サファイアの街──。
ここはウールの村と違っていくつもの宿がある大きな街だ。
人通りが多いし、活気がある。街を囲む城壁まであるのだから違いが判るだろう。
何でもサファイアはこの国の街道(大動脈)の要所となってるらしく、この発展ぶりがわかる。
ここから北には王都『ルビー』東には『ポポロ』という村があるようだ。
そこそこの情報を集めると、僕は街中で大きく伸びをする。
予定より大幅に遅れて野宿し、昼前に到着してしまったが、とりあえずここまで無事来れて良かった。
新しい街なので色々と興味が尽きないが取りあえずのんびりできるだろう……。
……っと、ここまでのことを説明すると。
実はあの道を塞いでいた3人組はまだ街道を塞ぐようにたむろっており、僕らは草原から素通りした……
とはいかず、強制イベントだったのか50メートルくらい離れていたのに見つかってしまった。
僕はなんだこのクソゲーはっ!?と逃げ出したのだが、残念ながら追いつかれて戦闘になった。
3人は全員が斧持ちだったのでかなりの苦戦を予想したが、ステータスに差があったのか僕一人であっさり勝ってしまった。
それだけだ。
そう、それだけである。
戦闘については特に苦戦もしなかったし説明はいいだろう。
テンプレ戦闘なんぞ聞かされても面白くはないだろうし、むさいムキムキおっさん達との『皆、集合!大乱戦だよ♥』という青春の一コマになりそうな血涙(けつるい)飛び散る泥まみれの戦闘なんぞ説明したくない。
むしろ忘れたいのだ。
というか、僕とリフィナが無事、このサファイアに到着したのだから、それでいいではないか。
うん、それでいい。
兎に角、僕とリフィナは街の大通りを歩いて武器防具屋さんに向かう。
馬車が2台ぶんくらい通れそうな石畳の道を通って、可愛い女の子がいないか目を光らせながら街を歩く。
もっぱら武器防具屋さんはリフィナが探してる気がするが、全然気にしない。
野盗どもから奪った鉄斧3本が売れればどんな店でもいいのだ。
僕は、なんでここには僕以外の男がいるんだろうな~と思いながら、女の子のお尻を追いかけて見つけた、人の出入りが激しい武器防具店に入る。
決して女の子のお尻を追いかけて中に入ったわけではなく、純粋に斧を売りたくて入ったことを理解してほしい。
僕はカウンターで斧をまとめて1200Gで叩き売ると、店内をリフィナと一緒に見てまわる。
リフィナに何か欲しい物があるかと尋ねると、露出の少ない服と防具の前で立ち止ったので、それを却下する。
僕はリフィナにいい装備がないかと探すと、ワンランク上の青ビキニ装備があったので、それを買う。
これで防御力が強化されたし、喜んでくれるはずだ。ちょっぴり布面積が狭くなったがノープロブレムだろう。
僕は満面の笑みでうんうんと頷くと、自分自身の槍を探して店内に目を光らせる。
この槍も愛着が出てよかったのだが、中古で買ったし、そろそろ新品に変えたい。
これからは敵も強くなっていくだろうからいい物に変えたかったのだ。
僕はいくつも壁に掛けられた槍の中から、軽めの業物の鉄槍を選ぶ。
もっと高級で強そうな槍もあったのだが、数万単位だし、今のレベルで扱えるか自信がない。
8200Gという高い出費が痛かったが、かなり強化できたと満足する。
僕は店を出ると、宿を目指す。
昨日野宿の見張りで寝てないので、もうクタクタだ。大通りに面した一泊100Gほどの洒落た宿を選ぶと、金を払い2階の部屋の鍵を受け取る。
この宿は食事もついてるし温泉までついてるらしいので、リラックスできそうだ。
おっさん達との戦闘で泥まみれになった服を脱ぎ捨て僕は温泉に浸かり、野宿の疲れを癒す。
考えてみればこっちの世界で風呂に入ったのは初めてだ。
何週間ぶりの風呂だ?と思考を巡らせつつ、風呂っていいもんなんだなぁと、隣で湯船に浸かっていたリフィナを後ろから抱き寄せおっぱいを弄ぶ。
白く柔らかい乳房に指を喰いこませて、哺乳瓶乳首をグニグニと指で摘まんだり、伸ばしていたりして遊んでいると、ムクムクとちんぽが勃起してきたので、僕はリフィナを風呂のヘリに掴まらせてバックで挿入する。
昨日は旅の途中なので、セックスしていない。
リフィナの張りのいいお尻をパンパンパン!と責めながら、何度も濃厚なザーメンを子宮に飲ませてやる。
そういえば綺麗な一本スジの膣口だったのに、使い込んできたせいか陰唇がだらしなくはみだしてきた。いやらしいんだけど、なんかもったいない気分だ。
僕はそのまま風呂から上がりベッドに入ると、早めの就寝につく。
明日はいよいよ、サファイアでの活動開始だ!
きっと忙しくなるぞ。
その次の日の朝。リフィナと抱き合いながら寝た僕は目を覚ます。
おはようの一発をリフィナのおまんこにたっぷり注ぎ込むと、スッキリした気分で身支度を整え、未だにベッド上でだらしなく足を広げて、膣口からザーメンを溢れ出してる全裸のリフィナに出かける準備をするよう促す。
今日は、情報で得た南の森で狩りだ。
どうやらここに前に畑で倒したイノシシがいるらしい。
こいつを倒していけばまたレベルが上がるだろう。
念のためステータスを確認すると、リフィナのレベルが7になっている。
しかもスキルに剣:1までついてるのが生意気だ。
僕は8のままで職なしスキルなしの完全にやばい人になっており、さっきから嫌な予感が離れない。
これはそろそろやばい感じか? どうもこっちで底辺を目指しているらしい。
僕らは10分ほど掛けて森に着くと、さっそくイノシシを探す。
陽が森の中に差し込んでいるので、結構明るい感じだ。
イノシシの足跡をつけていくと、水辺の傍でイノシシ2匹を発見して緊張を高める。
(いきなり2頭か、まいったな)
一頭なら余裕で勝つ自信があるが2頭同時なら分からない。
リフィナに一頭任せてもいいが、少し不安だ。
装備を買い替えてよかったなと思いつつ、一緒に戦おうとするリフィナにここで待機するよう言うと、僕は見つからぬよう慎重に近づく。
だが森の中ではやはり獣に分があるのか、あっさり見つかってしまった。
「やっぱ無理か!」
イノシシの最大の攻撃であろう突進を避けるため、こっちから槍を構えて突っ込む。
狙うのは身体の大きい方のイノシシ。たぶんこっちのほうが強いだろう。
とにかく先制攻撃で一頭やれればラッキーだ!
僕を待ち構えるように頭を低くし、イノシシは迎撃の準備を整える。
槍と言うリーチを生かしてイノシシの攻撃範囲に入る前に槍を突き出した。
ガキンッ──!
槍が牙によって逸らされた。
前戦った時はあっさり勝った記憶があるのだが、今度はそう簡単にいかないらしい。
というか初めて苦戦しそうな予感だ。
もう一頭が唸り声をあげて突っ込んできたのを躱すと、両側から挟まれないように移動する。
絶えず2頭の動きを把握しながら戦うのは神経をすり減らす。
とはいえ、待ってたら不利だ。
再びこちらから仕掛ける。
目の前のイノシシに直線的ではなく左右にステップを踏みながら近づくと、槍を斜めから突き出す。
今度は当たった。
イノシシの身体に槍が突き刺さり、イノシシは針に掛かった魚のように暴れる。
僕は素早く槍を引き抜くと、そのまま止めとばかり槍を突き出す。が、当たらない。後ろからイノシシがまた突っ込んできて躱さないといけなかったからだ。
軽くイラっとしながら、今度は2頭を見据えて槍を構える。
複数相手にするだけでえらい違いだ。時間かかるかもしれない。
僕は左側の弱ったイノシシから仕留めるべく、左側から回り込み槍でチクチクする。
一回でやれなくてもダメージを与え続ければいずれ倒せる。
ステップを軽やかに踏みながら、リーチを生かして攻撃し続ける。
僕の攻撃を数発受けたイノシシは目に見えて弱り始め、倒れる寸前だ。
あと少し──。そうして止めとばかり最後の一撃を放つと、ようやくイノシシは倒れた。
これで後一頭。
僕はそっちのほうに向くと、なぜかイノシシは明後日の方を向いていた。
リフィナが盾を構えてイノシシと向き合っていた。
どうやら援護してくれていたらしい。
正ヒロインのような背中まで伸ばした栗色の髪を靡かせ、剣と盾を構えるリフィナは凛々しい。
これでビキニみたいな露出の多い防具をしてなければ、女騎士に見えてもおかしくないだろうに、本当に残念だ。
僕はリフィナが引きつけている間に背後から一気に襲い掛かると、イノシシの腹から胸へと突き刺すようにして槍を突出し、一突きで倒した。
ちょっと苦戦したが新しい街での最初の戦闘では上々だ。
リフィナが少し得意そうな顔でドロップ品を拾う僕の傍に来たので、ビキニをいきなりズルッとずらして乳房を鷲掴みすると、腰に手を廻して哺乳瓶乳首をちゅううぅううううぅぅぅ……と罰を与えるように強く吸い上げた。
僕の言う事に逆らいやがって。
数時間後──。
日が暮れはじめたので道具屋でイノシシが落とした角をまとめて売り払う。
効率良かったので3200Gだ。これで所持金は6300Gになったことになる。
特に怪我もなかったことから鼻歌混じりに宿に帰ろうとすると、可愛い子が結構街をうろついててムラムラしてくる。
思わず攫ってやろうかと思ったが、道を歩く甲冑姿の警備兵がいて思いとどまる。
ウールの村と違って警備兵が飛んできそうだ。
この街はよくない。
ある程度レベルを上げたら寂しい村に移動することにしよう……。
名前:佐山 亮
性別:男
年齢:16
性格:悪
レベル:9
HP:66/70
力:21
知力:11
早さ:17
体力:17
運:8
スキル
なし
名前:リフィナ
性別:女
年齢:15
性格:善
レベル:7 職業:奴隷
HP:34/38
力:7
知力:14
早さ:5
体力:7
運:7
スキル
料理:3 剣:1
親密度 ☆☆★★★
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- 2014/10/08(水) 21:53:04|
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