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10──保健室──

6月10日 12時32分 昼休み 屋上  近藤幸太


よく晴れた屋上で僕は遥ちゃんと一緒にいつものようにお弁当を食べていた。
だけど今日に限ってなんだか遥ちゃんの様子がおかしい……。
髪型もいつものセミロングと違い黄色のリボンで纏めたポニーテルだし、いつもはきっちりしている制服も、ところどころシワがよってヨレヨレになったりしている。

そして一番おかしいのは、その集中力。
授業で当てられても、言葉に詰まり、挙句の果てには宿題まで忘れてきたのだ。
これは親しい僕じゃなくてもおかしいと分かってしまう。
現に今も、なんだかうわのそらでふわふわしているのだ。何かあったんじゃないかと疑わない方がおかしい。

「ねぇどうしたの、はるかちゃん。ボーとして」
「えっ……、なんでもないよ」

そう言って、今日何度目になるか分からないように、お箸から卵焼きをポトリと落とす。
さっきからこの調子である。

そもそも遥ちゃんの様子がおかしくなり始めたのは昨日からだ。
昼休みまではいつもと何も変わらなかったのに、帰るころにはなぜか赤面したりボーとしてることが多くなった。

そして今もボーとしている、はるかちゃん。
さっきから問いかけても万事この調子で「なんでもないよ」と言うだけである。

「まさかまた告白でもされた?」

人気のある遥ちゃんは、よく告られたりしている。
そう思って尋ねたのだが。
「別にそんなんじゃないよ。ちょっと考え事してただけ」
と言って何事もなかったようにサンドイッチを口に運ぶ。

いったいどうしたのだろうか。
怪訝そうな目を向けても、まるで気にも留めない遥ちゃんは初めてだ……。





6月10日 16時27分 食堂付近の連絡通路  藤乃宮遥


「はぁ~、今日の私はダメダメだったなぁ……」

放課後。今日一日何事にも集中できなかった私は、部活動を終え部室に向かっていた。
原因は、もちろん昨日のことである。
あんな話を聞いてしまって逃げ出してしまったのだけど、後で冷静になってみれば、彼のことが心配になってきてしまったのだ。
そしてその事を思い悩めば悩むほど、何事にも集中できなくなり、皆に心配と色々迷惑をかけてしまった。

(私らしくないな。いつもはもっとハキハキ行動するのに…)
バドミントン部の次期主将候補でもある私が、部活動に集中できなければ、部員のみんなの練習の邪魔になってしまう。
昨日の夜、あまり眠れなかった私は、気合を入れるためにポニーテールにしてまで学校に来たのに、これでは元の木阿弥である。
結局、授業から掃除、部活動までまったくみんなの足を引っ張りまくり、あげくの果てには心配までされてしまった。

今日は、春山くんと会ってないけど、彼に会ったらなんて声をかけたらいいのかもわからない。
あんなこと言われて彼に失望してしまった私だけど、あの話が本当ならと思うと、胸が苦しい。
私、いったいどうしたらいいんだろ……。


そんなことを悩みながら歩いていると、
体育館と本館を繋ぐ連絡通路で、桐沢さんとバッタリ出会った。


「あら、遥さん、今お帰りですか」

彼女は扇子を片手に笑顔で話しかけてくる。でも私はそんな笑顔を見せる余裕がない。

「あの、演劇のことなら私は……」
「いえ、そのことならもういいですの。ワタクシ、もう遥さんのことは諦めましたわ」

いつもの勧誘か、と警戒する私に、
桐沢さんは苦笑いすると「少しここで待ってくださいね」と言って自動販売機に向かって走った。
そして帰ってきた桐沢さんの手には紙コップにはたっぷりオレンジのつぶつぶが入ったジュースがあった。

「今までのお詫びですわ、どうぞ受け取ってくださいませ」
「で、でも・・・私、」

「いいえ、これは受け取ってくださいませ。これはワタクシの多少なりの謝罪の気持ちの表れですわ。これを受け取ってくだされば多少なりともワタクシの気が晴れますので」

「そういうことなら、遠慮なく・・・。桐沢さんありがとう」

丁度喉が渇いていた私は、彼女の手からオレンジジュースを受け取り、口をつけた。

「そういえば聞きましたか? あのバスケ部のエース、春山くんが倒れて保健室に運び込まれたそうですわよ」
「……えっ」

思いもよらない人物から思いもよらぬ言葉に驚く。

「ずいぶん調子が悪そうだったみたいで、心配ですわね」
「え、ええ……」

適当に相槌するが、動揺を隠せない。

「どうしました遥さん、何やらお顔の色がすぐれませんが……」
「う、ううん、大丈夫。それより、ちょっと用事があるのを思い出したから行くね。ジュースありがとう!」

そういって私は保健室のある校舎のほうへ走るのだった。






6月10日 16時35分 保健室  藤乃宮遥


ガラガラガラガラ……

「失礼します」

ノックをした後、ガラッと音を立て保健室に入った私は、誰もいない室内に少し拍子抜けする。

(春山くんもう帰ったのかな?)
そこでひとつだけ白いカーテンが敷かれたベッドがあるのに気づき、声をかける。

「そこにいるのは春山くん?」
「えっ、遥ちゃん?」

私の問いに、春山くんの声が返ってきた。
どうやらいないと思ったのは勘違いで、春山くんはベッドで休んでいたらしい。

あわててかけよりベッドの椅子に座る。
バドミントンウェアで来たのでちょっと恥ずかしい。

「倒れたって聞いたけど、大丈夫なの?」
「うん、大丈夫だよ、ちょっとめまいがしただけだから」

力なく笑う春山くん。
なんとなく気まずくなる室内。

「ねぇ、その・・・原因ってやっぱりあれのことなの?」
「・・・・・・」

始めは言葉を濁したり、誤魔化したりしていた春山君だったが、ついに私の追及についに根負けしたように口を開いた。

「うん、そうだと思う。もう・・・ずっと白い液出してないからね。」
「……そうなんだ」

俯く私と暗い雰囲気が合わさり、より室内が暗くなる。
まさか白い液を出さないと、倒れるくらいまで調子が悪くなるとは思わなかったからだ。
私が思ってた以上にこの病気は深刻だったのだ。

だけど春山くんがポツリと言った言葉に私はさらなる衝撃を受ける。

「……このままだと、手術かな。どうしよう・・・お金かかって迷惑かけちゃうな」
「えっ・・・」
思わず顔をあげて春山くんを凝視するが、彼の顔は天井に向けたままだ。



「その。遥ちゃんズボンのほうをちょっと見てくれるかな。
もう自分じゃ手が動かせないんだ。」

暫くの沈黙の後、彼は意を決したように私に言う。
私が布団をめくってズボンを見るとズボン越しにも硬くなった股間が目に入った。

(あそこに春山君を苦しめる白い液がいっぱい入ってるんだ…)
思わず睨んでしまいそうになるが、春山くんの声が聞こえてそちらに顔を傾けた。

「どうなってる?」
「ど、どうって・・・ええと少し硬直してるかも・・・」

彼は首も動かせないようなので、私が表現を変えてなんとか状態を伝える。
少し顔が赤くなってるかも。

「そうなんだ。さっきから痛いからどうなってるんだと思ってね。」
「え、ええ!痛いならすぐに先生呼んでくるよ。待ってて!」

慌てて立ち上がり、保険医を呼んで来ようとした私を、春山くんが止めた。

「まって、先生を呼ばないで!こんなことが知れたら俺はもうこの学校に恥ずかしくていられないよ、お願いだからやめて!」

必死な願いに立ち止り、再び椅子に戻る私。
そうだった。彼はこの病気を誰も知られないように必死で我慢してきたのだ。
ここで軽々しく呼んで来たら彼はさらなる苦しみを味わうことになる。

でも彼は痛がってるし・・・

と悩む私に春山君が小さな声で私に言った。

「ちょっとズボンとパンツを下ろして見てくれないか。状態さえわかればすぐに先生を呼ばないといけないかどうかわかるから」

彼は恥ずかしいのか、目を閉じ、私にすべてを任せるといった感じで身動きひとつしない。
私もさすがに恥ずかしかったが、恥ずかしいのは春山君も同じ。

私は勇気を出してベッドに身を乗り出し、布団を捲って彼のベルトを緩める。

ズボンのボタンを外すとき、さすがに顔の温度の上昇は避けれなかったが、努めて冷静にそれをやりおえ、一気にズボンとパンツを太もも半ばまでおろした。

「…どうなってる?」
「え、ええと…、立っちゃってるかも……」

目の前に痛いほど大きくなってるおちんちんをなるべく見ないようにして言葉を途切れ途切れにしていう。
彼のおちんちんは見事なまでキノコ状になっており、先っちょに皮がなく、つるつるで赤くなってる。


「そっか……。」

それっきり言葉を発しなくなった春山くん。
どうしたのかと、彼の顔を覗き込むと、彼は何かに耐えるように目をつむり苦しそうな顔をしている。

「ど、どうしたの!大丈夫!?」

「う、うん。それよりちょっと擦ってくれる。指だけで、軽くでいいから。そうすればちょっと楽になるから。」

彼を楽にするため、自分が保健委員だということを思い出し、指だけでいいと言われたこともあって彼に従うように言葉を待つ。

「どうすればいいの?わたしやったことなくて、どうすればいいかわからないの」
「じゃ、じゃあ、人差し指と中指でおちんちんの根元から上へと、ゆっくり軽くでいいから擦るのを繰り返して、別に握らなくていいから・・・」

「こ、こう?」

私は言われた通り、人差し指と中指をくっつけ、かれのおちんちんの裏側にスーとゆっくり這わせる。

「う、ううっ!」

ますます苦しそうになる春山くん。私のやり方がまずかったのだろうか。
私は焦って、何度もスピードを変えそれを繰り返す。

「ど、どうなってる?」
「え?」

「おちんちんの状態だよ!どうなってる!?」

少し大きめな声で切羽詰ったようにして言う春山くんに、私は急いでおちんちんの状態を確かめた。

「ま、ますます固くなってきたかも! それに袋のほうがキュッーってせりあがって、ふ、膨らんできて
そ、それより、先っちょの方から何か液体が出てきたよ!!」

異様な雰囲気に飲まれ、そういうと。

「に、にぎって!」
「えっ!?」

「早く握って上下に擦って!白い液が出て楽になるかもしれないから!!」
「で、でも!」

ためらう私。だけど春山君が叫ぶ!

「お願い遥ちゃん!ここで白い液が出れば手術しなくてもいいかもしれない。手術になったらお金がいっぱいかかっちゃうよぉ!!」
「わ、わかったわ!」

勢いに押されるようにしてそのままおちんちんを握る。
その熱のあつさに驚いたが、そのままおちんちんを勢いよく上下に擦り始めた。

「ど、どう!?」

擦り始めてますます苦しそうにする春山くん。
その表情は、苦悶に満ち息が荒くなっている。

「もっと!もっとはやく!!」

言われた通り、私はおちんちんを激しく擦る!
袋はますます大きくせりあがり、おちんちんの先っちょから透明なネバネバした液が大量に出て、私の手を汚す。

「あ、あああああ!!で、でそう!!白い液がでそうだよおおお!!」

彼は叫びながら私にさらなる要求をする。

「く、咥えて!!おちんちんを早く咥えて!!もう出ちゃう!!このまま出たらベッドに白い液が飛び散ってみんなにバレちゃうよおおお!!」

さすがにそれは出来ないと一瞬手を止めたが、その瞬間、竿の部分が大きく膨らんだ。

で、でる!!
咄嗟にそう悟った私は、思わず彼のおちんちんの先っちょの上で口を大きく開けた!

どぴゅっ!!どぴゅうううううう!!びゅるるるるるううううぅぅぅぅぅぅ!!!

まるで噴水が吹き出るごとく、私の口の中に勢いよく白い液体が飛び込んでくる!
その液体は、私の喉の奥を汚し、さらには舌の上、口内をドロドロの白い色に染めていく。

「あ、ああ・・・」

春山くんが楽になったような恍惚の息を漏らし、私は言葉を発することができずに彼のおちんちんの上で大きく口を開け受け止め続ける。
その手はおちんちんからさらに白い液を絞り出すようにして上下に動いていた…。




・・・・・・・・・・・・・・

「ごめん春山くん、ちょっと汚れちゃったね……」
「いや、大丈夫だよ。目立たないところの汚れだし」

なんだか現実的じゃないようなことが終わり、私は彼に謝っていた。
私がちゃんとおちんちんを咥えなかったばっかりに、白い液が周囲にこぼれて、ズボンなどを汚してしまったのだ。

「本当に大丈夫だったよ。すぐに拭き取ったしね」

そういって私を慰めてくれる春山くん。その顔は先ほどより楽になったように見える。

「うん、ありがとう。それより春山くん、身体の方は?」
「ああ…、それはだいぶマシになったよ。ずっと溜めてたのが出たからかなり楽になったかな」
「そ、そうなんだ」

赤面する私。
先ほどの行為が思い出されたからだ。

「とりあえず、これで数日は大丈夫かな。遥ちゃん、ありがとう」


「・・・・・・」


私は赤面し、お礼を言われても俯いたままである。


「ごめんね。あんなことさせちゃって・・・それから白い液が出て気が楽になったせいか、ちょっと疲れたみたいだ。
暫く寝るね。本当にありがとう」

彼はそう一方的に言って目を閉じた。


私は、彼を救えたことにホッとすると同時に、訳も分からないような針が胸に刺さったような痛みを感じるのだった。





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  1. 2012/08/24(金) 22:33:07|
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