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モブの植木鉢小説館

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11 奈々の行方



「そっか。ならここまでで話はいいかな。彼が来るまで暇だし、よかったらテレビゲームをしないかい?」
「テレビゲーム?」

秋川はテレビの前のゲーム機に視線をやって奈々に教える。

「ちょっと古いんだけどね。僕は格闘ゲームが好きなんだ。時間つぶしに一緒にやろうよ」
「んーでも、私、そういうの苦手だし」

勇太がやっていたのを思いだし、奈々はやんわりと断る。
だが、秋川は口八丁でしつこく誘う。
ちょっと人見知りがあって緊張してるからなどど適当に言って、奈々にテレビの前に来るよう言う。

奈々は、その強引な誘いを断りきれず、それを受けてしまう。
勇太が来るまでの、なんともいえない空気は、奈々としても望むべきものではない。考えてみたらこの男の子とは初対面なのだ。
いくら襲われないとはいえ、あまりに大胆だ。勇太のことが頭にあって、自分がいかに軽はずみな行動をしたのかを改めて認識する。

「じゃあ、ちょっとだけ」

奈々は誘導されるように、テレビの前に秋川と並んで座り、コントローラーを握る。
32インチの薄型テレビには、すでにキャラ選択の画面が表示され、指示を待っている。

「僕はこれにするかな。君は…えっと?」
「私は瀬戸宮奈々だよ。」
「そう、奈々ちゃん、キャラを選んで、このキャラなんか使いやすいんじゃないかな」

秋川が画面を指さして、そのキャラを教える。

「じゃあ、始めようか。」
「うん」

奈々がキャラ選択を終え、ステージを選ぶとゲームが始まった。

「また勝っちゃった」
「そうだね。いやー奈々ちゃん強いね。」
「そんなことないよ、このゲームやったの初めてだし」
「そうなの? そうは見えないけどね」
「へへ…、そっかな」

1時間後。秋川は適当に手抜きをして奈々に気分よく勝たせながらチャンスを狙っていた。
秋川が考えているのは、今やってる格闘ゲームで勝負を挑み、負けたほうが相手の言う事に正直に答えるという罰ゲームだ。秋川はさりげなく時間を確認しながら、勝負を提案する。あまり遅くなれば、この女は帰るとか言いだしかねない。

「ねぇ奈々ちゃん。ちょっとゲームをしない? 負けたほうが相手の問いに正直に答えるっていうゲーム。」

なんでもないような雰囲気で気軽に言う。緊張感を持たせれば失敗する。

「ん…。別にいいけど、同盟相手とかそういうのは駄目だよ?」
「えー、駄目かー! 上手いこと聞きだそうと思ったのにー!」
「あははははは。」

秋川はまいったと奈々と一緒に笑いながら、心の中で激怒する。
なぜ自分がビッチである肉便器にわざと負けてやったと思っている。少し優しくしてやれば、調子に乗りやがって!
頭を回転させながら、秋川はすぐに次の提案をした。

「じゃあ、負けたらお酒を一杯飲むってのはどう? これくらいやらないと罰ゲームにならないよね」
「う~ん。それくらいならいいかな。」

関係が少しくだけてきたので、奈々もあまり深く考えずに頷く。
断っておくが、これは奈々が悪いわけではない。本来男の数は少ないので、女の子を酔わせて襲うということが奈々には考え付かないのだ。
もっとも、この時点では秋川は奈々を襲う気はない。勇太の所有物であるし、酔わせて情報入手が第一の目的だからである。

「よし、じゃあゲームを続けようか。いくよー」
「うん。」

秋川は内心ほくそえみながら、ボタンを押した。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うぅ、なんか頭がふらふらするぅ……」
「僕もちょっとふぅーってするね。」

さすがにここで一方的に奈々に勝つわけにはいかず、俺は警戒させないため何度かわざと負け酒を飲んだ。
もちろん飲む量は、隣ではしゃぐこの女よりは少ない。
だが、こいつはいい感じに酔ってるのでそろそろ聞きだそうと口を開いた。

「そろそろお酒飲むだけのゲームはやめて他の条件も入れようか。たとえば、さっきの正直に答えるやつとか。別にいいでしょ? このままやってもつまんないし。」
「んー駄目。勇太くんに怒られちゃう」
「いいからいいから。じゃあ一人だけばらすっているのはどう? それなら全部ばらしたことにならないし」
「……まあそれくらいなら」

かなり酔っているのか身体がふらふら揺れている奈々を促し、さっそくゲームを続ける。
1ラウンドを取らせつつ負けない。こいつからはどんどん情報を引き出して2組を丸裸にしなければならないのだ。

YOU WIN!

画面にそんな文字が表示され、俺はさっそく勝利する。
まずは一人目だ。いったい2組の勇太は誰と組んでるんだ。

「さあ勝ったよ。奈々ちゃん一人目は誰?」
「ええと、1組の仲山くんだよ」
「ほうほう、そうなんだ」

1組の気の弱そうな男を思い出す。
確かにあの男なら与しやすいだろう。ちょっと脅せば、なんでも言う事をききそうだ。
俺は再びコントローラーを操作し、次のゲームを準備する。

「さぁどんどんいくよー。奈々ちゃん画面に集中して」


数戦後。俺はついに勇太という男が誰と組んでいるかを聞き出した。
どうやら仲山と海森と組んでいるらしい。
だが、問題は誰をターゲットにしているのかが分からなかったことだ。
俺に話を持ちかけてないということは、てっきり3組の牛坂と組んでいると思ったのだが、それは違うらしい。だからこの女が、俺と勇太が同盟を組むと勘違いしたのが分かったが、俺にも牛坂にも話を持ちかけていないというのが気にかかる。

3人だけで組んでやるということなのか?
俺はコントローラーを投げ出し、床に敷かれた茶色の絨毯に身を横たえた女を見ながら考える。
どうみても効率が悪い。4人で組んでやったほうがいいに決まっている。
そもそもなぜ俺と牛坂に話を持ってこなかった。牛坂は分かる。あいつは男として最低の奴だ。毎日女をレイプし、女に嫌われている筋肉ダルマ。俺も奴とは組みたくはない。
女は力ずくでモノにするものではなく、言葉巧みに堕とし、自分から股を開かせて肉便器の役目を果たさせることこそが普通なのだ。

とはいえ、それは今はどうでもいい。もし奴らが今後牛坂と組み、俺をターゲットにすることを決めたならば俺は終わったも同然だ。
所有物にしていない女以外は、全て俺を嵌めるための罠に見えるだろう。

くそが……。
イライラする。

こんなにむかつくと便所を使いたくなる。
しかしそうなるとこの女が邪魔だな。
他にも勇太という男が何人所有物にして、誰がフリーなのか聞きたかったが、いまは無性に抜きたい。

(部屋に便器を呼び出すか。)
部屋に置かれた時計で午後9時半なのを確認する。

今なら他の便器も起きてるだろう。
俺は腰を浮かして、ふと気が付いた。

こいつ乳がでかいし俺好みのロリフェイスだな。
なんか、こいつで抜きたくなってきた。

隣で無防備で寝転ぶ奈々という女にムラムラと欲情する。

だが、こいつは勇太の所有物だ。俺が手を出したらペナルティが課せられる。

くそがっ!どこまでも俺をむかつかせやがる!
俺はなんとかならないか、校則手帳を取り出してルールを確認した。


・1クラスの女性は教師を含めて40名。入学してから1週間はそのクラスの男子の仮の所有物である。
・恋愛や交渉で女性を抱こうと力づくで女性を犯そうと手段は自由である。
・女性を自分の所有物にする条件は、対象女性と性交し、膣内に自分の精液を注ぐことで満たされる。
・自分所有の女性を他の男子の所有する女性とトレードすることができる。
・他人の所有物となった女性と性交すると、ペナルティとして自分の所有物の女性を2名、被害者に提供しなければならない。
 (なお、その2名は、被害者の指名によるものとする)
・進級は所有するポイントが多い順から4名とする。同ポイントの場合、女子生徒を所有する数から多い順とする。
・学園の敷地以外で女性を襲うことは出来ない。襲った場合、ペナルティとして所有物の女子生徒を2名、学園に没収される。
・学園の敷地外で性交しても女性を所有物にすることは出来ない。
・女性を孕ませることに成功すれば、その女性の所有権が動くことはなくなる。
・自分の所有する女子生徒が15名以下になると留年または退学となる。
・進級したあかつきには男子1名あたり2億の賞金が支払われる。

俺はページを見ながらあることに気付く。これならなんとかなるんじゃないかと。
そう、ここで問題になるのは、5番目の他人の所有物の女と性交してしまえばペナルティが課せられると言う事だ。つまり性交しなければ問題ない。フェラをさせようがパイズリしようが問題ないのだ。
その為には、7番目の敷地以外で襲うことができないということが引っかかるが、それはゲームだ。今やってる格闘ゲームで罰ゲームとしてやらせてしまえばいい。そしたら襲ったことにはならない。

ズボンの奥のちんぽが一気に大きくなり欲望が膨れ上がる。
そしてさらにルールを穴が開くほど見つめる。

(リスクはあるが、聞いてみる価値くらいはあるか)

そう、この女が2組の勇太とセックスしたのかを。








「……おかしいわね。いくらなんでもノックをここまでして反応しないなんて」

午後9時。桜は再び、奈々の部屋の前で立っていた。
先程勇太が疲れた様子で再び私に奈々を見てきてくれと言ってきたので、見に来たのだが、物音ひとつしないのが気にかかる。
明らかにおかしい。朝話した時はちゃんと返事したはずだ。

(寝てるってことはないわよね)

口に右手を当て考える。寝てるっていうより人の気配が感じない。
部屋に誰もいる感じがしないのだ。
桜はすぐさま寮を出ると、寮の敷地内の奈々の部屋の前までやってきて背伸びして中を覗きこむ。

(やっぱり……)

桜は確信する。中は真っ暗だったが、カーテンを閉めておらず室内は丸見えだ。
もし寝ているならカーテンは閉めるだろう。そうでなくても夜ならカーテンを閉める。
これは奈々が昼間から部屋にいないことの証明となる。仮に閉め忘れて寝ていたとしても、夕方からあれほどノックと奈々を呼ぶ声を連発したのだから熟睡していたとしても気づくはず。

寮に戻ると、自分の部屋から念のために内線と携帯で、奈々の部屋に電話をし反応がないことを確かめると、渚と茜を呼び出した。

「奈々ちゃんが部屋にいないってどういうことですか?」

まず渚が現れ、桜に質問をする。

「そのままの意味よ。奈々は、この部屋どころか寮にもいない可能性があるの。あなたは見なかった?」
「いえ、見てないです。」
「それは今日、学園に偵察出向いたときも?」
「はい。学園でも見てません」

渚の答えに、桜は奈々の行方を推理する。
まず考えられるのが、寮の他の場所にいる可能性と買い物に行ってる可能性だ。
とはいえ今は午後9時。買い物しているには遅い。さすがに女の子があまり人気のない島をうろつくというのは考えにくいだろう。
となると他の部屋に遊びに行っている可能性が高い。

「渚、寮中をまわって奈々を探してきて。ああ勇太には言わなくていいから。」
「は、はい」

なんとなく事情を察した渚が慌てて探しに行く。
そしてそれと入れ替わるように茜が桜の前にやってきた。

「茜、遅いわよ。」
「ごめ~ん。ご飯食べてたから」

罰が悪そうに片目を閉じ、ペロリと舌を出した茜に軽く溜息をつきながら、桜は渚と同じ質問をする。

「あたしも奈々ちゃんは見てないよ。あたしと渚は別々に行動してたけど、あたしがいるところには少なくとも来てなかったと思う。他の校舎にいたしー」
「そう。あなたも見てないのね」

桜はそこで自分の部屋に一度戻ると、携帯を持って来て奈々の部屋の前からもう一度かけた。
プルルルルル……。
呼び出し音が響く。それと同時に奈々の部屋の中から軽やかな音楽の呼び出し音が鳴った。

「奈々ちゃん部屋にいるんじゃないの?」
あまり深刻そうではない茜が気楽に言う。
だが、桜はそれに答えず、さらに選択肢を削った。

携帯が置かれているということは、少なくとも買い物に行ったのではない。
島内はともかく学園に携帯は持ち込みを禁止されている。
つまり奈々は学園か、もしくは移動途中に何かがあったということだ。もちろん買い物に行く途中、忘れた、意図的に置いていったという線も考えられたが、奈々は買い物などに外出するときは必ず携帯を持って行っていた。買い物しすぎたときは勇太を呼び出して荷物持ちをさせていたからだ。
すると、やはり何かがあったという線が濃厚になる。

「桜さん、全員から聞いてきました。奈々ちゃんを誰も見た人いないそうです。」
「……そう、ご苦労様。」

渚が廊下の向こうから小走りで走ってきて聞きこみの結果を伝えてくる。

いったい奈々はどこに行ったのか。どこにいるのか。
勇太の傍にいないのは分かってる。そうでなければ自分にまた様子を見てくれなどと言いはしない。
すでに時間は遅い。こうなってくると事件に巻き込まれたか、もしくは他のクラスの連中に攫われたという線が出てくる。

(油断したわね。まさかこんなことになるなんて……)

唇を噛む。これは自分のミスだ。気を緩めないようふたりにしっかり伝えて一緒に行動させるべきだった。
こうなると奈々の身が危ない。
桜は一計を案じ、再び部屋に戻ると、寮母に内線で連絡をとる。

「瀬戸宮奈々が寮に帰宅していません。なんらかの事件に巻き込まれた恐れがあります。捜索願おねがいします」

受話器の向こうで寮母が黙り込む。暫くすると寮母が何かを確かめ、口を開いた。

「瀬戸宮さんの位置と状況は学園側は把握しています。生命の危機はありませんので、その要請に答えることはできません。また居場所を教えることもできません」
「そうですか。ありがとうございました」

受話器を置き、目の前で結果を聞きたそうにしている茜と渚にいう。

「とりあえず、奈々は生命の危機的状況にはないみたい。命だけは安全だと言っていいわ。」
「そうなんですか。奈々ちゃんは無事なんですね。よかったあ」

渚が両手を胸に合わせて控えめに喜び、茜はうんうんと頷く。

「ええ、でも学園側の言う危険と私たちの考える危険は別だから、まだ安心は出来ない。急いで奈々の居場所を特定し、ここに連れ戻さなければいけないわ。
  最悪の場合、他のクラスの男子に誘拐されてる可能性があるしね」
「うーん、でもどこにいるか分かんないよ。クラスの皆も奈々ちゃんを見なかったって言ってるし。勇太ならどこにいるか知ってるんじゃないの?」
「いえ、勇太は知らないわ。奈々と少し仲が拗れてるし、この寮に奈々がいないことにも気づいていないはず」
「でもどこに行ってそうくらいなら分かるんじゃない?」
「……そうね、渚。勇太の部屋に行ってそれとなく聞き出してくれる?」

わかりましたと、渚が部屋を出て行くと、茜が桜の顔を見上げながら言った。

「ひょっとして家出とかしちゃてるんじゃないの?」
「それはないと思うわ。今は微妙な時期だし、朝は私とちゃんと話をしてるもの」
「そっかぁ。ならやっぱりゆうか……」

そこまで言って、茜はハッと口を噤んで恐る恐る桜をみる。

「別にいいわ。ここまで来たらその可能性が高いもの。茜と渚は学園で他のクラスの偵察をしていたのよね。
  何か変わったことなかった? どんなことでもいいわ。知りたいの。」
「あたしは1組の仲山くんと3組のウシを見てたんだけど、いつもと変わりなかったかな。ふたりとも教室でえっちしてたって感じ」
「そう。なら、あとは渚待ちね。」

桜は茜とリビングのソファーに座り、渚が帰ってくるのを待った。
そして暫くするとノック音がして桜の部屋に渚が戻ってきた。

「ダメです。勇太さんは何も知らなそうでした。まだこの島に来てそんなに日が経ってないので、お気に入りの場所とかないみたいです」
「そう、ありがとう渚。さっき茜にも聞いたんだけど、今日学園で監視していた男連中から変わった様子は見られなかった?」
「変わった様子ですか? 私は4組と5組を見てたんですけど、特に変わったことは……。5組の秋川くんが少し早めに帰ったことくらいですかね」
「それって何時くらい?」
「午後4時半くらいだったと思います」

渚が思い出すように目を伏せて答える。

「それだけじゃなんとも言えないわね。誰か見てる人がいればいいんだけど」

桜は薄い唇に指を当てて、何か見落としはないか考える。
この寮と学園は一本道なので、すれ違いということはないと思う。奈々が仮に1年2組の教室がある東校舎に行かず他の校舎に行ったという可能性もないわけではないが、そうなるとなんのために行ったのかが分からない。茜や渚は特に男連中に変わりがなかったと言ってるのだから、男連中が奈々に接触したというのはないはずだ。
となると、男連中の所有物の女子が奈々をどこかに連れて行ったという点が出てくるが、奈々はどちらかというと人見知りがある子だ。知らない女の子に声をかけられたからと言ってホイホイついていくとは考えにくいし、力ずくで連れて行こうとしたら叫び声をあげるだろうから失敗するだろう。この学園はレイプは許容しているが、女子同士の暴力行為は認めていない。叫び声で近くにいる子や部活をしてる子、または教師にも聞かれる恐れがある。

もし仮に奈々が攫われたとしたら、どの男子の手下に連れて行かれたかを思考する。
1組の仲山にそんな勇気はないだろう。ましてや明日は本ゲーム開始の初日。不安でいっぱいのはずだ。同盟を結んでるのだからわざわざそれを決裂させるような真似は手下たちもしないはず。
では3組の牛坂はといえば、これも考えにくい。あの男は勇太が巨乳の子を献上するのを待ってるはずだし、わざわざ勇太に接触して言ってきたということは、仮所有の間は他のクラスの女子に手を出さないと言っているようなものだからだ。
すると残りの4組と5組ということになるのだが、4組の海森も対象から除外していい。あの手のタイプはリスクを冒すことを避けるタイプ。誘拐して得られるメリットといえば、情報と奈々の身体だが。情報に関しては、私たちと情報共有化を約束したし、身体に関してもペナルティを恐れるだろう。もちろん全ての情報を共有する気はないのはお互い分かってるが、いきなり勝負を仕掛けてはこないはずだ。
5組の秋川に関しては自分は会った事はないが、報告ではかなり軽薄で女性をモノのように扱う男のようだ。今日、早く帰ったことといい、怪しいものがあるが決定的とは言えない。いや、帰り道に奈々と出会ったという可能性は考えられるだろうか。
そうなると消去法で5組の秋川だが、どこに奈々を連れて行ったのだろう……。

桜は渚が入れてくれた紅茶に口をつけながら、目の前の白いテーブルに視線を落とす。

行ける場所は限定されている。
島内の店は客がほとんど学生のため午後8時半には閉まる。
学園に引き返して今も残っているという可能性はあるが、教師や警備員がいるのだから追い出されるだろう。部屋に隠れていたとしても水や食料もなく、ましてや見回りやトイレのこともあるのだから残っているとは思えない。


となると……。

「5組の寮ね」











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  1. 2013/04/24(水) 00:07:38|
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ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
ほぼ賢者モードで書いてるので期待しないでください。

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