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17話 合宿

陸上部の合宿が始まった。
場所は学園所有の山の中だ。
陸上部は毎年この傾斜の激しい山の中で体力と精神を鍛えるらしい。
先輩の話を聞いていると正直あまり楽しいと思い出はないようで、夜中はぶったおれるように眠ることが多いとのことだった。

そして僕にはまだ面白くなさそうなことが一つある。

「いやぁ、暑いですね。こんなに暑いと思いませんでした」
「ええ、ほんとね」

陸上部の夏合宿に同行取材することになった隼人。
保健室での一件があったので、あまり喋ることがなくなってしまった一応の友達。
疎遠になった友達というところだろうか。挨拶はするけどよくは喋らない友達だ。
それが千夏部長の許可を得て、今回ウチの部の合宿に同行することになったらしい。

なんだか胸騒ぎを覚えたけど、陸上部の評判も上がるし、千夏先輩が許可したなら仕方ないよね。

スポーツバックを持ちながら合宿所に入る僕たち。
暑い日差しと蝉の鳴き声が喧しいなか、美奈だけが呑気に喜んでいた。


部屋に入ると僕たちは走れる格好に着替える。
嫌な予感を感じた通り、僕と美奈は同じ部屋になり、合宿でも美奈の面倒を見るのが確定的になった。
千夏先輩と相部屋になりたかったのに、やっぱり無理だよね。最初からあきらめてはいたけど。

僕はTシャツに短パンという格好になり、モタモタ着替える美奈に早くするよう促す。
んしょんしょと着替える美奈は何もない時なら微笑ましく感じるだろうが、千夏先輩が着替えたらすぐロビーに集合と言ったので結構焦ってる。
シャツが引っかかって脱げない美奈の傍に行くと、僕は着替えを手伝った。

ロビーに行くと僕たちは最後だった。
確かに美奈の着替えに時間かかったけど、最後だとは皆着替えるのが早い。

「よし、みんな揃ったわね。ジョギング行くわよ」
「「はい!」」

千夏先輩の合図でみんなが自動ドアを通る。
集まった時見たけど、隼人はいないようだった。
取材もしないで何してるんだろ。

僕たちは宿泊施設にあるグラウンドを走る。
ここは本格的なグラウンドで、コースはきちんと舗装されていて中は芝生になっている。
泊まっているのが陸上部だけということで、時間を気にせずのびのびと練習できる。
もっともそのせいで練習時間が長くなり、先輩たちにとってはあまりいい思い出がないとのことのようだ。

直射日光がジリジリと体力を奪うなか、軽いジョギングを終えると、今度はみんなで準備体操を始める。
この辺りは慣れたもので、いつもの体操と同じなのだが、夏だということなのか、みんなの格好の露出が多くて困る。
特に千夏先輩は白いタンクトップに陸上用のレースパンツ。胸元が丸見えでノーブラみたいなのでおちんちんが刺激されて仕方がない。


僕はなるべく気にしないようにしながら、体操を続ける。
この時点ですでに美奈はブーブー文句を垂れていたが、練習終われば遊んでやるからといって宥めた。
夕方までの2時間。

到着して休む間もなく練習を続けた。


5時になりクタクタになって宿泊施設に戻ると、エアコンの効いた施設内に一斉にみんなが脱力する。
よく冷えた冷房はみんなの気分を楽にさせ、油断するとそのまま寝転んでしまいそうだ。

「みんな、晩御飯まで休憩。明日から練習きつくなるから今日はしっかり休んどいて」
「「はーい」」

若干嫌気の混じった声が入ったが、千夏先輩の解散の声と共に、それぞれが自分の部屋に戻っていく。
僕も座り込もうとしている美奈を無理やり引っ張って、一階にある自分の部屋に戻った。


部屋に戻ると美奈は汚れた服のままベッドにダイブする。
8畳ほどの洋室なのでベッドが二つ並んで置いてあるが、どっちのベッドを使うとか決めてない。
僕は美奈がダイブをしたベッドを美奈が使うものだと決め、もう片方のベッドにスポーツバッグを置き、着替えを始めた。

「ねぇ、健太。お菓子ない?」
「あと1時間くらいで晩御飯だから我慢して」

ベッドの上で仰向けになった美奈が首だけ傾け、着替える僕に視線を送ってくる。
お菓子は持って来てるけど、今食べさせたらご飯が食べれなくなる。

「ぶー、ケチ」
「なんとでも言って。ご飯食べれない方が問題だから」

いつもなら手足をばたつかせそうなものだが、疲れてるせいなのか冷房のせいなのかで、そんな気はないようだ。
着替えをちゃっちゃっと済ませた僕がバッグを部屋の隅っこに置くと、今度は僕のベッドに来ようとする。

「ちょっと駄目だって! こっちは僕が使うんだから」

構ってほしくてわざとやってるのが分かっていたが、ベッドに寝転ぼうとする美奈を無理やり押し返して、
素早く大の字になって寝転ぶ。こうすれば美奈も諦めるだろう。
だが、美奈は自分のベッドに押し戻されたあと、すぐに僕に引っ付いて来ようとする。

僕はせっかく着替えたのにと思いながら寝転んでいるので押し返せず、飛び込んできた美奈を受け止める。

「えへへ~」
「着替えたら遊んであげたのに……」

僕の胸に顔を埋めた美奈に、呆れた声で言いながらポンポンと頭を叩いてやる。
子供っぽいだけあって頭を撫でられるのも好きのようだ。こうしてやると目を細めて大人しくなる。
着替えてから遊んでやると言うと、ようやく着替えだす。

子供っぽい性格通り美奈の胸はぺったんこだ。千夏先輩の胸の大きさを少し分けてあげたいが、まあそんなことは不可能だ。
同じぺったんこの僕が言う事ではないかもしれないが、隼人もぺったんこだし、おちんちんのある人は胸が大きくならないんじゃないかと半分あきらめてる。
ズボンやスカートを履かず、黄色いTシャツとパンツの格好になると、また遊んでオーラを出しながら抱きついてくる美奈。

僕にはそんな気がさらさらないが、美奈の柔らかな身体が僕の身体に密着し、自然とおちんちんが大きくなってくる。
この頃のおちんちんは言う事を聞かなくて困る。ちょっとした刺激ですぐにおちんちんが大きくなるのだ。おちんぽみるくを出してもすぐに大きくなったりするし、この歳でこうだと将来どうなるか怖くなってくる。

僕は練習で疲れていたこともあって、引き離したりせずその柔らかさを堪能する。
お肌がすべすべで、ほっぺを右手で掴むとグニーと広がり美奈の顔がにへらーとなる。美奈は遊んでもらってると思うのか、僕のほっぺを掴んで伸ばす。
これくらいでいいならいくらでも付き合ってやろう。

寝転んでいるうちにウトウトし始めると、美奈もまたウトウトし始める。
今日は朝早くに学校を出発したし、疲れた。ご飯まで仮眠をとるかな──。



目が覚めたのは館内放送でご飯の呼び出しがあったせいだった。
ベッドの隣にある小さなタンスの上にある目覚まし時計を見ると、午後6時らしい。
美奈は僕の胸の上でぐでーとなって涎を垂らしながら気持ちよさそうに寝ており、また着替えかと顔を顰める。

僕は美奈を揺さぶって起こすと、寝ぼけまなこの美奈をほっといてジャージに着替える。
宿泊施設に洗濯機があると思うけど、いきなり洗うものが増えた。この先が心配だ。

美奈にジャージのズボンを履かせると、一緒に食堂に行く。食堂にはもうすでに人が集まっていて
カウンターから料理を貰っている。セルフサービスのようで、僕と美奈は列に並ぶ。
エビフライが人気のようで僕もそれにする。美奈はハンバーグにしたようだ。
僕はどの席に座ろうかキョロキョロすると、千夏先輩が笑顔で手を振って僕と美奈を呼んでくれた。

「ちゃんと休んだ?」
「はい、ちゃんと休みました」

僕と美奈が千夏先輩のいる白いテーブルの対面に座ると、
千夏先輩はチラリと美奈の事を見て確認する。
どうやら美奈がちゃんと休んだか心配しているみたいだ。
当の本人は割り箸を開いて、すでにご飯を食べ始めてるみたいだけど。

僕と千夏先輩は顔を見合わせ、手を合わせていただきますをする。
全員で一斉に食べるわけではないので、食事の時間が来たら勝手にこっちに来て勝手に食べ終わるって感じだ。
エビフライにタルタルソースをかけて一緒にご飯を食べるとかなり美味しい。

お腹が減っていたこともあり黙々とご飯を食べていると、千夏先輩がちょっとお味噌汁を飲んだ後、話しかけてきた。

「分かってると思うけど、夜の8時からミーティングだから美奈は寝ちゃ駄目よ」

ハンバーグを幸せそうに食べながらほんわかしている美奈に千夏先輩が注意する。
確かに美奈の性格ならすぐに寝そうだ。僕がいるから大丈夫だと思うけど。
それを知ってるから千夏先輩も軽く僕に謝ってくる。

「ごめんね。美奈の世話を任せて」
「いえ、気にしないでください。慣れてるので」

箸を止めてなんでもないことのように言う。
部長になると色々大変なんだろうな。

「ありがとう、健太も何か困ったことがあったら言ってね。できるだけなんとかするから」
「はい」

一瞬おちんちんの事が頭に過ったがご飯の最中だし、自重する。
でもなんだか希望が見えて来たかも。

ウキウキしながら僕は雑談したあと、ご飯を終えた。



「7時か。お風呂どうしようかな」

ご飯を終え部屋に戻ってくると夜の7時だった。ミーティングは8時からなのでその前に入るか、終わったあとに入ることになる。
連絡事項だと、お風呂は基本的にいつ入ってもいいようだ。
ただお風呂は部屋になく、大浴場になっているらしいので、そっちに行かないと駄目らしいが。

僕はおちんちんのことを思い出し、軽く溜息をつく。
陸上部の人には胸がぺったんこなのを見られて知られているが、おちんちんだけは見せたことない。
見られたら噂になるだろうし、それを聞いたら美奈が黙っていない。だからずっと隠して着替えをしてきたわけだけど、お風呂に入ればさすがに見られる可能性が高いだろう。
ただでさえ疲れてるのに噂の的でもっと疲れるのは嫌だ。

タオルで隠すことも考えたけど、小○生の時に行った修学旅行では隠さなかったからなぁと思い出して、それを忘れる為にベッドに寝転んだ。
あんまり深く考えるのはよそう。深夜に入れば誰もいないだろうし、見られないだろう。

隣のベッドでゴロリと横になった美奈を見ながら、美奈にどうやって一人でお風呂に行かせようかと考えた。


午後8時。ミーティングの時間が来た。
眠そうな美奈を連れて会議室に入り席に座ると、暫くしてから千夏先輩が前に出てくる。

「みんな集まったわね。これからミーティングを始めるわよ。
まずは明日からの予定ね」

紙の束を持った先輩が全員に予定表を配る。
目を通してみると、午前中から結構ハードなメニューだ。
僕でもうんざりするのだから美奈ならすぐ逃げ出しそうだ。
幸いなことに美奈は予定表を見ないでボーとしている。今のうちに美奈の予定表を僕があずかろう。目を通すとロクなことにならない。
僕がそっと美奈の予定表を畳んでポケットに入れると、どこにいたのか忘れていた隼人が手をあげた。

「すいません。ちょっといいですか?」

部外者である隼人の挙手に美奈を除く全員が注目する。
元々新聞部の隼人は取材をしにきたのであって、部員ではない。だが、午前中取材もしないで何をしていたのか分からない。
まさか遊んでいたとは思わないが、隼人が何か意見を言うということは、いよいよ取材に入ったのだと全員がピンと感じたのだ。

「なんですか?」
「はい。この予定表を見させて貰ったんですが、結構ハードな練習内容ですよね」
「ええ、それが何か?」

後の席から質問する隼人に千夏先輩がピンと背筋を伸ばして答える。
凛として綺麗だ。

「いえ、練習内容には特に言う事はないんですが、うちとしては陸上部のおまんこ特集がしたいんですよね。
知ってる方もいるかもしれませんが、以前掲載されたチアガール部のおまんこ特集は好評でしてね。またそれを連載したいんですよ。
どうでしょう。練習内容を変更して皆さんのおまんこに俺のちんぽを突っ込ませておちんぽみるく出させてくれませんかね。気持ちいいし部の評判も上がるし一石二鳥ですよ」

隼人が言い終わり、千夏先輩の顔をじっと見つめると、部屋の中の空気がざわつく。
それぞれの顔に戸惑いが浮かび、判断に困っているようだ。新聞部の力を知ってる分、隼人の意見通り評判をあげることを優先していいのか、それとも大会を目指して頑張るべきかで、部員の間でも揺れているようだ。
僕は当然反対で、冗談ではないと言った感じで後ろの席の隼人を睨みつけたくなったがそれを我慢する。
もし千夏先輩が賛成しようとしたら、どんな結果になろうと反対意見を言おうと心に決め、ドキドキしながら千夏先輩の顔を見つめた。

「悪いけど、その提案は却下ね」

はっきりと千夏先輩が断る。

「理由は?」
「簡単ね。うちは大会でいい成績をとるために頑張ってるの。新聞部の都合になんか合わせれないわよ」
「……うちは厳しいですよ?」
「構わないわ。そのことが原因で悪く書いてもそれはそれでいい。私たちは記事なんかより大会結果で評判を勝ち取るわ」

おおーと声があがり、隼人は少しふてくされたように座る。

さすが千夏先輩!僕の憧れの先輩だっ!
1年の憧れの眼差しや称賛の声を浴びながら、千夏先輩はミーティングを続けた。

隼人め、いい気味だ!


ミーティングの時間が終わった。
僕は相変わらず眠そうな美奈にお風呂の用意をさせ、千夏先輩の部屋に向かう。
今日の一件で千夏先輩の株はストップ高になっており、ミーティングが終わってから皆に囲まれていた。
もしかしたら部屋に誰かいて忙しいかもと思ったが、美奈の事を良く分かってる千夏先輩にお風呂を頼むしかない。一人で行かせると不安だし、僕も一緒にとダダをこねられても困るのだ。
部屋をノックすると、千夏先輩がドアを開けて、姿を見せた。

「どうしたの? ふたりで」
「えっと、美奈をお風呂に連れていってあげてほしくて」

グイっと美奈を前面に押し出す。

「健太はもう入ったの?」
「いえ、僕はまだですけど」
「ならどうして?」

僕は言いよどむ。おちんちんを見られて変な噂になるのが恥ずかしいって言うのがなんとなく嫌だ。
言い淀んだことで何かを察したのか、千夏先輩が僕の返事を待たずに、美奈に話しかける。

「ほら、まだ寝ない。お風呂に入ってから。ちょっと用意してくるから待ってて」
「ふぁい……」

千夏先輩が用意すると言って部屋を引き返した。
ふんわりとした石鹸の匂いが鼻をくすぐったので、もしかしたらミーティング前に入ったのかもしれない。
僕は千夏先輩の優しさに感動しながら、千夏先輩が出てくるのを待った。

千夏先輩は僕に何も言わずに美奈を連れてお風呂に行った。

ありがとう千夏先輩。


















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  1. 2014/05/30(金) 00:01:00|
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