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モブの植木鉢小説館

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3話 男がいない

「えっ、人霊樹のある場所?」

夕食後、僕はみさきちゃんの部屋で、座布団に座りながら人霊樹の場所について訊いていた。
さっきはタイミング悪く聞けなかったけど、みさきちゃんも知ってるかもしれない。
駄目元でも訊いてみても悪くないだろう。

「この近くだと君と出会った森にもあるよ」
「ほんとに? 見に行きたいんだけど案内頼めるかな?」
「そんなの無理だよ。知ってるでしょ。人霊樹の傍は関係者以外立ち入り禁止なんだし」

どうやら予想は当たって人霊樹は木のようだ。
見に行けないのは残念だが、生命の誕生をつかさどっているなら近づけないのも仕方がないかもしれないと納得する。
考えてみれば、悪い事考えてる人が木を傷つけたり倒したらとんでもないことになるしね。

「そっか、やっぱり無理か……」
「なになに。東京では近づけたりしたの?」
「いや、そういうわけじゃないけど……」
「あー! 田舎だから見れると思ったんでしょ。ひょっとして、こっちに来た理由もそれ?」
「うーん、まあそんなとこ」

ついでにそういうことにしておく。
そのほうがいざ何かあったとき波風が立たないだろう。

「もう田舎だからって馬鹿にして」
「馬鹿にしてないから!」

笑いながら頭を掻く。

「ねぇ、東京ってどんなとこ?」
「んっ、そうだな。ごちゃごちゃしてて自然が少ないかな」
「ふーん、テレビで見た通りなんだね」
「そうだよ」

みさきちゃんは東京に憧れてるんだろうか。
ちょっと思いを馳せるような態度を見せる。

「東京に憧れてるの?」
「そうだよ、だってここと違って先進国だからね」
「えっ」

今聞き逃せないようなことを言ったが聞き間違いだろうか。
言葉を選んでもう一度聞いてみる。

「先進国が東京?」
「そりゃそうだよ、東京国が日本で一番発展してるんだから」

頭が痛くなってきた。いったいこれはどういうこと。
東京が国? 日本のなかに国?
普通なら東京は首都って言うよね。

「……東京は日本の首都じゃなくて?」
「なにそれ、どういう意味?」
「あ、えっと」

そうだ、ここは僕の知ってる日本じゃない。
おかしいとこがあるからってなんでもかんでも聞いてみていいもんじゃない。
分からないことは図書館で調べないと。

「ごめん、ちょっとしたジョーク。東京ジョークってやつね」
「もう、私をからかって」

あははと笑ってごまかす。
一歩間違えればここにもいられなくなる。もう関係ない雑談に持っていかないと。
僕はこうして雑談の聞き役を続け、夜は更けていった。



深夜……。
僕は再び艶めかしい小さな喘ぎ声で目が覚めた。
どうやら今日もみさきちゃんはひとりえっちしてる……らしい。

僕は再び目をギラギラにして感覚を研ぎ澄ます。
色々あった昨日よりかはマシ。日課のオナニーをしてないせいで下半身から突き上げるものが胸の鼓動を速めている。

(僕を誘ってるんじゃないだろうな)

冷静に考えたら、決して容姿が優れているというわけでもない僕を誘うわけないのだが、興奮し始めた僕にはそれが思いつかない。
そもそも男がいないのだから、男を誘うという発想もないだろう。

(思いきって声かけるか……)

例え男と女の交わりがなくても女同士のレズ行為ならあるかもしれない。

押し殺した喘ぎ声が大きくなるにつれて痛いほど勃起する。
暗闇の中、布団の中でモゾモゾと手を動かし、自分でちんぽを軽く扱くと、ますます我慢が出来なくなってきた。

(だ、だめだ。あの喘ぎ声を聞いてたら頭がおかしくなるっ!)

身を固くして聞いていた僕だったが、息が荒くなっていたのには気づかなかったのだろう。
突然、みさきちゃんの喘ぎ声が止み、僕に話しかけてきた。

「起きてるでしょ?」
「………」

咄嗟に声が出ず、押し黙る。

「わかってるんだからね。起きてるって」

みさきちゃんが起き上がり、目を瞑って必死に寝たふりをする僕の傍にやってくる。

「ねぇ……」

ツンツンと僕のほっぺたをつついてくる。



「……一緒にする?」

その瞬間僕の脳の血管が焼き切れたと思った!
僕は飛び上がるように布団をガバっ!と開けると、みさきちゃんの腕を掴んで強引に布団に引きずり込む。

「きゃっ!」

みさきちゃんが悲鳴をあげたが、そんなのおかまいなしだ! だって、その悲鳴はとても可愛らしく嫌がってる風じゃない。
僕は身体を横向きに横たえながら、みさきちゃんを背中から抱きかかえるようにして抱きしめ、胸に手を伸ばす。みさきちゃんの両手がそれを邪魔しようとしたが、あっさりと僕の手がみさきちゃんの手をすり抜け、夢に見たおっぱいをパジャマ越しにむにゅっと掴んだ。

(やわらかい!)

これが初めて触ったおっぱい。
パジャマ越しとはいえ、とても弾力があり、僕は夢中で揉みまくる。

「や~ん。こんなに強引なの初めて」
「ぁっ……」

そこで僕は我に返り少し冷静になる。
みさきちゃんは初めてじゃないんだ。僕と違って。

やっぱりビッチなんだと、ガッカリする僕。
最初の相手はお互い初めてが良かったのに、僕が勘違いしてただけでホントは数少ないながらも男がいたんだ。
街の人は男は知らなかったけど、例えば雄(オス)だったら知ってたかもしれない。
そういえば、僕は自分の名前もみさきちゃんたちに教えてなかった……。

ちょっとガッカリしたが、だけどそれなら遠慮することはないと思い直す。
こうなったら僕の名前を知らずに誘惑するような、このビッチ相手にやりたい放題して自己満足すればいい。

僕は頭で頷くと、さっそく行動に移す。
おっぱいを服の上から揉むに飽き足らず、生乳を求めてパジャマの隙間から手を滑りこませたのだ。

「ぁんっ!」

(や、やっぱ、生乳はいい!)

みさきちゃんの軽い抵抗を左手で抑え込み、乳首を親指と人差し指で摘まみながら根元から乳房を絞るように揉み下す僕。
これが女の子の乳首の感触なのかと、コリコリになり始めた乳首をキュッ!と押し潰すようにして乳房を手の平いっぱいで味わう。
そしておっぱいを十分堪能した僕は、みさきちゃんの肌を伝い手の平をみさきちゃんのパジャマズボンに潜り込ませると、一気にパンツの中に手を突っ込んだ!

「あっ!濡れてる!」

みさきちゃんのパンツの中に手を入れると、ぐちょちょで大洪水だった。
おまんこどころかパンツもかなり濡れてて、しかもつるつるのパイパンだ!

(さすがビッチ、もうこんなに濡れてるなんて)

僕は我慢できずに、いそいそとパジャマズボンとトランクスを脱ぎ、みさきちゃんのパンツをズボンごと右手でズルッとおろす。
そして、一度みさきちゃんのすべすべお尻を手の平で撫でた後、みさきちゃんの右足を持ち上げてゆっくりと上になった。

(よし、入れるぞ!)

布団の中でみさきちゃんの上に跨り、カエルみたいに抱きつきながら股を開かせる。
真っ暗の布団の中で、みさきちゃんが「何か熱い棒が当たってる!」って言ったが、気にせず股の中心にちんぽを捩じりこんだ!!

「あっ!!」

みさきちゃんが僕の下で仰け反り、僕はじーん!としながら、どんどん濡れそぼった肉筒の中にちんぽをズブブブブ!と進ませる。
中はぐにゅぐにゅであったかくて、しっぽりしてて最高だ。これがおまんこの締り、ビッチおまんこの締まりだっ!

「あぅぅ……なにこれぇ……」

奥まで入れ、すぐに射精しないようにゆっくり腰を振りはじめると、みさきちゃんは「な、なに入れたの?」と喉を逸らしながら喘ぐように呟く。
僕は夢中で腰を振り、みさきちゃんの口を塞ぐように唇を押し付けると、そのまま気分の高揚に任せてちんぽを一際奥まで入れた。

「んんっ!!んーー!!」

強引な射精!
外で出すとかこれっぽっちも思わない無責任射精。
欲望丸出しで、初体験は中で出したいとの思いから生まれた無責任な結果だ。

僕は小刻みに腰を振りながら一番奥深くで精を放ち、気持ち良さを最高に感受する。
みさきちゃんは僕がキスをすると、僕の首に腕をまわし熱い子種をお腹の奥で受け止め続けてくれた。



「さっきの熱い棒はなんだったの?」
「……ん?」

みさきちゃんに中出しした後、僕は隣で余韻に浸ってるみさきちゃんに、そう尋ねられた。
僕としてはなんていうか自分の口から言うのが恥ずかしかったけど、そういえば行為の最中でもそんなことを言ってたなと思いだし、
なんの気もなしに答える。

「何って……おちんちんだけど」
「おちんちん?」

首を傾げ不思議そうな顔をするみさきちゃん。
この反応はおかしい。いつもの初めて聞いたって顔だ。

「……あの棒入れられて事ないの?」
「ないよ。はじめて」
「………」

まさかセックスは初めてなのか?
さっきは経験あるみたい風だったけど……。
いや待てよ。相手が女の子だったら……。

「さっき強引にされたって言ったけど、相手は女の子だったの?」
「当たり前だよ、いったい何が相手だと思ったの」

くすくす笑いながらみさきちゃんが僕の胸に顔を寄せてくる。
僕はその答えに曖昧に笑いながら誤魔化すと、真っ暗な天井を見つめ考える。
やはりこの世界に男はいないのか。布団の中だからおちんちんのことが分からなかったみたいだけど、どうなんだろう。
みさきちゃんにちんぽを触られないよう、身体を少しずらし会話を続ける。

「入れられて痛かった?」
「ううん、痛いどころかすごく気持ち良かった。また入れてほしいな」
「ほんと!?」
「う、うん」

思わずテンションが上がった僕に、みさきちゃんが若干引き気味に答える。
危ない危ない。ここは慎重に行かないと。おちんちんの存在がばれたらどうなるか分からないぞ。
しかしどうしたらいいものか。男がいなくてびっちじゃないのは分かったが、えっちするにしたらちんぽの存在を隠せないわけだし。
うーんと顔を顰め思案する。

ここでばらして大騒ぎになるのはまずい。
みさきちゃんに内緒にしてもらえたとしても口が軽かったらアウトだ。
やはりみさきちゃんがどういう子か知ったうえで話をしたほうがいいだろう。

「みさきちゃん、今度またいれてもいい?」
「うん」

約束をすると、僕は背中を向けてパジャマを着た。
そしてそのまま寄り添うようにして寝た。


翌日の朝、僕は身体に慣れぬ重さを感じて目を覚ますと、みさきちゃんが僕の身体に抱きつくようにして全裸で寝ていた。
一瞬ムラっときてエッチしたくなったが、ちんぽの事を思いだし、なんとか思いとどまる。
みさきちゃんを起こさぬよう身体をずらして身体を起こそうとしたが、みさきちゃんが目を覚ましてしまった。

「う~ん、おはよ……」
「……おはよう」

眠そうに目を擦るみさきちゃんが反則的可愛さだ。
まさか僕にもこんな朝を迎える時が来ようとは……。
夢でも見てるのかと、僕も目を擦るがこれは現実だ。思わずみさきちゃんの頭を優しく撫でると、微笑んできたので微笑み返す。
まさに最高の朝だ。

僕は隣で着替えているみさきちゃんの方を見ないようにして、もう一度だけ携帯を確かめるがメールなど来てなかった。
今日やることは図書館に行ってこの世界を詳しく調べることだ。
着替えを終えたみさきちゃんと一緒に朝食を摂りながら、みさきちゃんとお姉さんに図書館に行くことを告げ場所を聞く。

「なになに? 図書館に行くの?」
「うん」

イチゴジャムを塗ったパンを頬張りながら、隣で食事をする制服姿のみさきちゃんに頷く。
昨日の夜の事は、席の向かいに座るおねえさんにも気づかれた様子はない。みさきちゃんの様子といい何もなかったようだ。
とはいえ、間違いなく親密度は増している。
身体の関係になってしまうと、自然と話しやすくなるんだね。

朝食を済ませると学校に行くみさきちゃんと一緒に家を出る。そしてそのままこの街にある図書館に向かう。
途中、男がいないか注意深く目を走らせたが、やっぱりいないようだ。
あとは図書館で調べれれば男がいない世界だと確信できるだろう。

図書館に着くと、さっそくこの国の歴史について調べ始める。

「どれどれ、これか……」

日本の歴史という本を見つけ、本棚の前で立ったまま目を通す。

それによると、この国はまだ統一されてない日本ということらしい。戦国時代のまま文明が発達した状態と言ったほうが分かりやすいだろうか。
三重は古くから岐阜、静岡、神奈川、東京と仲が良く、そのおかげで鉄道が通り南近畿の真珠と言われるほどの発展をして来たらしい
つまり全国各地に女王という指導者がおり、戦国の世と同じく戦いを続けていると言う事だ。

僕はそこまで読むと、ちょっとそれが信じられず、眉を顰めて本のタイトルを確かめると、本棚から別の本をとる。

だが、それも似た内容で、他に2冊ほど読んでみたが変わらない内容だ。
三重は隣国の和歌山、奈良と仲が悪く、小競り合いを続けているらしい。

僕はうーんと唸ると、溜息をつく。

今は戦国の世の中。
これからどうするかもう一つ見えない。
せっかく別の世界に来たのだから何か変わった人生を送りたいと思うのだけど。




僕は他の本を取ると、別の事を調べ始めた。











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  1. 2016/01/06(水) 21:17:48|
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