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15 牛坂無双

1年3組牛坂雄二。
彼の性格を一言で言うと、気が短く乱暴者で我儘である。
彼はその貴重な男ゆえ、様々な事件を起こしても罰せられずに生きてきた。
レイプ事件を起こしたのも1度や2度の話ではないし、器物破損、暴力行為に及んだことも数知れない。
普通ならすでに少年院どころか刑務所に入れられているレベルである。

そんな彼がこの学園に放り込まれた時、まさにこのような事態になることは予想されていた。

初日から目についたクラスの女の子をその場で犯し、たまたますれ違った担任も男子トイレに引っ張り込んで毒牙にかけた。
まさに彼にとってはこの学園は天国だった。
誰も自分の行為を止めれる者はいない。口やかましく注意されることもない。
むしろそれは常識の範囲内であり、女を犯すことを肯定してくれている。

牛坂は初日から機嫌が非常によく、鼻息荒く毎日を好き勝手に過ごしていた。
ゲームのことは好き勝手に過ごすついでみたいなものだ。
女を犯すたびに貯金のようにちゃりんちゃりんとポイントが貯まる。まさに勲章みたいなもの。

一週間が過ぎ、ゲームが本格的に始まった時、彼は初めてポイントを意識しだした。
他の誰よりも女を犯している。これは負けるわけにはいかないと。

すでにクラスの連中はほとんど犯した。正確な人数など数えてなどいないが、ほぼ全員だと思ってる。
これ以上、このクラスで女を犯してもポイントは得られないだろう。そう思った牛坂は、5組の秋川が今日、休みだということに目をつけた。

強欲な牛坂は鼻息荒く、5組にノシノシと歩く。
これから起こる惨劇は、誰の目にも明らかだった。


牛坂が来襲することを知らない5組は、本戦開始だというのに休みをとった秋川の噂でもちきりだった。

「ねぇねぇ、秋川様はなんで休みなの? 何か聞いていない?」
「私に聞かないでよ。私だって知りたいんだから」

喧騒溢れる教室。本戦開始を告げるためだと思われる放送が流れた後も、姿を現さない秋川に所有物となった女生徒が動揺している。
基本的に彼女たちは秋川に調教された肉便器である。彼女たちにとって秋川がご主人様であり、唯一無二の男なのである。
そのご主人様が本戦開始だというのに姿を現さないということは、彼女たちを動揺させるに十分値する理由になっていた。

「でもご主人様のことだから何かの作戦じゃないかしら。」
「部屋から出てこないのも作戦ってこと?」
「それは私には分からないけど……きっと何かの作戦よ!」

クラスの真ん中にいた女子生徒の1人がそう力説する。
実は秋川は、未だ全裸で気絶しており、寮の自室でピクリともしない。
忠実な僕ともいえる彼女たちは、朝、部屋から出てこない秋川を不審に思いながらも、勝手にドアを開けることはできず登校してきたのだ。
故に誰もまだ秋川がどうなっているのかを知らない。このまま彼が目覚めなければ彼はきっと衰弱死してしまうだろう。
地味に彼もピンチになっていた。


そんな彼女たちの日常に異変があったのはその日の放課後だった。
いつもなら秋川のために残っていた女子たちも、秋川がいないため部活に行くか帰ろうとしていた。

そんな時、突然教室の前のドアがバン!と開き、ノシノシと図体のでかい男が入ってきたのだ。
気を漲らせて入ってきたその姿はまさに猛牛。ミノタウロスである。
クラスに残っていた女生徒たちは唖然として動きがピタリと止まり、その男に視線をやり続ける。
そして我に返ったように一人の少女が叫んだ!

「こいつ、3組の牛坂よ! みんな逃げてっ!!」

キャー!と一斉に逃げ出す少女たち。
彼女たちは皆、牛坂の噂を聞き及んでいる。
牛坂はその巨体に似合わぬ敏捷な動きで1人の少女を捕まえた。

「ウシシシ! おまえは秋川の所有物か?」

じたばたする黒髪ロングの少女。なんとか牛坂の手から逃れようとしている。
牛坂は一向に答えず暴れる少女にイライラし始めると、女の胸倉を掴み、一気に制服を下に引き裂き始めた。

ビリビリビリビリビリッ──!

「きゃああああああ!」

被害者の女子だけでなく、クラスで身動きが取れずにいた女子生徒たちも同時に悲鳴をあげる。
牛坂はそんな悲鳴があがってるのにも関わらず、手慣れた様子でブラも剥ぎ取り身体にまとわりついている布きれとなった制服も床に捨てる。

「や、やめなさいよ! この牛男っ! いったい何しに来たのよ!」

教室のロッカーから箒を出して構えた少女が勇気を振り絞っていう。
だが牛坂はそれを無視すると、半裸になった少女を机の上にうつぶせに押し付けた。

ま、まさか。

慌てる箒をもった少女。だが、それはあまりに簡単に実行された。

ズンっ!!

少女のスカートが捲られ、ガタイの大きい牛坂が少女の後ろから圧し掛かる。
まさに杭が開いた穴に嵌めこまれるように、ちんぽが挿入される。

「ウシウシ、モーモー!!」

この光景を見ている少女たちが呆然としている間に、牛坂は少女をバックで犯す。
犯されている少女ですら目を見開いて呆然としている。まさに、教室の時間は牛坂を除いて止まっている。
牛坂はその止まった時のなか、ひとり腰を振っているのだ。

普通ならペナルティが怖くて簡単には女の子に手を出せないだろう。
手を出すにしてもその子が誰かの所有物でないか確かめるはずだ。
ましてやこのゲームには進級が掛かっている。より慎重になるのが普通だ。
だが、牛坂はそれを嘲笑うようにその垣根を飛び越え、他のクラスの女の子を犯した。
その大胆な行動はまさに暴虐の王。常人では成し遂げることのできない色欲に狂った暴虐の王だ。

もっとも本人は、自分の行動になんらかの意図などもっていない。
イラついたので自分の問いに答えなかった女を犯す。それだけである。
ペナルティがなんなのかは大して重要ではない。自分がやりたいようにする。それだけである。

箒を持った少女がペタンと床に座り込み、目の前のあり得ない光景に虚ろな表情を浮かべる。
今犯されている少女は、自分の親友だ。中学の時からの親友なのだ。
この学園にはイケメンの男に抱かれて自然妊娠することを夢見て2人でやってきた。
それが今やどうだ。
醜悪なミノタウロスとも呼ばれる怪物に親友が目の前で犯され、自分は腰が抜けて立ち上がることすらできない。
助け声ひとつあげることができないのだ。

牛坂は腰を振る。自分の下の女が悲鳴を上げているのが心地よい。
こうでなくてはいけない。
女とは強制的に交配し種付けして支配しなければならない存在なのだ。

「ウシシシシシ!」

快楽がちんぽからせりあがって牛坂は吠える。
周囲にもうすぐ射精だと知らしめ吠える。

誰も動けない。様子を見に舞い戻って来た女子生徒すらこの状況に固まっている。
プロレスラーみたいな大男が吠えながら、身体の小さな少女を犬のように後ろから犯しているのだ。
恐怖を感じて動けなくなるのもおかしくない。

ガタガタガタガタッ!

机が牛坂の力強い突きに合わせてガクガク揺れ、牛坂が一際高く大声で叫んだ!

「モーーーー!!」

どぴゅうぅううううううううううぅぅぅ───!!

人間というより獣の叫び!
組み敷かれていた女生徒の目が大きく見開かれ、自分の中に大量の熱い飛沫が放たれたことを感じ取る。

「いやあああぁああああ!」

響き渡る絶叫。クラスの女子のうち動けるものは逃げ出し、固まったり腰が抜けたりしたものだけが残っている。
牛坂は種付けを終えちんぽを抜くと、そのまま鼻息荒くさらに他の女の物色を始める。あの程度では満足していない。邪魔者の男がいないうちにもっと女を犯さなければならないのだ。
すでに頭の中からは、所有物かどうかの件は薄れかけている。仮所有の時ならともかく本戦が始まったのだから運が悪ければ当たりくらいの感覚である。秋川が4位なのも影響している。

牛坂はレイプ目で呆然としている少女には目も暮れず、次なる獲物を見定めた。

「ぁ……」

箒を持った少女がへたり込んだまま頭上を見上げる。
牛坂はその少女の手を掴むと無理やり立たせ、そのままうつぶせに机の上に乗せ尻を突き出させる。

ぁっ、ぁっ、ぁっ……。

心の中でなんとか抵抗しようと小さな声をあげる。
しかし、それは牛坂の行動を止めることなく、
牛坂は制服のスカートを腰まで捲り、少女のパンツを一気に太ももまでズルッ!と下ろした。

「ウシシ、2人目」

ガサツな声が聞こえ、自分のお尻が乱暴に掴まれた。
そして……。

ズブリッ

挿入される。
先程親友を犯したちんぽに自分もまた犯される。

「ウシシシシシ! いい締りだぜ!」

荒々しく自分のお尻をパンパン突く牛坂。
先程同様、この横暴を止めるものなどいない。
まさに猛牛。誰もこの暴走牛を止めることなど出来ないのだ。

「ウシシ!モーーーーッ!!」
「いやぁ!!ウシに孕まされて赤ちゃん出来ちゃうっ!!」

どんどん速くなっていく腰。少女は牛坂の限界が近いことを悟って首を振る。
力強い腰の振りは、少女の子宮口を突き破らんとして激しく亀頭を押し付け、
その摩擦は、牛坂をあっというまに頂点に昇らせた。

「モーーーッ!!」
「だめぇええええええ! 出さないでぇええええええ───!!」

びゅうううっ!と牛坂が再び種付けを行う。
妊娠すれば、文字通りこの女生徒は乳牛のように乳房からミルクを出すだろう。
それは彼女にとって望まない妊娠であり、悪夢の始まりでもある。もしお腹の子が男であった場合、彼女は法律により子供をおろすことも出来なくなるのだ。
何も彼もみんな男が少ない世界のせいである。男が産まれる可能性は少ないとはいえ、決してゼロではないのだ。

ヒックヒックと泣く女生徒を尻目に牛坂は次の獲物を探して5組を徘徊する。

腰が抜けた少女が次々と犠牲になっていった。



・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・


この悪夢が終わったのは、1時間後。時計の短針が6の数字を少し過ぎた頃だった。
牛坂は満足したように教室を去り、残されたのは膣内からゴボゴボとザーメンを溢れ出しながらそこら中で倒れた少女たち。
室内は、強烈なイカの匂いで満たされ、少女たちの絶望が覆い尽くす。
牛坂がいなくなったことで、恐る恐る戻ってきたクラスメイトたちは皆言葉を失って立ち尽くした。

「なんなのよあいつ、こんなに犯して……退学が怖くないのかしら……」

少女の1人がこの惨状の前で呆然と呟く。
犯された少女の中には主人である秋川の所有物もいる。間違いなくペナルティを食らうだろう。しかもかなりの。

何人かのクラスメイトが倒れた少女たちを慰め介抱する。
嗚咽しながら手で顔を覆う少女たち。今まで生きてきてこんな目にあったことのない。確実に心に傷を残すのは間違いないだろう。
例えレイプされる恐れがあると事前に説明を受けていても、やはり実際受けてみるとそれが軽いものではないと分かったのだ。


この事件は、牛坂の悪名をますます知らしめ、学園に暴虐のレイプ牛ありと広まるのだった。








会議を終え、俺と桜は、教室に戻っていた。
放課後なのですでに教室には人気がなく、本戦が始まったこともあってこれからの作戦を練るのには丁度いい。
俺は桜にどうやって牛坂を罠にかけるのか尋ねようとして、桜の顔を見つめたところでドアがガラリと開いて小学生みたいなちっこい茜が飛び込んできた。

「お姉さまっ! 牛が5組を襲って女の子をいっぱいレイプしましたっ!」
「マジかっ!!」

桜が返事するより先に俺が驚きの声をあげる。
今まさに牛坂を罠にかける相談をしようとしたところにその本人の暴走。こっちとしては願ったり叶ったりの展開だが、予想もつかない牛坂の行動で俺は興奮を抑えきれない。
これは思ったより簡単に引きずり下ろせるかもしれない。マジついてる。

俺は思わず軽く拳を握りしめ胸半ばまで拳を突き上げた。

「やめなさい。女の子がレイプされて喜ぶなんて最低よ」
「あっ…すまん……」

反省する。桜の言う通りだ。女の子がレイプされて喜ぶなんて。どうかしている。

「茜、牛坂は相手が所有物かどうか確認してレイプしたの?」
「ううん、してないよ。目についた女の子を片っ端から襲ったみたい」
「そう、わかったわ。ありがとう。」

桜は形のいい唇に指を軽く当てる。
そして少し思案したのち口を開いた。

「秋川がいない隙を狙って5組に女の子を物色にいったのでしょうけど、考えなしに襲ってるということは大して何も考えていないのかしら。
  それともトップの余裕というやつかしら。何にせよ。とりあえずはポイントは削れそうね。彼が本当に無差別に襲ってるのだとしたら」
「そうだな。女の子たちには可哀想だけど……」

俺も同意するように頷く。
そして俺は、少し迷ったのち意を決したように立ち上がった。

「俺! 5組の女の子を助けに行ってくる!」

先程の罪悪感を拭い去るため、桜たちを置いて教室を出ようとする。
だが、桜が後ろから俺を制止した。

「やめときなさい。今行っても感謝されるか怪しいわ。女の子は自分の汚された姿を見られたくないだろうし、来るのが遅いと逆恨みされるかもしれない。
  それに秋川の所有物の女生徒は……」

そこまで言って桜は言葉を止め、その先を濁した。

「とにかくやめることよ。襲われる前ならともかく、今行くならそれなりの覚悟をなさい。」

その言葉で俺は、ガックリと肩を落として5組に行くことを断念する。
桜の言うとおりだ。第一5組の女の子の前に3組の女の子を助けに行くべきだったんじゃないのか。
それをしてないのに今更いい人ぶるなんて……。
俺は自己嫌悪に陥る。

レイプは当たり前、気に病む必要はない。ゲームが始まった時点で分かってたことじゃないのか。
そう自分に言い聞かさせるのだが気分がすぐれない。

「しかし秋川のクラスを襲ってポイントを削ったってことは、若干困ったことになったわね。」

気分がすぐれない俺に追い打ちをかけるように桜がいう。
俺は返事をする気力もなく、桜の言うことを黙って聞く。

「1位の牛坂が4位の秋川の所有物に手を出したということは、4位の秋川と5位のあなたの差が広がったことになるからまずいわ。いえ、順位が入れ替わったかもしれないから海森とかしら……」
「ああ、そうか。そうだよな……」

頭が痛くなってくる。
4位の秋川とは20ポイント近く離されている。3位の海森と順位が入れ替われば、さらに差が少しばかり開いてしまう。海森が今日、女の子を抱いていなければいいが、それはないだろうと溜息をつく。秋川が休んでいるので仲山と海森なら襲われても問題なかったんだが……。

そして、桜もまた予想外の展開に内心で溜息をついていた。
秋川をスタンガンで痛めつけ、数日は行動不能にしたつもりだったのだが、結果的には秋川を利する結果になったのだ。
あの時の判断は間違っていなかったと思うが、牛坂というイレギュラーの前に計算が狂う。

「あなたの体調はもう一つだから今日はこれで帰りましょう。明日こそ奈々を抱くのよ。わかってるわね」
「しつこいな。分かってるよ」

若干投げやりに答えながら、俺は寮に帰るのだった。













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  1. 2013/05/10(金) 12:00:26|
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ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
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