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15話 お泊り会

土曜日。お泊り会の日がやってきた。
結局芹沢家に親がいるかどうか分からなかったが、さすがに男二人を家に入れるので、家にいるだろうと賭け、
神社に行く用意を始める。まぁ持っていくといっても着替えくらいなもんだが。

(なんか嫌な天気だな……)

自分の部屋の窓から外を見つめる。
空はどんよりと曇っており、今にも雨が降りそうだ。
こんな日にお泊り会とはついてない。
そもそも美羽ちゃんに親の事を聞けなかったのだから、そこからついてないだろう。

(なにも起こらなければいいけど……)

俺は一抹の不安を胸に抱えながら、母親に神社に行ってくると伝えると、自転車に跨った。






俺はすっかり暗くなった道を自転車で走る。
昨日じいちゃんの家に行った結果は芳しくなかった。
じいちゃんは家にいたものの、ばあちゃんが家にいなかった為だ。
事前に電話で確かめておくべきだったと後悔するも、ばあちゃんは用事で親戚の家に行ってしまった為、村には当分帰って来ないとのことだった。

最近嫌なことばかり起きる。
何かよくない事の起きる前触れのような気がする。
微かな小雨が身体に当たるのを感じながら、俺は神社へ急いだ。


神社につくと、神社に上がる階段横に自転車を止め、階段をのぼる。
神社に住んでるとのことだったが、来るのは初めてだ。
少し緊張しながら上る。
ちゃんと家の位置を聞いとけばよかった。
神社にインタホーンがあるとか聞いたことないし。
こんなことなら傘を持って来ればよかったな思いつつ、神社の本殿前の境内に辿り着いた。

(入り口はどこかな……)

俺がキョロキョロ辺りを見渡し、家らしき場所を探す。
さすがに本殿には住んでないだろう。
すると神社の裏手辺りに家があるのかも。
そう思っていると、おみくじやお守りが売ってる社務所が開いているのに気づく。
俺はそこへ近づいた。

「あっ、来たのね。芝山くん」

この天気とは裏腹の、明るい声で声をかけてきたのは、巫女装束の千雪さんだった。
どうやらこの社務所で1人売り子をしているらしい。

「どうも……」

俺は警戒しながら言葉をかえす。思えばいつから千雪さんと気楽に言葉を交わすことができなくなったのか。
仲良くなるという事と反対になっている。

俺は気まずい雰囲気にならないようにそのまま喋る。

「お守り売ってるんですか?」
「ええ、さっき参拝客の人が来てたから」

千雪さんがお守りを手に取って俺に見せる。

「子宝成就ですか……」
「ええ、新婚さんだったからね」

今までが今までだっただけに、俺は警戒感を強める。
だが、千雪さんはそんな俺の警戒感を知らないように微笑むと、内線で美羽ちゃんを呼んだ。



俺が美羽ちゃんに案内されてやってきたのは、予想外にも神社の本殿だった。
本当なら家に泊まるはずだったんだけど、せっかく神社に来てくれたのだから本殿に泊まりましょうと千雪さんが強引に決めたとのことだった。
これには色葉がすごく抵抗したらしいが、俺はその理由をすぐに知ることになる。

「浩介さん、こっちです」

千雪さんとは違い私服姿の美羽ちゃんが、俺を本殿奥の和室に案内する。
だが、その表情はすぐれない。というか、美羽ちゃんは恥ずかしがってる感じだ。
終始うつむいて歩いている。
俺はどうしたんだろうと思いながら廊下を歩き、
そして案内された和室に足を踏み入れると驚いた。


部屋の端にいくつも飾られた男性器の木彫りの像、像、像。
部屋の空気を妖艶なものに変えるような異様な光景に
思わず立ち尽くしてしまう。

……なんだこれは。
これはいったいなんなんだ?

「あはは、驚くよね。私も初めて来たとき驚いちゃったし」

先に来ていた花梨が、俺の様子を見て笑う。
だけど俺は笑えない。得体のしれないものの一端に触れたようで、内心ゾワゾワする。
花梨が面白がって1メートルほどの大きさの男性器の亀頭の部分を撫でるのを見て、俺はすぐに目を逸らす。
やばい頭がおかしくなりそうだ……。というか、他の部屋はなかったのか?


8畳ほどの部屋の中に入り黒い長方形のテーブル前に座った俺に、美羽ちゃんが俯いて説明を始める。

「うぅ、ウチは男性器を祭る神社なんです……」
「………」
「ええと、元々は江戸時代から続く神社で、不妊に悩んだ農民夫婦が森で見つけた男性器に似た石の前で、
子供を授かることを願ったらそれが叶ったというのが、この神社の始まりなんです」

顔を真っ赤にして説明する美羽ちゃんは、少し棒読み掛かってて本当に恥ずかしそうだ。
普段なら平気なのかもしれないが、同世代の男に話すなんて経験もないだろう。
これはすぐに止めたほうがいい。

俺は慌てて口を挟むと、美羽ちゃんに説明はいいと笑顔で告げる。
神社について詳しく知りたいが、詳しいことは色葉にでも訊けばいい。これを見たら素直に教えてくれるだろう。

俺はなるべく男性器の像を見ないようにしながら、まだ来ていないメンバーが遅いなーとか軽口を叩いて部屋の空気を変える。
ちなみにまだ来ていないのは、千雪さん、色葉、そして仲山だ。

俺は花梨や美羽ちゃんと話しながら今日は何をしようかと相談する。
罰ゲームはしたくない。
これは先に相談してふたりを仲間に引き込む作戦だ。

とはいえ、アイデアがなかなか出てこないのが辛い。どうしても2人の意見はゲーム関係に行ってしまうし、他にアイデアがないのだ。
俺だってゲーム以外なら仲良く世間話をするくらいしか思いつかない。だがそれだと学校でもやってることだし、2人はあまりいい顔をしない。
なんだかんだと言って彼女たちはお泊り会でわくわくしているので、みんなで遊んだりしたいんだろう。
このままだと、またトランプ大会になるかもしれない。

そうこうしているうちに、千雪さんと仲山が部屋にはいってきた。
それに続いて色葉も何も言うなと言わんばかりの顔で、襖を開けてはいってくる。
これはすぐには訊けない。


「みんな揃ったわね。じゃあ、お泊り会を始めましょう」

俺はついにこの異様な男性器の木彫りに囲まれた部屋で、お泊り会をすることになった。




「さて、みんな何をする? 私はみんなでゲームをしたいんだけど」
「賛成~♪」

千雪さんが言い、真っ先に花梨が賛成する。
俺はさっそく来たなと思いつつ、やんわりと反対する。

「ゲームもいいですけど、何か神社で出来ることやりません。せっかく神社にいるんですから」
「神社で出来ることって?」

花梨が案の定、突っ込んでくる。
これが苦しい。正直何も思いつかない。
俺は苦し紛れに、仲山に振る。

「仲山、何かないか。ゲーム以外で」
「えっ!? えっと僕は……えっと」

いつもの弱気な表情を見せ、しおしおとテーブルの隅で小さくなる。
こいつは機転も効かないし、やっぱりいざというときは頼りにならないな。
なんかあるだろ。例えば、あんなこととかこんなこととか!

自分を棚に上げて、俺は内心で責めたてる。

「浩介、あんたが言わないで自分で何か言いなさいよ。言いだしっぺなんだから」
「いや、俺は仲山が何かやりたいことがあるんじゃないかって思ってだな……」

片眉をピンとあげた色葉の言葉に俺も口を濁らせる。
それが分かれば俺も苦労しないんだよ。

俺は視線を部屋のあちこちに飛ばしながら、頭を働かせる。
普通なら神社の案内を頼むくらいだろうけど、この神社が何を祭ってるか知ってしまった後だとな……。
色葉の怒った顔が思い浮かび、内心で苦々しくなる。

しかし何も言わないわけにはいかず、とりあえず無難なことを口にした。

「みんなでテレビなんてどうだ」
「却下。あんた神社で出来ることって言ったじゃない」

その通りだ。だけど、案内が無理ならどうすりゃいいんだ。神社のエピソードでも訊きゃいいっていうのか。
というか、色葉は何かしたいことでもあるのか?

「じゃあ、色葉は何がしたいんだよ」
「えっ、わたし? 私はえっと……」

色葉も言葉に詰まる。
結局こいつも何も考えてないんじゃないか。

だけどすぐに自信満々に胸を張っていった。

「私もゲームよ。今週は部活でゲームしてなかったしね」

舌打ちする。
藪蛇だったか……。

「じゃあ、ゲームをしたい人がふたり。花梨ちゃんや美羽は何がしたい?」
「ゲームかな」
「私も……」

千雪さんの問いに花梨と美羽ちゃんがゲーム派にまわる。
花梨は分かるけど、美羽ちゃんはいったいどういうことだよ。
ゲームで負けたら罰ゲームがあるんだぞ。

「じゃあ、仲山くんは?」
「ぼ、ぼくもゲームで……」

こいつ! 裏切りやがったなっ!
いったい何のために調査してたんだよ!ここは全力回避だろうがっ!

俺が仲山を睨むが、仲山は正座で視線を逸らしたままだ。

「じゃあ、あとは芝山くんね。芝山くんは何がしたい?」

なぜか勝ち誇った様子の千雪さん。
俺には、あなただけよ、反対しているのは?と無言で問いかけているように聞こえて、孤立感を深める。

(ここで反対したら皆、気まずくなるだけか……)

みんなの視線を感じる。
俺は軽く溜息を吐くと、今日だけだからと自分に言い聞かせて承諾した。
今日一日くらい罰ゲームやったって変わらないだろう。
というか、罰ゲームのことを言い出したら親の事を持ち出して反対すればいい──。
そう決めた。





「ゲームって何をするの?」
「う~ん、まずはトランプがいいかな」
「えー、また~」

男性器の像に囲まれながら、ワイワイ話す女性陣。
慣れてしまったらどうってことないのだろうが、やはり異様に感じる。
あの罰ゲームをなんだかんだとしてしまったのは、この男性器の像の存在があるからだろうか。
そうじゃなきゃ都会で流行ってるっていってもしてない気がする。


話を進める女性陣に比べて俺と仲山は黙ったままだ。
こいつも部屋に入ってきた時はかなり驚いていたが、自分からその事に触れず、そのままテーブルの隅に座っている。
さすがにあの像は? なんて女性陣に聞けないんだろうな。

俺はこうなってはと腹をくくって見守る。
どうせなんのゲームをやってもあの罰ゲームをしようとするんだろう。

「テレビゲームはうちにないわよ」
「えっ、ないの?」

色葉の声に花梨が残念そうに言う。

「じゃあ、ボードゲームとかは?」
「う~ん、確か人生ゲームとかならあったと思うけど……」
「ならそれやろうよ。6人なら出来そうだし」

花梨がみんなに人生ゲームをやろうって提案する。
俺はトランプよりかは時間が稼げるかと頷いた。
他のみんなも人生ゲームで乗り気のようだ。
これで決まりだろう。

人生ゲームに決まると、美羽ちゃんが人生ゲームを家から持って来て、テーブルの上に広げる。

全員が車を手に取ってスタートに並べた。

「じゃあ、やりましょうか。でもこのままだと面白くないからちょっとルール変えましょう」

俺はやはりちょっかい出してきたなと思いつつ、言い出した千雪さんが、何を言い出すのか待つ。
そうすると、千雪さんはマスのイベントをえっちな命令に変え始めた。

(おいおいおい……)

俺はその過激さに驚く。
フェラチオやクンニしているところを写真撮影とか冗談じゃない。
他にもタマ舐めやら何やらでこちらが引くレベルだ。

俺はこれにはたまらず口をはさむ。

「あの、こんなところ親に見られても大丈夫なんですか……?」
「ああ、それなら大丈夫よ。今日は両親いないからね」

やっぱりそういうことだったかと思いつつ、俺は色葉や美羽ちゃんが反対しないのかと視線を送る。
だけどふたりとも平然としている。まるでそれを当たり前のように受け入れようとしている。
色葉は前に俺と罰ゲームをやったからなんとなく分かる。だけど美羽ちゃんはまだ罰ゲームをしてないから抵抗があるはずなのにだ。

(いったいどういうことだ……?)

俺は仲山の援護射撃を期待するが、奴は黙ったままだ。
正座して俺から顔を背けている。
どうしようもない。味方だとこれほど頼りがいのない奴はいない。
やはり性格はそう簡単に変わらないのだ。

俺は完全に孤立する。
もうどうしようもない。
俺もまた、流されるままだ。


「さぁ、誰が一番にルーレットをまわす?」




「じゃあ、一番は私ね」

まず名乗りをあげたのは花梨だ。
あいつは嬉々としてルーレットをまわす。

「ええと、3だから。3つ進めて……えっと」
全員が塗り替えられたイベントの内容を見る。

『3分間、ダブルフェラをする──』

いきなりか……。
俺は頭を抱える。
命令はまるで事前に用意していたかのように千雪さんが書きかえて行ったが、まさかしょっぱなからこれとは……。
俺の顔が自然と苦々しくなるのをよそに、花梨が「早くズボンを脱いでゲームが進まないよっ」と促している。

こいつは抵抗とかないのか? ないんだろうな。
首謀者の一味だし。
というか、これを男が引いたらどうする気だったんだ。男が女の子ふたりにフェラされるってことなのか。


俺は仕方なくズボンを脱ぐ。

仲山は決断力がないくせに、俺より先にズボンを脱いで勃起したちんぽをしゃがみこんだ花梨に握らせている。
こういうときは早いな。くそっ。

俺はノロノロと花梨の傍に行って、ちんぽを握らせた。
右手に俺のちんぽ、左手に仲山のちんぽだ。

「じゃあ、始めるよ。時間計っててね」
「わかったわ」

始めるよとの合図と共に、俺と仲山のちんぽを花梨はしごきだす。
その技巧は決して上手いとは言えないが、この異様な状況に自然と勃起ちんぽがもっと固くなっていく。
花梨があどけない顔でしごくのでなおさらだ。

「あっ、もっと固くなってきた。気持ちいいんだ?」

花梨が俺の顔をみあげながら、ニンマリ微笑む。
それはいつか俺の家で見た小悪魔のような態度で、さらにちんぽがググッと上向く。

花梨はそれをさするようにすると、まず俺のちんぽに顔を近づけ、ペロっと舐めると、
そのままおもむろに俺のちんぽを頬張った。

(うっ!)
久しぶりの生温かい感触に声が出そうになる。
だけど我慢する。普段生意気な花梨のフェラで負けたような声を出すのは抵抗がある。

花梨は俺のちんぽを少し頬を赤らめながら舐め、すぐに仲山のちんぽを咥える。
ダブルフェラの時間は3分だ。一本のちんぽだけを舐めてるわけにはいかないんだろう。結構激しい。

やがて残り1分くらいになった時、花梨は俺にターゲットを定め、フェラを激しくする。
俺のチンポを咥えたまま頭を前後に結構なスピードで振る。
俺をイかせようとしているんだろう。俺は花梨を見ないようにして必死で我慢する。
あっというまにイかせられたら、花梨に弱みを握られたようになり、もう頭が上がらない気がするのだ。

ちゅぼ、ちゃぱ、ちゅぽ、ちゅば、じゅるっ!!

生々しい音が聞こえて、俺はイきそうになる。
我慢だ。
ここでイッたら俺は……もう……。

急速に袋から精液が駆け上がり、亀頭にまで辿り着く。

うっ、やっぱり駄目か……。


どぴゅっどぴゅっどぴゅううううううううぅぅぅ───!!


「きゃあ、でたぁ~~♪」

花梨が喜んだ声を出す。
自分のフェラで俺がイったことが嬉しいんだろう。
ちんぽを口から離して、手の平を顔の前でかざしている。
だけど俺の精液は、花梨の顔や服に少しかかってしまった。

「ちょうど、3分。見事に出したわね」

千雪さんの若干呆れた声。
早漏の俺に呆れているのだろうか、それとも出させた花梨にだろうか。
少し失望の色が入ってるような気がする。


「さぁ、次、次、次」

花梨が、顔や服に付いた精液を気にせず、ルーレットを回すことを主張する。

ゲームはまだ始まったばかりだ。















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  1. 2013/12/26(木) 00:00:01|
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