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モブの植木鉢小説館

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32話 三日月の夜

山から下りて来たらしいフクロウがホーホーと遠山家の庭で鳴くなか、
私は男たちの際限ない欲望を受け止めていた。

全裸にされた私は畳に仰向けに寝転ばされ、両の乳房には男ふたりが吸い付き上へ左へと吸い伸ばされている。
そして開かれた股の間の穴の中には男性器に忙しく出入りをしている。

「すげぇ、締りだ!! まるで処女みたいにきゅうきゅうだぞっ!」
「乳房もやわらけぇ、雪のように白くてモチのようにムニムニしてるぞ」

下賤な輩の下品な言葉。
私と知り合いであるのにも関わらず、その行動には一切の戸惑いも遠慮の一欠けらもない。
各々が自分の欲望を満たす事だけを考え、頭の中には私を貪ることしか考えていない。

「うひょお! あの千雪ちゃんのまんこに俺の精子がはいったぞっ!!」

私の股の間で腰を振っていた男が、腰を震わせながら私の中に子種を放つ。

「すげー伸びるぞ」

私の右の乳房をまさにモチを食うがごとく、上へと乳輪ごと吸い伸ばす男。


おまんこと口は男たちの精液で──、
そして乳房は男たちの唾液まみれだ。



「どうしたの、千雪ちゃん。さっきから黙っちゃって。気持ち良くない?
おじさん、もっと中出しせがんでくれないと考えが変わらないかなぁ……」

子宮口をコツンコツンと亀頭でノックしながら、男が私に卑猥なセリフを吐けと要求する。
私は身体を揺さぶられながら、卑猥な言葉を声に出して男を満足させようと努力する。

「もっと中出ししてください。私のおまんこが精液でいっぱいになるまで注いでください」
「よーし、おじさん頑張っちゃうぞー!! 千雪ちゃんの食いしん坊おまんこにたっぷり精液を飲ませてあげる!」

へこへこと腰を振りながら、男は満足すると、「おおお」と腰をマシンガンのように速めだす。

「ぁ、あっ、あっ、あっ……んっ」

気持ちいところを擦られ、思わず喘ぎ声が出る私。
男たちの欲望はさらに高まる。

乳房をしゃぶる音が大きくなり、私の中にある男性器がより大きく硬度を増した。

そして……。

どぴゅぴゅううぅううううううううううううう───♥♥

子宮口にぐにゅりと亀頭を押し付けての中出し。
上に乗る男の身体がぷるぷると微妙に揺れて射精を続け、畳に置かれた私の手が強く畳に食い込む。
お腹に熱い液体が流れ込んでくるのを感じ、私は不覚にもイキそうになる。

だめ、イッちゃ……。
イッたらこいつらに負けちゃう──。

自分の気をしっかり持とうとする私だが、性感帯の乳房もねちっこく攻めらてるのだから相当辛い。
出し終えた男は退き、また別の元気なおちんちんがおまんこの中に入ってくる。
このおちんちんも私の子宮に子種を出す気満々だ。
一度根元までゆっくり入れ、深さと膣の締まりを確かめてすでに射精の気配を醸し出している。

お腹の上に一人の男が手を置き、
「早く大きくなぁれ」
と口元を歪ませる。

最低──。

快楽で思考を打ち消されそうになる中、私はその言葉を心に浮かべるのが精一杯だった。


どのくらいの時間が経ったのだろうか……。

もう私の頭は何が何やら分からなく、快楽一色に染まりかけていた。

「ふぁああああ……あつぅい」

もう一人の自分が、膣内に熱いものを感じて嬌声をあげる。

「へへへ、3発目っ!! まだまだ出るぜっ!」

薄れゆく光の向こうから、粗野な男の声が他人事のように聞こえる。

脳内の快楽ゲージがあがり、私の身体がビクンビクンと細かく痙攣している。


もうイキそう。
頑張ったけどもう駄目──。
何本もの男性器に攻められ、我慢の限界。
人はある程度の痛みには耐えれると聞いたことあるけど、快楽には痛みよりも抗えない。


最初は小さかった喘ぎ声もすっかり大きくなった。
今ではほとんど絶えず喘ぎ声をあげている。

ゴボリと膣内の精液が溢れる。
もう何人分の子種が注がれたか分からない。
妊娠しても誰の子か分からないだろう。

でもそんなことすら今はどうでもいい。
乳房や膣からぬるま湯に浸るような快楽が絶えず脳内に送られ、
ピンと乳首を指で弾かれるだけで、脳内のリミッターが振り切れてしまいそう。

どぴゅ!どぴゅっ!どぴゅうぅううううううううううう──!!
びゅびゅっうぅううう───!!

指で左右にばっくりと開かれた膣口に、外から精液をかけられ中にとろとろと精液が流れ込んでいく。
それに続くように、自分の顔の横にいた男が呻き声をあげながら、精液を絞り出して私の口元に水鉄砲のようにかける。

ズプリと新しいおちんちんが入ってきて、動き出す。

このおちんちんは5人の中で一番好みだ。
私の一番気持ちいいところをカリで擦って、何もしらない少女のように私を喘がせる。

「そろそろ我慢しなくてイっていいんだよ、千雪ちゃん」

私を犯しているおちんちんの持ち主が甘く囁く。
その声はとても優しくて、心が安らぐ。

「千雪ちゃんのおまんこには、お世話になってるから千雪ちゃんにも気持ち良くなってイって欲しいんだよ。ねっ?」

おちんちんを巧みに動かしながら、私を軽くイかせはじめる。

「あぁ、ぁっ……だめ、なんか来ちゃう……」

子宮の奥から何か大きなものがやってくる。
それは心の中でどんどん膨れ上がり、私の思考をゆっくりと白く塗りつぶし眩しいものへと変えていく。

「いけっ!イっちゃえっ!千雪! 妊娠しながらイっちゃえっ!!」
「あぁああっ──!!」

それが合図だったのかもしれない。
私は背を逸らすと、眩しい光に完全に思考を奪われて、身体を激しく痙攣させた。

「い……イ、ク……イクゥウウウウウウウウウウウウウウウ───!!」

ブシュウウウ──!!

潮を噴いた。
噴いてしまった……。

快楽がこれ以上になく強くなり、私は大声でイってしまった。
もう何も考えられない。頭にあるのはもっと快楽と言う麻薬を貪ることだけ。

「俺もイクぞ~~~!! イってるうちに種付けすると孕みやすいからな。
おらおらおら!! いけぇええええええええ!!」

どぴゅうぅうぅうううううううううううううううううう──!!

全身を痙攣させている私に合せるように、膣内のおちんちんがブルブル震えて膣内射精する。

「あぁっ──!! 出てるぅううう──! 種付けされてるぅうううううう──!!」

恥知らずに私は叫ぶ。

間違いなく孕んだ。
今孕まなくても、この状態で中出しされ続けたら間違いなく孕んでしまう。
もう気持ちは快楽に負けてしまった。私の身体と心はオープンで孕みやすくなってしまってる。

男たちの下卑た笑いが木霊するなか、私の意識は快楽の海に沈んでいった。













俺は秋川の家で包丁を握った。
仲山と畑で会話したときは、こいつをボコボコにして半殺しにしてやろうと思ったが、こいつの真剣な決意を聞くと、
千雪さんの言っていたことを信じていいのか分からなくなる。

だけど、俺は秋川の家に来てひとつ分かったことがある。

それは、今現在、色葉と美羽ちゃんが秋川の犠牲になっているということだ。
だからこれから何をするべきかは分かってる。それをすることに迷いがないと言えば嘘だが、こうするしかないのではないかと、頭に血が昇った俺はそう考えた。

「ほんとに出来るんですか?」
「あ、ああ……。やる……、絶対にやる!」

鋭い包丁の刃先を見つめ、俺は覚悟を決める。

色葉のことが好きだ──。
こうなったのは俺がもっとちゃんと色葉を見てなかった責任。
ちゃんと見てればこうならなかった。

少し震えてしまいそうになる包丁を持つ右手に叱咤しながら、俺はゆっくりと秋川のいる部屋に向かう。
秋川のいる部屋の襖の前にまで来ると、中からパンパン!と肉を打つ音が聞こえてきた。

(よし、いくぞ……)

ゆっくりと襖に手をかけ、音を立てないように少し開いて中を見る。中では美羽ちゃんが四つん這いになって後ろから秋川に犯されていた。
秋川と美羽ちゃんは向こうを向いて俺に気付いていない。色葉は畳の上に全裸で寝転んだまま天井を見ていた。
腰が別の生き物のようにへこへこ動くのを視界に入れながら、ゆっくりと襖を開いて身体が入れる広さまで開ける。
息を殺しながら、部屋の外にいる仲山を残し、忍び足で秋川の背後に迫っていく。

秋川は俺の接近にまるで気づいていない。
先程までのカッ!としていた怒りは奇妙なほどに穏やかだ。
覚悟を決めると、こんな気持ちになるのかと思いながら、俺はゆっくりと包丁を持つ手を自分の顔の高さまで振り上げた。

そして……。

──ヒュン!!

風の切る音がはっきりと聞こえた。
俺は穏やかだった気持ちに再び怒りが灯るのを認識しながら、包丁を秋川の首元目掛けて振り下ろす。
ジュバッ!と赤い血が飛び散り、間違いなく俺は秋川の肉を切り裂いたことを確信する。

「ぐぅ、がっ、いてぇっ!!」

浅かったのか即死しなかった秋川が振り向くと、手で首を抑えながらこちらを振り向く。
俺は腕を引き包丁を持つ手に力を込めると、秋川の背中に突き刺すように腕を突き出した。

「ぐっ……」

挿入したままの秋川は動けない。包丁は深々と背中に突き刺さり、秋川に苦悶の声をあげさせる。
もう奴の目に抵抗の意志はない。あるのは恐怖の色だけだ。
寝転んでいた色葉が呆然と俺を見上げる中、俺は包丁を引き抜くと、命乞いをしようとした秋川を無視して
止めとばかり包丁を背中にもう一度刺した。

──ドスッ!

秋川の身体がゆっくりとうつ伏せに曲がり、やがてズルリと美羽ちゃんから離れて床に倒れた。
そこで快楽に染まって尻を振っていた美羽ちゃんも事態に気付いたようだ。
包丁を持つ俺を一瞬目を見開いて見た後、悲鳴をあげて秋川の身体を揺すった。
なんか先生死んじゃいやーーとか言ってるが、もうどうでもいい。
俺はやりきった。色葉を守りきったのだ。


異様なまでの興奮と心臓の鼓動が高鳴るなか、俺は色葉を一瞥したあと、仲山を呼んだ。

「仲山……」
「は、はい」

仲山が足を震わせながら部屋に入ってくる。

「あとは頼んだぞ、みんなをしっかり守ってくれ」
「わ、わかりました」

包丁をもったままの俺が怖いのか、少し離れた場所で仲山が答える。
そりゃそうか。俺はもう人殺しだ……。実際傍で秋川も血を流して死んでるし、怖いのも仕方ないだろう。

でもあんなに信用してなかった仲山にこんなことを言うなんてな。

俺は皮肉気に笑いながら、訳が分からなそうにしている色葉が俺の顔に視線を送っているのを感じながら、
三日月の浮かぶ夜空を見上げた。

















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  1. 2014/03/05(水) 00:00:01|
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ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
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