お昼。ご飯を食べに戻ることを渋る美奈を連れて寮に戻ることに決める。
釣った魚を料理してもらえるかも、と説得し、ぶつぶつ文句を言う美奈を連れて苦笑しながら帰った。
千夏先輩がいればお弁当を作ってもらって、こっちで食べても良かったが、いないのでしょうがない。
もう千夏先輩は部屋にいるだろうか。
美奈の話では用事でどっかに行ってたみたいだが、もう終わってもいい頃だ。
釣った魚を5匹持って、宿泊施設のドアをくぐると、エアコンが効いてて、脱力しそうになる。
「美奈、千夏先輩をお昼に誘ってきてくれ。僕は魚を料理してくれるか聞いてくるから」
「わかったー」
美奈が千夏先輩の部屋を目指して小走りで駆けていく。
僕は釣竿を倉庫の前に置くと、食堂に行ってみた。
「すいません、魚を釣って来たんですけど、料理してもらえませんか?」
厨房でカレーを作ってた、おばちゃんに訊いてみる。
「あら、帰ったの。どれどれ?」
スーパーの袋に入った魚を覗き込む。
「すごいじゃない。よく釣れたわね。あなたが釣ったの?」
「はい」
手放しで褒めてくれて、照れくさくなってはにかむ。
「いま、ちょっと手が離せないからもう少し待ってくれる。塩焼きにしてあげるから」
「はい!」
おばちゃんが魚の入った袋を持っていったので、僕は食堂の椅子に座ると、壁時計に視線をやった。
(11時45分か……)
昼食は12時からだからまだガランとしている。
もうちょっとしたら人が集まりだすだろう。
ぼんやりと美奈が帰ってくるのを待っていると、暫くしてから美奈がまたしても一人で現れた。
「千夏いなかったよ、他の人に聞いても知らないって」
「えっ、まだいないのか」
僕の対面の椅子を引いて座る美奈に聞き返す。
「うん、外に行ったかもしれないって」
「あ、そうか、その可能性もあるか」
僕たちのように外に出たら知らないかもしれない。自由行動といっても真面目な千夏先輩は練習してる可能性もある。
なんか練習してたら遊びに誘うの悪い気がしてきた。
「魚は?」
「今、料理してもらってるよ。塩焼きにしてくれるって」
「ほんと!? 楽しみー」
「そうだね」
千夏先輩がいないのが残念だが、それを表情に出さずに隠しておく。
美奈と他愛のない話をしていると、やがて部員がポツポツと食事のために食堂を訪れ始める。
僕は美奈と喋りながら、その中に千夏先輩がいないか探すが見当たらない。
やっぱり外に行ったのだろうか。そう思った時。千夏先輩が隼人と一緒に現れた。
ふたりは風呂上りみたいな雰囲気で、なんだかとても疲れた表情をしていた。
見れば一緒に入ってきた部員のみんなも同じように髪が濡れ、風呂上りみたいだ。
「お風呂に入ってたのかな」
僕がポツリと呟くと、美奈がそうかもと頷く。
僕たちがジーと見ていると、その視線に気づいた千夏先輩がやってきた。
「美奈、健太に迷惑かけてない?」
「かけてないよ!」
ムッとした表情で美奈が言い返す。
「ならいいけど、せっかくの休みなんだからまた喧嘩しちゃ駄目よ」
「しないって!」
何やら不機嫌になりそうだったので、僕は慌てて話題を変えた。
「千夏先輩、午前中釣りに行ってきたんですけど、釣れた魚を料理してもらってるんです。一緒にどうですか?」
「えっ、そうなの? でも今はちょっと……」
歯切れが悪そうにチラッと隼人たちの方を見る。
風呂に入っていたらしい部員達は隼人を囲んでカレーライスを楽しそうに食べている。雰囲気が明らかに変わってるのがわかる。
前は犬猿の仲だったのに。
「何か隼人とあったんですか?」
「え、どうして?」
「いや、なんか前と雰囲気が変わったなって……」
隼人たちを見つめながら、自然と声が小さくなっていく。
あんまりこの事を話題にしたくない。でも聞きたい気分だ。
「な、なんでもないよ、ちょっとトレーニングに付き合ってもらっただけ」
「トレーニング?」
美奈が興味深そうに千夏先輩の顔をみた。
「え、ええ、ちょっと早くなるための練習を思いついたから、少し実践してみたの」
「ふ~ん」
珍しく目を逸らすようにして答えた千夏先輩は、少し罰悪そうにしている。
僕がそれについて訊こうとすると、
「じゃあ、ごめん。他の皆とご飯食べる約束してるから」
と、慌てた様子で去って行ってしまった。
「なに、あれ?」
「さぁ、どうしたんだろ」
僕らを振りかえりもせず一目散で、隼人の隣に座った千夏先輩は、隼人と何事かを喋ってから他の部員がとってきてくれたらしいカレーを食べはじめる。
隼人を交え、みんなと楽しそうにお喋りしながらカレーを食べる千夏先輩は、いつもとちょっと違って見えた。
「おかしい……」
「うん」
せっかく釣った魚を塩焼きにして食べたのに、どこか満足いかずに僕らは自分たちの部屋に戻っていた。
自分のベッドに寝転びながら、千夏先輩や他の部員達の変わり様に、眉を顰める。
何かあったのは間違いないんだろうけど、急に親密度が増したみたいなので、取り残されたような変な気分になった。
「千夏、笑顔を見せてた。あいつのこと嫌ってたのに……」
「………」
そう、食事中、千夏先輩は親しげに隼人に笑いかけてた。
隣に座ってた隼人の肩になんどか自分の身体を触れさせてまでいる。
美奈の言う通り、嫌ってた風にはこれっぽっちも見えない。
「訊いてこようか?」
「んっ」
隣のベッドでうつ伏せになった美奈が足をバタバタさせながら、僕の顔を窺うように言う。
「いいよ、今、訊きに行かなくても」
「そうなの?」
「うん、謝って仲直りしたかもしれないし……」
内心で、それであれほど仲良くなったとは納得してない自分がいたが、千夏先輩は結構さっぱりした性格だし、部長として仲直りしたということを皆に知らせたかったのかもしれないと思うと、分からなくなる。
僕はせっかくの休みなんだし、こんなことで悩んで一日を潰すなんてもったいないなと思うと、気分転換をするように、美奈を誘った。
「また川に行くか?」
「うん!」
悩みなんて忘れたように元気よく頷いた美奈に、僕は苦笑するのだった。
◇
「近くに川あるらしいな。暑いし涼みに行かないか?」
「川?」
「ああ、近くに渓流があるらしいぜ」
食事を終えた隼人と千夏は、隼人の部屋で二人だけで話していた。
他の部員はそれぞれの休日を過ごすために解散し、千夏は自分でもわからぬ感情のまま一緒に過ごすことを決めていた。
隼人と肌を重ねるたびに、親密になるのが実感できる。
「でも場所知らないわよ」
「場所なら知ってる。さっき食堂のおばちゃんが川魚を焼いてたから、どこで捕れたって訊いたら場所を教えてくれた」
「そう」
私が頷くと、隼人は決まりだとばかり立ち上がった。
「いくぞ」
「……うん」
本能的になぜか隼人に逆らえず、一歩遅れてついていく。
こんな気持ちを抱いてるのは、隼人のおちんちんにおまんこを何度も掻き回されたからかもしれない。そうだとは思いたくないけど。
川に着くと、そこは青々とした木々に囲まれた、綺麗な場所だった。
ちょっと足を延ばせばこんな場所があるなんて、陸上部のみんなを連れてくるべきだったと私は後悔する。
「やっぱ、人が入らない川だと綺麗だな」
「そうね」
隼人が靴と靴下を脱ぎ、水に足を浸す。
気持ちよさそうだ。私も足をつけたくなり、裸足になって川に入る。
「泳ごうぜ」
隼人がとんでもないことを言いだし、困惑する。
「誰かに見られたらいや」
「こんなとこ誰も来ないって」
短りやりとりのあと、隼人は勝手に服を脱ぎだす。
全裸になった隼人のおちんちんは勃起してて、これから何をするのか下心が透けて見えるようだ。
「ほら、はやく脱げ。それとも俺に脱がされたいか?」
「わ、わかったわ」
これから何をされるのか分かってるのに体操服をわたしは脱ぎだす。
上から順に体操服を脱ぎ捨てると、ブラとパンツも川原に脱ぎ捨て、一糸惑わぬ姿になる。
隼人は私が全裸になると、自分の胸にギュウと私を抱き寄せ、小さな子供がお人形さんを抱えるようにして、私を小脇に抱えながら川の中を歩いて行く。
「あそこに行くぞ」
隼人が向かう先には穏やかな流れをした深みのある場所。
傍には大きな岩があり、合宿所側から見えないような陰がある。
あそこなら誰か来ても見られなさそう。
あそこで入れられちゃうんだと思ってると、胸まで水が浸かる場所で突如隼人は立ち止まる。
そして私の片足を水中で持ち上げると、バランスを崩しそうになり、慌てて隼人の首に両手をまわした私を無視して、当たり前のようにおちんちんをおまんこに突き刺した。
「あっ……」
「やっぱ大自然の中でやるトレーニングが一番だな!」
挿入と同時に私の両足の膝裏に手を入れ、腰を振りはじめた隼人。
隼人に持ち上げられて足がつかない状態で、駅弁を売るような格好にさせられおちんちんに『突き突き』される。
「千夏先輩もやっぱ外でやるトレーニングの方がいいだろ?」
「え、ええ……」
ズコズコと下から突き上げられ、わたしは隼人の提案したこのトレーニングがしたかったことにされる。
「せっかくの休日も熱心にトレーニングするんだからさすが部長だよ。まあ、俺もトレーニングに付き合わされてるんだけど」
「そ、そうね」
身体が敏感に反応し、もっと快楽を求めてくるのがおまんこを通じて分かる。
「なら俺にちゃんとお礼しないとな。トレーニングに付き合ってくれてありがとうって」
この新聞部員の巧みな言動でわたしはお礼まで強要される。
「練習につきあってくれてありがとう。せっかくの休日なのにごめんね」
「別にいいぜ。おれのちんぽも千夏の中に入ることが出来て喜んでるしな」
「そ、そう。それならよかった」
確かに私の中でズボズボ出入りしてるおちんちんはとても嬉しそうだ。
さっきから子宮口におちんちんの先っちょがノックしてきて、おまんこも喜び始めてる。
「俺さ、こうやって大自然の中、どぱぁって中に出す経験したかったんだよな。出した事ないし、千夏先輩はあるか?」
「そ、そんなの、ないわよ」
なぜかひどく侮辱された気になり、顔を真っ赤にして反論する。
「なら俺が初めてって訳だ。濃いのをドピュッピュッ!ってだしてやるから感謝しろよ」
「そ、そうね。すっごく濃いのをお願いね」
身体を上下に揺れるほどズコズコされて、喘ぐ私の代わりに子宮が答える。
なに言ってるんだろ、わたし。でも、子宮が欲しがってる……。
「よーし、きたきたきたぁ!!特濃のちんぽみるくが上がって来たぞー!!」
「はやくー!はやくぅー!」
首にからまわせる手が強く絡みつき、完全に身体を委ねて、おちんぽみるくをせがむ。
「いっけぇええええええええええええええ!!」
「あぁ、イクぅううううううううう!!」
その瞬間、私と隼人は奇しくも同時に大きく口を開け、背を逸らした。
まるでこの瞬間を長い間待ち焦がれてたように。
どぴゅ!どぴゅっ!どぴゅううぅうううううううううううううううううううぅぅぅーーー!!
放たれる特濃みるく。
共鳴するように身体を震わせながら、私たちは信じられないくらいの快楽を共有する。
おちんちんとおまんこが共同作業をするようにお仕事をし、濃いおちんぽみるくをどんどん子宮の中に運んでいくのが脳裏に描かれる。
お腹の奥にポッと光が宿ったのは気のせいだろうか?
いや、間違いない。
胎内に私と隼人が一緒になって作りだした何かが宿った。
わたしは、幸せな気持ちになりながら、続きをせがむように自分の乳房を隼人の胸に押し付け、軽く腰をゆさゆさ振って催促し、あの感覚を再びねだった。
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- 2015/12/31(木) 01:18:56|
- 小説
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