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12話──学園祭──

ポーンポーンポーン!

よく晴れた土曜日。
打ち上げ花火が打ち上げられる中、ついに苺山学園最大のお祭り、苺山学園祭の日がやってきた。
今日に限っては、学園の至る所に飾り付けがなされ、普段学校に来ないような人間もやってくる。
始まって間もないと言うのに、既に人が溢れ出店や催し物は活気に満ちていた。

ティアナの1年3組が出すフェラチオ喫茶も大盛況で、大忙しである。

教室でやるフェラチオ喫茶の前では大勢の男性客が廊下で長蛇の列を作り、蝶ネクタイをつけたホールボーイの男子が客の整理をしている。
そして教室内には沢山の色とりどりのソファーが置かれて、それに座った男性客の相手をメイド服に包んだ女子生徒がしていた。

一発300円。
それがティアナたちのフェラチオの値段であるが、実はこれはかなり高額な値段である。
他のライバル店は一発50円という格安値段なのだから、いかにその値段がぼったくりなのか分かる。
だが、それでもなお順番待ちの客がいるのにはカラクリがある。
実は、男子委員長の提案で5分以内に3発射精できた客には、担当したメイドの女子生徒を3発種付けできるというルールを勝手に作ったのだ。
新人類といえど5分以内に3回は、かなり厳しい数字である。
だが当然のごとく、こんな美人メイドに種付けできるチャンスはないとばかりに挑戦するお客さん。
当然、女子は反発したのだが、店が開店してしまえば後の祭りである。ルールは書き換えられ、客がティアナたちの喫茶店の噂を聞いて集まってくる。1年3組の女子はかなりの美人揃いなので元々人気が高かったのだ。

普通のフェラチオ喫茶のお客は、美人揃いのメイドのおしゃぶりを少しでも長く楽しもうと、なかなか射精せずに我慢する。
だけどそれでは客の回転率が上がらず、売り上げが伸びない。これは、困った男子委員長が編み出した苦肉のルールだが、かなりの効果をあげていた。
勿論、女子は不満たらたらで、男子委員長はそれを抑えるため、密かにメイドの女子たちに秘策を授けて男性客に5分以内に3発射精できないように仕向けてある。
さらなる売上アップのための効率化した罠だ。

メガネをかけた男子委員長は心の中でほくそ笑む。

どうしてそれが罠なのか?それはティアナの様子を見てほしい。


「ティアナちゃん、5番テーブルのお客さんのおちんちんお願い!」
「はーい♪」

元気よく答えて5番テーブルに向かうティアナ。
その姿は黒と白のメイド服で、頭にカチューシャをつけている。

室内では、ソファーに座る男性客の下半身に顔を埋めるメイドが、頭を振りながらチュパチュパと音をたて奉仕しており、欲望の渦を作り出していた。


もぅ忙しいなぁ…お客さんの数が減る様子ないよぉ、これじゃあ他の店をまわるの無理かなぁ?
それにしてもさっきのお客さんの精液、美味しかったぁ。
もっと吸い出したらよかった、とちょっぴり後悔する。

今度のお客さんの精液はどうだろ?
5番テーブルに到着すると、そこに座る男子生徒の前でニッコリとティアナは微笑んだ。

「お待たせしましたお客さま。ティアナのお口でたっぷりお楽しみくださいね♪」







「お客様、ご来店ありがとうございます。お客様の大事なおちんぽ様を誠心誠意ご奉仕させてもらいますね」
「ああ、頼むよティアナちゃん!5分以内に3回出したいから激しいフェラをお願いね!」
「はいっ、お客様頑張ってくださいね♪」

ティアナは、リラックスさせるように微笑みかけると、ソファーに座る客の前で膝をつきズボンを下ろして、おちんちんを慎重に取り出す。
はやくはやくと急かす客のリクエストに答えて一気に竿の半ばまで口で咥えこむと、顔を上下に振りだす。

ちゅぱ、ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぱっ…ちゅるっ、ちゅぽ、ちゅっ…ちゅっ!

淫らな音を立てちんぽを吸いつくティアナに、男性客はさっそく一回目を出そうと呻き声をあげ腰を震わせ始める。
いくらなんでも早すぎる。これは待っている間にメイドに淫らな妄想をしながらズボンの中で竿を扱いていたのかもしれない。
5分以内に3発だしたら種付けできるのだ。あり得る。

「ああっ…出る出る!ティアナちゃんのお口の中にザーメン出るぅ!」
客はティアナの頭を押さえ固定すると口内射精を始めた。
どぴゅうっ!どぴゅっ!どぴゅぅ!
気持ち良さそうに射精する男性客、だけどあと2回射精しなければならない為、出す量を明らかにコントロールしている。
ティアナは口の中で放たれるあたたかいザーメンを感じながらクスリと頬を緩めると、そのまま子種が詰まっている袋を右手でゆっくりとグニュグニュ揉み始めた。

「そ、そんなことしちゃ、もっと出ちゃう! ティアナちゃん駄目だ。そんなことしちゃ駄目だ!」

袋を揉み下され、抑えていたザーメンが一気にドクドクと吐きだされティアナの口の中に増えていく。
客が焦ってティアナを押しのけようにも、ティアナが口をすぼめて根元まで咥えこみ、激しくチュウチュウと音を立てザーメンをちんぽから吸い上げるためにどうにもならない。

びゅう!びゅっ!びゅるるるるるるぅぅぅ……!びゅっ、びゅるるるるるるぅぅぅ……!

結局、客は子種袋からほぼ全てのザーメンを吸い出されて、ガックリと肩を落とす。

だが、ティアナはそれでも吸引を止めない。
ずちゅるるるるる…と、はしたない音をたててちんぽをさらに吸い上げる。
新人類は一滴でも精液が残ってるとちんぽが立ち、それを支えるように精液を急ピッチで作り始めるので、一滴残らず吸い上げなければならないのだ。
射精を終えているというのに玉をさらに念入りに揉み下し、口を窄めてちゅるちゅると強く吸い上げるティアナ。傍目にはご奉仕精神満点なサービスのいいメイドに見える。

「……駄目だったかぁ。ティアナちゃんにはやられたよ。でも気持ち良かったからいいかな」

射精を終え、汚れたちんぽを舌でペロペロと舐めて綺麗にするティアナの髪を撫でながら客は苦笑いする。

「ふふっ、残念だったね♪」
それにたいし顔を上げ、イタズラが成功したようにチロッと舌先を出したティアナを見て、客は満足そうに「明日は必ず3回だすからね」と言い残し店を出て行った。

これが男子委員長の考えた罠なのだ。客は5分以内に3回射精しようとする。次の射精に備えて射精量を抑えようにも、メイドが子種の入った袋を揉み下し、強制的に子種汁を吐きださせる。
焦って押しのけようにも、時すでに遅く、メイドが根元までおちんぽを咥えこんで吸い上げる。
こうすれば3回射精のルールをクリアされることもないし、客の回転率もあがるのだ。

クラスのあちこちで上がる男の呻き声や射精音を聞きながらおさげ髪の副委員長は、隣に立つ男子委員長に囁いた。

「す、すごい売上になりそうですね」
「ああ、学年1位を狙えるかもな」

男子は同意するように女子に頷くと、次から次へと入れかわる客を見ながら、さっそく電卓を叩いて売上の計算を始めるのだった。



「いらっしゃいませ~」
「ありがとうございました♪」

午後に入り、何事もなく順調に売り上げを伸ばしていく1年3組フェラチオ喫茶。
噂を聞いてチャレンジしてくる猛者たちを退け、恐ろしいほどの勢いで金を巻き上げていく。
なにせ、客が店にいる平均時間は3分以内。
お腹がタプタプになった女子を入れ替え、巧みに挑戦者を退けていく。

メイド姿に扮した天野真紀も、笑顔でおちんちんを射精させていた。

「おい、天野。大丈夫か?」
「ん、大丈夫だよ」

蝶ネクタイをつけたホールボーイの山田が、以前より柔らかい口調になった真紀におしぼりを渡しながら心配そうに見る。
以前は売り言葉に買い言葉だった真紀だったのだが、最近では自分に対して少し優しくなったような気がして、山田も滅多に真紀に突っかかることはなくなっていた。

「ほら、山田。次のお客さん連れてきて」
「あ、ああ。わかった」

不意に真紀が笑顔を見せたことで、ドキマギした山田は、真紀に言われるままに廊下に並んでいた男性客を招き入れた。

「おまたせしました。担当の真紀です。私のお口をおまんこだと思ってお楽しみください」

真紀がピンクの一人用ソファーに座った客の顔も見ず、頭を下げる。
そして頭を上げたとき、思わず「あっ」と言ってしまった。

「真紀。遊びに来たよ。僕もチャレンジするつもりだからよろしくね」

そう言って爽やかな笑顔を見せたのは、真紀の所属する水泳部のイケメン先輩こと2年の犬崎翔。
最近、真紀のおまんこでバタフライの練習と称してズポズポ犯りまくってる先輩だ。
事実上、山田の恋のライバルと言っていい。

まさか教室に来るとは、っと思わず動揺する真紀。
実は、山田は翔の存在を知らない。

「どうしたんだ天野。接客中だぞ?」

ボーと立ち尽くした真紀の姿を見た山田が、怪訝な顔でやってきて声をかける。

「ご、ごめん。すぐ始めるから!」
急に口調が昔に戻り、あたふたして客である翔のズボンを脱がしにかかる真紀を見ながら、山田は不思議そうに首を傾げるのだった。



ちゅうちゅうーちゅううぅぅぅ…♥ちゅぱちゅぱ、ちゅぽ、ちゅぽ、ジュル、ちゅぱ、ちゅうううぅぅ……♥

「先輩……どうですか。私の口まんこ気持ちいいですか?」

開始して1分、いったん口からちんぽを出して真紀がイケメン先輩の顔を窺う。

「ああ、気持ちいいよ。まるで本当におまんこに入れてるみたいだよ。その調子で頑張ってね」
「はい…せんぱい」

普段勝気な真紀が従順に翔の指示に従い、再びネットリとカリの大きいちんぽを呑みこんでいく。
真紀は部活動中、翔にフェラチオからおまんこの締め方まで色々調教されている最中なのだ。
勿論、そんなことは、おしぼりをあっちこっちのテーブルへ運んでいるボーイの山田は知る由もない。
山田は、今でも真紀のおまんこは自分専用のおまんこだと思っており、真紀が他の男とえっちをしていることなど想像だにしていないのだ。

「それにしても、最近真紀の乳首デカくなってきたよね。僕はおっぱいを吸いやすい大きな乳首は大好物だよ」

真紀だけに聞こえるようにそっと囁いて、真紀の乳房に手を伸ばす翔。
それをたまたま見ていた山田が慌ててやってくると、それを止めに入る。

「お客様。メイドへのボディタッチは禁止されております。お控えください」
「……ああ、ごめん。ちょっと手が滑ってね」

爽やかに言いながら翔は手を離し、バチバチと山田と火花を散らして睨みあう。
どうやらお互い何か感じるものがあったようだ。急速に場の空気が険悪なものに変わっていく。

周囲は自分たちのことで精一杯なのだろう、誰も気づいていない。
あちこちで客の呻き声や射精音。そしてそれをゴクゴクとメイドが飲み干す音が背後を流れるBGMと化すなか、
丁度休憩中だったティアナだけがそれに気づきハラハラする。

「とにかく僕はチャレンジしている最中なんだ。悪いけどどこかに行ってくれるかな。集中できないよ」
「……わかりました」

固い表情のまま、その場を去っていく山田くん。丸坊主なんだけど、なんだかカッコイイ。
真紀はと言うと、罰が悪そうに俯いている。ふたりの関係性を知ってるぶん、私の為に争わないでー!というヒロインの気持ちなのだろうか。

「余計な邪魔が入ったけど、残り2分で最後の3発目を出すよ。激しくお願いね」
えっ!と驚いた表情を真紀は見せるが、イケメン先輩は、笑顔で言葉を続ける。

「間違えてないでしょ。僕はすでに真紀の口まんこに濃厚ザーメンを2発だした。あと2分以内にもう一発出したら、ゲームクリアだよ。そうだよね?」
「えっと、それは……」
真紀は戸惑った表情を見せる。
「クリアしたら、さっきのボーイの見てる前で真紀に種付けしてあげる。あいつに見られながらヤラれたら、きっとすごく気持ちいいぞー」
「そ、そんな……ああ……」

真紀は真っ赤な顔で思わずカサが大きく開いたおちんちんを凝視した。
想像しているのだろう、もしクリアされたら、自分がこのソファーで山田に見られて、このおちんちんに犯されている姿を。

「わかったなら続けて。全力だよ。話してる間も無駄に時間過ぎたんだから」

グイッと真紀の頭を抱き寄せ、自分のおちんちんに近づけていく。
真紀は頬を赤く染めながらおちんちんがゆっくり近づくにつれ、口を大きく開けて、自分からしゃぶりつくようにして勃起したおちんちんを一気に根元まで咥えこんだ。

ちゅううううううぅぅぅぅ!ちゅううううぅぅぅぅ!ちゅううううううううううううぅぅぅぅぅぅーーー!

時間がないため、真紀は全力でちんぽを吸い上げ子種袋をぐにゅぐにゅと揉む。
その姿に迷いはなく、命の危機が迫ってるように一心不乱に射精を促す。
2発どころか1発も出していないのだが、関係ない。
翔と真紀にとって、これが最後の3発目。
これで射精したらノルマクリアで、晴れて真紀は翔に種付けされるのだ。

嫉妬する山田に見られての交尾は極上の快楽を生むだろう。

「うっ、うっ。いいぞ。もうちょっとだ……もっと口を窄めて吸い上げて」

真紀は言われた通り、唇を窄めて吸い上げる。
翔の子種袋がせりあがってきた。竿がビクンと震えた。
残り30秒。
いよいよ口内射精の準備が整った。

「真紀。次はおまんこにもたっぷり出してやるからな」

真紀のポニーテール付近を撫でながら、翔はゆっくりと両手で真紀の頭を掴んだ。

んふぅ……ぐぽっ!ぐぽっ!ぐぽっ!ちゅるっ!ちゅるるるるるる!ちゅるるるるるるぅぅぅぅぅっーーー!!

真紀の口から淫らな音が聴こえ、止めとばかり強く吸い上げる吸引音が周囲に響き渡る。
そして!!

どぴゅううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅーーーー!!

吐きだされたザーメン!
頬を赤らめた真紀の口内に濃厚な白い液体が撒き散らされる。

翔は真紀の頭を掴んだまま腰を震わし、真紀は奉仕するようにちんぽを吸い上げ続ける。
恍惚な表情を浮かべた翔は、射精の快楽を貪り、真紀はこれから起こることを想像してアソコをぐちょぐちょに濡らす。
先程までの凍った空気はそこにはない。
今、この場を支配しているのは発情しきったオスとメスの醸し出す独特の堕落した空気だ。

ドクドクドクドクドク………。

気持ちよさそうに亀頭から出され続けるザーメン。
翔は勝ち誇ったように口元を歪めた。


・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・

射精が終わり少し落ち着くと、翔はソファーの前でへたり込む真紀に目もくれず、ボーイの山田を呼びつけた。

「なんでしょうかお客様。会計なら教室の入り口で承りますが」
チラリと真紀の姿に視線をやった山田が翔に言う。

「会計じゃないよ。僕は5分ルールをクリアしてね。それで確認したいんだよ。本当にこのメイド真紀に種付けしていいのか?ってことをさ」
「なっ!?」

絶句する山田。
すぐに本当なのかと真紀を見るが、こちらにポニーテールを向けてへたりこんでいる真紀の表情は見えない。

「ルール上はそうなっておりますが、天野、本当に3発射精したのか?」

疑うような山田の声。だが、真紀はそれに答えることはない。
少し顔を俯かせて、黙ったままだ。

「天野っ!」
「おいおい、ボーイ君。答えないってことが僕の言ってる正しさの証明じゃないのかい。見苦しいよ。男の嫉妬はさ」

「なっ、なんだとっ!!」

響き渡る山田の怒声!
騒然とする店内。
客やメイドたちがなんだなんだ?とふたりに視線をやって行為を止める。
騒ぎを収める為にメガネをかけた男子委員長が慌ててやってきた。

「お客様、いかがされましたか?」
「どうしたもこうしたもないよ。このボーイがイチャモンをつけてくるんだよ。僕が5分以内に3発射精してないってさ」

軽薄そうな笑みを浮かべて山田を一瞥したイケメン先輩。
頭にカッと血を上らせた山田が「てめぇ!」と一歩踏み出す。

「おいやめろ、山田。他のお客さんもいるんだぞ。天野、今の話は本当なのか?」
「……………」

みんなの視線を一身に浴び、真紀は仕方なさそうに口を開いた。

「……うん。お客さんが、5分以内に3回射精したのは……」

いったん言葉を途切れさせ、少し迷ったそぶりを見せると、真紀はゆっくりと自分に言い聞かせるように言葉を続けた。

「3回出したのは……本当。か、かれは……ルールをクリア…しました」
「ホレ見ろ! 僕の言った通りだっただろ!」

勝ち誇った表情を浮かべた翔と呆然自失といった様子で立ちすくんだ山田。
事情を知るティアナから見れば、まるで一つの恋物語が終わったのを見てしまったような気分である。
気の毒そうに山田を見て、心の中で慰めの言葉を呟いた。

「じゃあ、さっそく種付けさせてもらうよ。ほら、真紀ソファーに座って!」

床にへたり込んだ真紀の手首を掴み、強引にグイッと引っ張ったイケメン先輩。
それを見た山田は勢いを取り戻したように翔に食って掛かる。

「乱暴はよせ! こんな乱暴なことをする奴になんかルールは無効だ!帰れっ!」
「……なんだと? それが客に対する言葉か?」

静まり返る店内。
ただならぬ事態にみんなの動きが止まる。今にも殴り合いが始まりそうだ。

「……お客様、申し訳ありません。見ての通り、店内は非常に混雑しており、せっかくのゲームクリアですが生憎と種付けするにはスペースがありません。
メイドの真紀を本日1日限り、お貸しいたしますのでここは店外でお楽しみいただけないでしょうか?」

これ以上はまずいと悟った男子委員長が頭を下げて事態の収拾にかかる。
このままでは売上どころか、店の営業そのものが中止になってしまう。
そうなれば1年3組の学園祭は終了なのだ。それだけはなんとか避けたい。

「……わかったよ」
教室の至る所から自分を見つめる視線に気づいたのだろう、居心地の悪さを感じて翔は、自分の為に争ったふたりにショックを受けている真紀を無理やり立たせて腰を抱きかかえると、これみよがしにお姫様抱っこにして店を出て行く。

「このやろーー!!」
山田くんが顔を真っ赤にし、すぐさま追いかけようとする。
それをみんなが一斉に押さえて羽交い絞めにした。

「おい、山田。どこに行く気だ!」
「そんなの分かってるだろ! このままじゃ、天野が…天野がっ!」
「それは分かってる。でもお前が行ってどうする。あいつはゲームをクリアした。おまえのやることは言いがかりに過ぎないぞ」
「でも!でも!ちくしょお、離せっ!」

じたばたする山田くん。
みんなが手を焼いて彼を1年3組に与えられた更衣室まで羽交い絞めにしたまま引っ張っていく。

「いいか、ここで大人しくしてろ。わかったな!」

そう言って見張りに信也と優斗を残して、みんな出て行った。













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  1. 2013/03/20(水) 13:24:55|
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Author:モブGR
ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
ほぼ賢者モードで書いてるので期待しないでください。

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