出して、白い液を出していなかったからだ。
私がもっと白い液体を出させてあげさえすれば、こんなことにならなかったかもしれない。
……いや、ならなかっただろう。


私がもっと頑張っていれば……
私がもっとしっかりしていれば……
私がもっと……


自問自答を繰り返しながら、病院の廊下に置かれた長椅子に座り、私は俯いて彼の容態の回復を祈る。


彼が回復したら、もっと白い液を出させてあげる。
全快するまで精液を出させない。そう、誓って。



そして数時間後、疲労困憊した私の前に、1人の女子生徒が立った。




「藤乃宮さんちょっといいかしら?」


現れたのは、美しい黒髪を背中まで伸ばした桐沢さんだった。









7月27日 火曜日 放課後 映画研究部  桐沢真由美



「はやく変われよ!もう俺、我慢できないんだよっ!」

「あんっ、もう焦らないの!時間はまだまだたっぷりあるんだし、ちゃんとみんなの白い液をおまんこで受け止めてあげるから」

「は、はるかちゃん出そうっ!出していい?ホントに中に出していいっ?」

「ふふっ…いいわよ。全部出してはやく元気になるんだぞっ♥」


全裸になった男たちが、一人の美少女、藤乃宮遥に群がっている。

言わずと知れた映研部の部員、モブたちだ。
彼らは、ワタクシの命令で白い液が出る病人という役目を演じている。
始めは上手くいくか分からず恐る恐る遥に接していた彼らだったが、やがて問題なく遥を抱けると知ると、
タガがはずれたように交代で精液をおまんこに吐き出し始めた。




数時間前、憔悴しきった遥さんの前に立ったワタクシは、白い液で苦しんでいる病人がいることを伝え、彼らの治療を依頼した。
最初はどうなるかと思っていましたが、何やら使命感に燃える遥さんは、一生懸命彼らの治療に励んでいる。
順調そのものですわ。



母性本能を刺激された遥さんは、ワタクシの計算通りに男子部員たちをリードし、何度も何度も膣内射精に導いている。
白い液体が宙を舞い遥さんの顔に降り注ぐ。

「もぅ…遠慮せずに中で出したらいいのに♥ 中で出してくれた方が早く病気が良くなるんだし」
たしなめるように射精を終えた男の亀頭をはむはむと甘噛みする遥さん。
それに刺激され、遥さんを後ろから犯していた男子が大きなうめき声をあげながら中で射精する。


本当に美しいですわ。
想像してた通り、いえ想像してた以上に……。
面倒見がいいということは母性本能も強いはず、ワタクシの予想は間違っておりませんでしたわ。


5人の男子生徒を優しく導き、交尾に励む遥たちを眺めて、うっとりする。
まさに今の彼女は全てを包み込む聖母のよう。

男子の腰に足を絡み付け、正常位で中出しさせる遥は、ワタクシを大いに満足させる。
きっと素晴らしい映画に仕上がるだろう。


そうねタイトルは……「保健委員、遥の大事なお仕事」とでもしておきましょうか。
なんだかAVっぽいタイトルなのが気になりますが、初主演なのですから、まぁこれでいいでしょう。
これからも、彼女を主演にどんどん映画を撮れるのですから。


それにしても残念なのは名優、幸太さんのことですわ。
彼にはこれからもワタクシの撮る映画に出てほしかったのに、いなくなってしまって本当に残念。
結果的にこういう結末になってしまったのですけど、本当ならもっと違ったエンディングを迎えていたはずだったですのに

いったい彼はどこに行ってしまったのでしょう。
まさか本当に海にでも身を投げたのかしら。

生きていようが死んでいようがどちらでもよろしいのですが、
彼にはどんな形であれ、戻ってきてほしいですわ。ワタクシの映画のために。

それにモブ山くんのことですが、彼はもういらないので別にいいでしょう。
彼は、密かにワタクシを出し抜こうと考えていたようですし、もう必要ありません。
忠誠を得られぬなら邪魔なだけですわ。


しかし、あの性欲増強剤タイプαは効果は本当に抜群のようですわね。
モブ山くんや遥さんに知られぬよう飲ましてみましたが、結果は良好。問題なしですわ。

まったくつまらなかった研究所のバイトをしてそこだけは良かったということかしら。

研究所からくすねてきた錠剤と秘の判が押された資料のコピーを眺めてクスリと笑う。

この島の中央にそびえたつ苺山。

その山の中腹に生息している野苺から摂れる特殊な成分を使い開発された通称タイプα(アルファ)

これを男が飲めば性欲が増大し一日20回以上、射精することが出来るらしい。

もっとも副作用として、それだけ射精すれば死亡という結果になってしまうらしいが。

逆に女性が飲めば、
全身が性感帯になったように敏感になり性欲が増大する。
あとは、思考がマヒし深くものを考えることができなくらしいということも分かっている。
性欲が増大するのは男女共通だが、
女の方の副作用は、まだ分かっていない。
これを服用後、性欲が増大し男を求めるようになるので、研究所の科学者の中には、それこそが副作用と言うものがいるらしい。


ワタクシは資料を机に置き、あらためて小さな白い錠剤を見た。

本当に恐ろしい薬。だけど映画のために役に立ってくれたのだから、感謝すべきなのでしょうね。


部屋の中で交わる獣たちを微かに視野に入れ、ワタクシは今度の映画をどういうものにしようかと考えるのだった。








                                           <<  終わり
  1. 2012/09/15(土) 20:24:30|
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