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13話──学園祭2──

「信也、優斗、俺を天野のところまで行かせてくれ。頼む!」
「そんなこと言われてもなぁ」

更衣室でふたりに頼み込む山田。
ふたりとも苦り切った顔で対処に困ってる。
山田が天野のことを好きなのを知っているが、山田を行かせたとなれば、自分たちの責任になるからだ。
しかし、山田のことは友達であるし、何よりも以前天野と内緒で3Pしてしまった罪悪感が彼らを苦しめていた。
特に優斗は現在進行形で真紀の乳首を改造している最中なので、後ろめたい気持ちでいっぱいである。

頭の後ろをガリガリ掻きながら信也が口を開く。

「俺もあのイケメン先輩の態度は気に入らなかったけどよ。しかしあいつ、ゲーム条件をクリアしてるんだよな~」
「そんなこと分かってるよ。でもあいつは天野のことを乱暴に扱っていた。天野はきっと俺の助けを待っているに違いないんだ!」

山田は、真剣な表情で叩きつけるように言葉を続ける。

「たのむ2人とも! 俺を見逃してくれ!」

顔を見合わせるふたり。
山田のここまで真剣な表情を今まで見たことなかったからだ。

「行かせてあげたらいいんじゃない」
「優斗?」

信也が優斗の顔を見る。

「山田がこんなに頼んでるんだ。無理やりここに縛り付けたりしたら恨まれちゃうよ。それに僕らは山田に借りがある。そうだろ、信也?」
「あ、ああ……そうだ。確かにそうだな」

真紀とえっちした件だと悟った信也が、慌てて頷いた。

「じゃあ、じゃあ」
「うん。行きなよ。理由はトイレに行ってるうちに逃げられたとか適当に言っておくよ」

「ありがとう、恩に着る!」

山田がバンッ!とドアを開けて出て行く。
こうして山田の真紀探しが始まった。







「どこだ、どこだ天野……」

更衣室を飛び出した山田は、走ることが難しいくらいに人が溢れた廊下に苛立っていた。
あまりにも人が多く、出て行った翔と真紀の姿を見つけることが出来ない。
どこに行ったのか見当もつかないため、ひとつひとつの教室を覗いていくのだが、教室の中にも結構な人がおり確かめるのに時間が掛かる。
あいつらがセックスをするなら、どこか人気のない場所か落ち着ける場所だと思うのだが、今日は学園祭。
どこもかしこも人が溢れてるのだから、そんな場所が思いもつかなかった。

(くそっ! 天野どこだよ)

無性に拳を壁にぶつけたくなりながらも、喧噪溢れる人込みを掻き分け探していく。

思い浮かぶのは天野との楽しかった日々。
口喧嘩はよくしたが、次の日にはケロッと何事もなかったように仲直りしていた。
よく何かに失敗して落ち込んだ自分を立ち直らせたのも天野だ。
落ち込むたびに、背中を叩いて「くよくよしない!シャキッとする!」と言って冗談っぽく自分にウィンクしてきたものだ。
その天野が、他の男の腕の中いるという現実を突きつけられて、言いようのしれない恐怖と焦りが身体の奥底から湧き上がる。

天野はなんだかんだといって自分以外と寝たりしなかった。
言葉にしなくても恋人のようなものだった。
もしあいつが他の男に抱かれでもしたら……。

叫び出したくなるような衝動に襲われながら、山田は廊下を足早に歩く。
あてもない終点に向かって……。







その頃、翔に連れ去られた真紀といえば……。
西館3階にある映画研究部のAV体験コースなる催し物に強制参加させられていた。
お姫様抱っこされたまま連れて来られた真紀は、教室のど真ん中に置かれた白くて大きなベッドの上で全裸にひん剥かれて撮影されていたのだ。

「はい。真紀ちゃん。おちんちんを咥えたままピースしてみようか」
「ふぁ~い」

カメラを持った部員の要求に、翔のちんぽを咥えたままカメラ目線で全裸の真紀はピースする。
その表情は完全にメスの顔で発情しきっている。
これは、沢山のカメラとビデオのレンズに囲まれ、その異常な状態に置かれている自分に酔っているせいだ。

パシャパシャパシャ!

フラッシュが焚かれて、ちんぽをお口いっぱいに咥えこんだ真紀を撮影する映研部員。
ピースしている全体像から乳房に零れる唾液、口元のドアップと余すことなく何度もフラッシュを焚く。

「いいよいいよ真紀ちゃん! おちんちん大好きなんだね。とってもいやらしいよ!
咥えこんだら口内射精するまで離しません!っていうツンとした態度がいいね!」

映研部の部員が、より興奮を高めるようにいやらしい言葉を使いながら、口の端を吊り上げた。
全裸になった真紀の身体は、染みひとつない白い肌で美しい。
開店以来、淫らだけな客ばっかりだったが、この少女は淫らさに加えて美しさも兼ね備えている。まるで妖精のようだ。
男の方も顔立ちはよく、水泳でもやって鍛えているのか、逆三角形の身体がよくカメラ映えしていた。

「さぁ彼氏さん。腰振って!おちんちんをゆっくり前後にね。真紀ちゃんはお口からおちんちん出しちゃダメだよ!愛しい彼氏のおちんちんなんだから好きなようにさせてあげてね」

いつのまにか彼氏の扱いされている翔が、言葉通り、ゆっくり腰をそーっと振る。
唾液塗れの竿がぬるると滑るように口の中から現れ、再びゆっくりと真紀の口の中に音も立てずに滑り込んでいく。
一度、亀頭の部分が唇を擦るように半ばまで出そうになったが、真紀がズズズズズ……と吸引し、口の中に吸い込まれていく。上手なフェラチオだ。

「真紀ちゃん上手だね。次はそのまま正常位でやっちゃおう。寝転んで」

本来ならもっとじっくり時間をかけてフェラをさせるのだが、学園祭で出している出店という形のため、一人当たりに割ける時間は30分と決まっている。
お客さんの中にはフェラチオだけ撮ってほしいと希望する人もいるが、基本はセックスしているのを撮るのがメインである。なのでフェラチオにあまり時間はかけれなかった。

「……………」

黙ったままゆっくりとおちんちんを口から出し、真紀は白い布団に仰向けに寝転ぶ。
返事をしないのは、撮影が始まる前に映研部員に自分の指示に答えないよう注意されたためだ。
喋ってしまうと編集が面倒らしい。

真紀は敷布団の上に寝転ぶと、股の間に自分の身体を割り込ませた翔の顔を見上げる。
先輩はとても興奮しているようだ。
カメラを意識しながら、勃起おちんちんを自分に見せつけている。

(もうすぐカメラの前でやられちゃう…そしたらみんなにバレちゃう)

沢山のカメラやビデオが自分を捉えているなか、真紀は熱い吐息を漏らした。
乳首はこれ以上になく固く勃起し、おまんこは潤いを帯びている。
身体は準備万端で、お股はゆるゆるだ。
軽い力で簡単に左右に開くだろう。

武……。

教室で自分を取り返そうと怒っていた山田を思い出す。
性格はお調子者で馬鹿だけど、いつも明るい彼が好きだった。
運命の出会いだと思っていた。将来自分はこの男の子を産むのだと思っていた。
心の中では彼の事を名前で呼んで、夢の中では甘えていた。
だけど、他の男とえっちをしてからそんな気持ちが薄くなっていくのを感じていた。
特に目の前の水泳部のイケメン先輩、翔のおちんちんを知ってからは、彼にどんどん夢中になっていく自分が別の人間になったように感じて不思議だった。

ゆっくり左右に開かれる足。
先走り汁を出してる翔先輩のおちんちんが自分の股の上に乗り、ピクピクしている。
M字開脚になった太ももに翔の両手が置かれ、今か今かとその時を待ち続ける。

「彼氏さん、ハメちゃってください。挿入するときはゆっくり入れてくださいよ。ビデオでしっかり撮りますから」

ハンドカメラを持った部員の一人が膣口にレンズを向けて指示を出す。
翔先輩は、ゆっくりとおちんちんをおまんこに沈めて行った。


「んっ…あぁ…」

自分の中に入ってくる異物に真紀は思わず儚い声をあげた。
翔のちんぽは、かなりのカリ高で、これが真紀の山田への純な気持ちを破壊させていった元凶なのだ。

「気持ちいい? 真紀」

太ももをめいいっぱい押さえつけ、腰をグッ!グッ!と押し込む翔が、興奮したように真紀に言う。
亀頭が子宮口に到達し、カサがその付近の膣壁を擦って真紀を悦ばせる。
ここが真紀の弱点であり、こうしてやると真紀は驚くほど従順になるのだ。
カメラの前でたっぷりイかせてやろうと、徹底的にそこを攻める翔。真紀は喉をカラして嬌声をあげる。

そんな真紀の痴態に撮影班は、ますます撮影に本気になり、あれこれと指示を出し始める。

「彼氏さん!まず濃いの一発かましてあげてください。真紀ちゃんが自分のメスだってことを分からせてあげるんです。一発出してやれば女はますます乱れるんです、是非それをカメラの前で見せてください」

撮影班の指示で、翔はゆっくりと腰を浮かせ、体重をかけて上から真紀のおまんこを突き始める。
真紀の白い肌が熱を帯びて赤くなりつつあるのを見ながら、翔は腰をどんどん激しくしていく。

「いいですよーいいですよー彼氏さんその調子! どんどん突きまくっておまんこをただの肉壺に変えちゃうんです!」

わかった!と声にならない叫びをあげ、翔は歯を食いしばってピストンを続ける。
ちんぽを突きいれるたびに、肉壺からぴちゃ!ぴちゃ!と愛液が飛び散り、真紀は快楽に身を任せて喘ぐ。
そして唐突に翔は「んー!!」っとくぐもった声をあげて腰をぶるぶる震わせた!

どぴゅっ!どぴゅっ!どぴゅううううううぅぅぅぅぅぅーー♥♥♥

ほとんどなんの兆候もなかった肉壺射精。
真紀の肉壺の奥深くで、遠慮なくドロドロの白い液を勢いよく射精する。

パシャパシャパシャ!!とフラッシュが焚かれ、その瞬間をカメラを持った部員がすかさず撮った。

「彼氏さん最高です! こうやっていきなり遠慮なく中出しするのが自然でいいんですよね。最近のAVときたらいつ射精するかまるわかりで萎えるんですよ!」

大絶賛する映研部員たちの声。
その声に翔は得意そうに「まぁね」と照れている。

「さぁ続いて2発目です、続いて彼氏さんゴー!」

その声に翔は、再び真紀の足を掴んで、ゆるゆるの股の間に元気いっぱいのちんぽを挿入するのだった。





(だめだ、どこにいるのか見当もつかねぇ! 天野いったいどこなんだ!)

目を血走らせ、狂ったように真紀を探す山田。彼は校舎の北館で必死に首を左右に振ってその姿を探し求めていた。
南館、東館と探し終わったのだが、まだ真紀の姿を見つけることはできない。
山田は知ってる連中に天野の姿を見なかったか!?と尋ねるのだが、山田のあまりの剣幕に驚いて「知らない」というのが精一杯だ。

(こんなことなら優斗と信也にも一緒に来てもらうんだった)

半泣きになりそうになりながら、山田は男子トイレだけじゃなく女子トイレすら探していく。

「ちょっとあんたなにやってんのよ。女子トイレまで入ってきて! 今日は特別な日なの分かってるでしょ。他のお客さんもいるのよ!」
「うるせー!!」

女子トイレの中にいた名前も知らない女子から抗議を受けても怒鳴り声で返す。
事情を知らない生徒からはヒソヒソと噂され、山田はどんどん浮いていく。見かねた生徒が山田に「どうしたの?」と尋ねるのだが、心が荒れ狂っている山田は「俺に構うな、ちくしょお!」の一言で切って捨てて話にならない。
周囲がどうする先生を呼んでこようか、という話になりかかったとき、

担任の真理が偶然通りがかり、こちらにやってきた。

「山田くんどうしたの。そんなに荒れて」
「せ、せんせい……」

泣きつかんばかりに涙目になった山田が、大声で喚いてしまいそうになるのを抑えて、なんとか事情を話す。
真理になら自分の気持ちを理解して助けてくれそうだと思ったからだ。
必死に身振り手振りで今までの出来事を話す山田。子供が親に必死に助けを求めるそれだ。

・・・・・・
・・・・・
・・・

「なるほど、よく分かったわ。天野さんを探したいのね」
「はい、先生」

事情をようやく呑み込めた真理が、思案気に山田の顔を見つめる。
その目は複雑で、判断に困っているようだ。

「せんせい……?」

坊主頭の山田が、言葉を発しない真理に不安な色を見せる。

「ああ、山田くん。勘違いしないでね。ちょっと考えていたの。天野さんは今、どんな気持ちなのかなって」
「はっ? そ、そんなの今すぐ俺に助けられたいに決まってます! 当たり前でしょ!」

顔を真っ赤に表情を怒りに変えた山田が、噛みつかんばかりに真理に言い返した。

「ええ、山田くんならそう言うでしょうね。でも落ち着いて考えなさい。天野さんは教室でなんて言ってた? お客さんはルールをクリアしたって言ってたでしょ。つまりそういうことなのよ」
「つまりってどういうことです?」
「けじめをつけようってことよ。お客さんはゲームをクリアしたんだから。みんなもそんなこと言ってたでしょ」
「なっ……、何を言ってるんですか。せんせい、天野は……」
「それは分かってるわ。だけど貴方、天野さんと恋人なの? 違うでしょ」
「そ、それは……」

悔しそうに山田は身体を震わせる。自分を理解してくれると思った真理にまで正論を言われて、やり場のない怒りが宙を彷徨う。
真理は、山田の肩にポンと手を置くと、優しく言った。

「でもあなたの気持ちも分かるわ。一緒に探しに行きましょう」

踵を返して真理は歩き出す。山田は仕方なくついていくのだった。




パシャ!パシャ!パシャ!

相変わらず焚かれるフラッシュ。
映研部でのAV撮影は続けられていた。
全裸になって布団の上で絡み合う翔と真紀は、指示のままに舌を絡めあい、正常位で交わり続けている。
すでに真紀の肉壺に出された子種汁の回数は3回。
中は粘り気のあるザーメンで真っ白になっていた。

じゅぼっ!じゅぼっ!じゅぽっ!

翔が腰を振るたびに真紀の肉壺の中のザーメンが音を立ててドロリと外に溢れる。
膣口は竿の太さに合わせてびろーんと拡がり、垂れたザーメンが真紀のお尻を伝って布団に染みを作っていた。

「アッアッアッ、ふあっ……あっ…んっ、アッ!」

断続的に真紀の口から洩れる喘ぎ声。
突きが激しくなるにつれてその声も大きくなる。
真紀は薄目を開けたまま、ゆっくりと翔の腰に足をまわしカニバサミする。
翔の突きの間隔が短く鋭くなってきたからだ。

「また出そう……うっ…!」

翔が肉壺の根元にまでちんぽをねじり込み4度目の射精を行う。
ここまで来れば、撮影班もこれといって指示を出すことはない。撮影に残された時間が残りわずかなので、好きなように交尾させそれをビデオとカメラに収めるだけである。

「彼氏さん残り時間、あと5分です。あと1発くらいはいけそうですね」

グイっと真紀を抱き起し、対面座位に格好になった翔に映研部員はいう。
それに対し、翔は無言で腰を振ることで答える。

ズッ!ズッ!ズッ!ズッ!ズッ!

真紀の桃尻が下から突き上げられて小さく揺れる。
背後に倒れそうになるのを、翔が背中に手をまわして支え、真紀も翔の腰に足を絡めたまま力を込める。

「それにしても真紀ちゃんはホント可愛らしいですね。彼氏のためにそこまで肉壺役に徹する子もなかなかいないですよ。初めて撮影した子は、たいてカメラを意識しちゃって途中でぎこちなくなっちゃうんですけどね」

映研部員の声が聞こえていないように、変わらずリズムよく腰が振られる翔と真紀。
真紀が翔の首に手をまわし、唇を奪う。
ここまで積極的だと、もう山田のことは頭にないようだ。
唇を離し、残り時間を名残惜しそうに一際高く甲高い声をあげる。

「どうですか。真紀ちゃん、このままAV女優やってみませんか? きっと人気出るのでお金も稼げますよ?」

「あぁーーー!!イクぅうううううううううーーー!!!」

その瞬間、真紀が絶頂に達して翔にしがみついた。
お尻をヒクヒク震わし、再び翔の唇を奪って深いキスをする。
その表情は幸せそうだ。ふぅふぅ荒い息を吐きながらも、翔と視線を合わせて微笑んでいる。

残り時間は1分。
これで終わりを告げようとしたとき、教室の入り口から絶叫が聞こえ、全員そちらを向いた。






「これで北館もいないことは分かったわね。校庭は食べ物の出店で賑わってるから、いることは考えにくいわね。やっぱり西館かしら……」
「そうだと思います。急ぎましょう先生!」

山田がイライラしたように、のんびり話す真理を促す。
どうもこの教師は、今の状態を理解できてるのか疑わしいとこがある。
例え真理の言ったことが正論だったとしても納得できないこともあるのだ。
それがこの教師には分かっていない。

山田は先頭をきって歩きながら西館へ急ぐ。
こうしている間にも真紀がどんな目にあってるのか知れたものではなく、胸の不安が消えず時には痛みが走るのだ。

そして西館の3階まで探し、半ば諦めかけていた時、『AV撮影中。30分待ち』というプラカードを持った男子が目に入って真理が足を止めた。

「ねぇきみ。今この中で撮影やってるの?」
「はい、せんせい。ただいま撮影中ですが、もうすぐ終わりますよ。せんせいも体験されますか?」
「わたしはいいわ。ちょっと用があるから、ねぇ山田くん……?」

真理が山田の方を振り向くと、山田は固まったように教室の中を窓越しに見つめて微動だにしない。真理は怪訝な表情をしてその視線の先を見た。





沢山の機材やカメラがベッドを囲むなか、逞しい身体つきをしたイケメン男子とポニーテールの可愛らしい少女が、対面座位でキスをしながら腰を振っている。
下から突き上げられているのか、少女の身体が上に突きあげられ、ポニーテールが大きくに揺れている。
彼らは周りを取り囲むカメラやビデオカメラなど気にならないようで、互いを熱い眼差しで見つめたままセックスを続けている。
かなり夢中のようだ。
外から見ていても彼らの激しい息遣いが聞こえてきそうなのだから生々しい。
真理は、なるほどこういうことねと納得すると、プラカードを持っていた映研部員に尋ねる。

「……あの子たちいつからセックスしてるの?」
「30分前からですね。もう5回くらいは中出ししてると思いますよ」
「そう……」

なんでもないように気軽に答えた映研部員の男子。
目の前の山田のことを知ってたらこんなに気軽に答えられないだろう。
真理がチラリと山田の横顔を見ると、まるで亡霊を見たように身動きひとつしない。頭が完全に真っ白になっているようだ。


そう、目の前でセックスしているのは水泳部の2年の犬崎翔と、山田が必死で探していた想い人、天野真紀だったからだ。


教室の外から窓越しに見つめる翔と真紀は美しい。
よく日に焼けた逞しい身体の翔と、日焼けしていない白い肌の真紀はとてもお似合いだ。
中の音は防音加工でもされているのか聞こえてこない。
音声を消したAVのようだ。
だから目の前の出来事が、山田にとって信じられないのだろう。
目を見開いたまま身じろぎもしない。いま目の前で起きてる現実を処理しきれていないのだ。

「いやぁウチの部の目的は素晴らしい映像を残すことですからね。綺麗なもんでしょ。撮ってるカップルにとってもいい思い出になると思いますよ」

得意そうにプラカードを持った映研部員が喋る。
窓越しに中を覗き続ける山田にとてつもない残酷な言葉を浴びせ続ける。

「撮ったビデオは委託販売もやってるんで、儲かりますよ。先生なんか人気あるんだから売れると思うんですけどね。中の真紀ちゃんって子みたいにね」

映研部員の笑い声が聞こえる。

「えっちな子ですよね。カメラなんか気にせず腰振りまくるんですから。たまに僕も中を覗いたら興奮しちゃいましたよ。彼女こそAV女優になることを運命づけられた子だって」

教室の中の真紀が、うっとりとした表情で、イケメン先輩の首に両手をまわした。

「そろそろイきそうですね。時間的にこれが最後だと思いますよ」

激しくなる突き上げ、翔と真紀が深いキスをはじめた。
そして真紀が唐突にキスをやめ背を逸らして痙攣してイった。


「うわあああああああああ!!」

その瞬間、山田が大きな声をあげ、教室のドアを開け中に入っていた。











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  1. 2013/03/23(土) 09:41:26|
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ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
ほぼ賢者モードで書いてるので期待しないでください。

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