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3 <八方塞がり>

そして次の日の放課後。

僕は、昨日の早季の別れの挨拶が気になり、いきなりの性欲増大の能力行使を躊躇っていた。
そこで僕は、綺麗になった和室に座って僕を見上げる4人の前で、超能力覚醒について思いつくまま話しを続けていた。



「……つまり超能力もそれと一緒で、普段使われていないなんらかの場所に刺激を与えることによって、出せると僕は考えるわけだ。わかったかな?」

面白そうに話を聞いていた彼らに、僕は適当に説明し終えると一端言葉を止めた。


「じゃあ、結局のところどうしたらいいんだ?」
「そうよね。言いたいことは分かるんだけど、具体的にはどうしたらいいのかしら」
「そりゃあ、あれだろ。普段使われていない場所を刺激するわけだから、当然……」
「ストップ!  あんた、それ以上口を開いたら、舌を引っこ抜くからねっ!」
「おいおい、別に変なこと言うつもりはないぜ。むしろ、おまえがどんな想像をしたのか聞きたいね」
「あんたっ、私に喧嘩うってんの!?」

あれやこれやと顔を見合わせ好き勝手に話し合う部員たち。
実は僕はその方法を知っているが、それを知ったら皆はどう思うだろうか。
男子は大歓迎。女子には間違いなく拒否するの一点張りだろう。

もっとも、僕は今から能力を使って強制的に性欲を増大させて理性の壁を崩し、彼らの能力を覚醒させようとしているのだから、
ここで本当のことを言うつもりはない。
僕は、目の前で顔を突き合わせて言い争う早季と渉を見つめながら、どうしようかと考えていた。
普段から僕に噛みついてくきた早季。昨日一緒に帰って話してみれば、自分が思っていたほど悪くない奴に思える。
茶色の短い髪をなびかせ、最後に僕に「ありがとう」と言った言葉。
あれを聞いてしまってから、心が恐ろしいほど波打って揺さぶられてる。

このまま能力を行使してしまっていいのか?
僕が壬生谷さんの相手をすれば、早季は誠斗と渉を同時に相手にしなくてはならなくなる。もし早季が処女だったら、最悪の初体験になるんじゃないのか?
なにせ早季は誠斗や渉のような軽いタイプが好きじゃない。いや、そもそも僕がやろうとしていること自体が、どうなんだ?
超能力者を増やすためと言っているが、本当は自分の欲望を満たすためだけなんじゃないのか?

ドクンドクンと心音が少しずつ大きくなり、僕は壬生谷さんによってなだめられた早季の顔を盗み見る。

可愛い……。
今までの印象で、彼女をきちんと見ていなかったせいなのか、かなり可愛らしく見える。
言葉遣いもいつもと変わらないが、時折、僕をフォローするように、騒ぎ立てる男子を鎮めようとしてくれてるのが分かる。
明らかに彼女は、僕を立てようとしている。

うっ。

早季と視線があった。
途端に、早季は少しはにかんで目を逸らし顔を赤らめた。
ズキン!と胸に痛みが走る。


どうする?

和室に座った部員たちを前に僕は拳を握りしめる。


本当は日を改めて壬生谷さん、早季、僕でやればいいということは分かってるのだが、
3日もオナニーを我慢しているのでかなり苦しい。

ここまできて中止なんてとても我慢できそうにない。



ドクンドクンと心臓がこれ以上にないほど早鐘を打つ。

フーフーと胸の奥から高揚する何かが湧き上がる。



今日だけ我慢すればいいのに、それすら本能が嫌がる。



そして今良ければそれでいいという気持ちが、ついには僕の理性を押し流す。




<性欲増大発動!>


カッ!!


一瞬、目を覆わんばかりの眩しい光が全員を襲った。

「あっ!」

誰の声だったのか。
全員が人形になったように虚ろになり、次の瞬間彼女たちは僕に目もくれず、ふらふら倒れこむように
壬生谷さんは誠斗に、早季は渉の胸に飛び込んだ。

どうなってるんだ?
思いっきり僕に抱きついてくると思ったのに、まるで彼女たちには僕の姿が見えないように誠斗と渉の方に寄りかかったので驚く。
見れば、全員は既に意識を取り戻しており、誠斗は突然の出来事で動揺しながらも腕の中にいる壬生谷さんに「どうしたの?」と聞いており、
渉といえば、倒れこんできた早季を抱きとめながら、どさくさに紛れて「大丈夫?」と胸をさわりまくっている。

いったい何が起こったのか?
なぜ、僕に目もくれなかったと自問している間に、いち早く女の子たちの様子がおかしいことに気づいた渉は、大胆にも早季の赤と黒のチェック柄の制服のスカートの中に手を突っ込み、もぞもぞと動かしている。凝視すると、早季のスカートの前は上に捲れあがり、渉の右手が白いパンツの上から指でアソコをしつこくなぞっているのが見えた。
誠斗も少し落ち着いてきたのか、「大丈夫?」と言いながら壬生谷さんの背中をぽんぽんと叩いて少しでも身体に触ろうとしている。

(やばい、早く僕も混ざらないとっ!)

慌てて僕も混ざろうとしたが、どうしてかそんな気が起きない。

おかしい。
勃起しているのに、異常事態だ。

「こいつら発情してる。ぐちょぐちょに濡れてるぜ」
渉が、誠斗に目を合わせた。
誠斗が驚いた顔で目を見開くと、渉は左手で早季の肩を抱きながら、白のパンツの中に手を突っ込んで動かしている自分の姿を見せつけた。
ゴクリと生唾を飲み込む誠斗の喉。

その前で渉は強引に早季の顔を上に向け唇を奪った。

「んんーーー!!」
早季がくぐもった声をあげた。
渉が深いディープキスに移行しながら、さらに早季のパンツの中に自分の右手を突っ込んで激しい手マンを始める。
くちゅくちゅと水気のある淫らな音がひっきりなしに聞こえ「んーんー!」と喘ぐ早季、それを見てついに誠斗も彼女たちの状態を確信したようだ。
誠斗は壬生谷さんの両肩を手でがっしり掴むと、そのまま押し倒そうとする。
だけど、こんな状況になっても僕はこの宴に混ざろうという気分になれない。

なぜだっ!?

「JB!!いったいこれは、どういうことだ!!」
「どういうことって?」
僕にしか聞こえない声でJBが喋る。
「なぜだ? なぜ僕が混ざりたいと思わない!?」
「簡単だよ、君は超能力者になったんだよ。人間と交わりたいと思うわけないじゃないか」
「どういう意味だ。わけがわからないぞ」

JBをにらみつける。

「ふぅ夏雄、君はね。人間という種を超越して超能力者という別種になったんだ。君は犬や猫の交尾を見て混ざりたいと思うかい? 思わないだろう? そういうことさ」
「なっ……、なんだと」

目の前で進行していく光景、すでに誠斗と渉はズボンを脱いでちんぽを女の子に見せつけている。

壬生谷さんが僕に目もくれず誠斗に抱きついたのは、違う動物だと本能で知った上での行動なのか。

──くそっ!止めないと!!

僕は、自分が参加できないと分かって慌てる。
だが、そう思って足を踏み出そうとした瞬間、JBが僕に警告した。

「それは賢い選択じゃないね、夏雄。君は彼らに性欲増大の能力を使ったんだ。ここで止めたら彼らは欲求不満が溜まって発狂死してしまうよ。悪いこと言わない。やめたほうがいい」
「なぁ!!」

絶句する。これじゃあ、止めようがない。
こうなったら先生を呼んで、いや、だめだ。そんなことしたらこいつらが発狂死したうえ退学になっちまう。

なら……

「JB、能力解除だ! どうすればいい!」
「それは無理だよ。効果が切れるまで待つしかないね」

僕は体の力が抜けてへたり込む。
本来なら殺意を覚えるべきであろうJBに対しても、目の前の衝撃によって霧が晴れるようにかき消される。
止めたい。でも止められない。激しいジレンマに苦しみ、それでもなお、目の前の光景から目を逸らせない。
結局僕に出来るのは彼らが誰にも見つからないようJBに結界の維持をたのみ、
一刻も早くこの性欲増大の効果が消えるのを待つしかないのだ。

あ、あああ……。

すでに壬生谷さんと早季はパンツを脱がされ、仰向けに寝転がって、2人の男子におまんこを舐められている。
抵抗する気どころか進んで股を開いている状態だ。

JBが「いよいよ交尾だね。女の子たちが妊娠したら戦えなくなるからできたら妊娠しないで欲しいんだけど」と無感情な声で言っている。



十分舐め終わり、ついに彼らは自分の腰を女の子たちの股に当てた。

「いいか誠斗、一緒にせーのーでー!で入れるぞ!処女だろうとためらうな!一気に奥まで貫くんだ!」
「ちょっと待ってくれ、ここかな。ここに入れるんだな!」

渉が誠斗に指示し、誠斗が焦ったようにちんぽの先で、壬生谷さんの肉穴の入り口を探し当てる。
僕に背を向けた誠斗と渉。彼らは大きく股を開いた壬生谷さんと早季の間に身体を入れている。
男子の両側から、彼女たちの両足がにょっきり出て、足の裏がこちらに向けられる。

「いくぞっ!せーのー!」

早季の太ももに両手を置いて押さえつけてる渉の腰が大きく浮いた。
それを見て、誠斗も腰を浮かす。
浮いた瞬間にみえた2人のちんぽ。
どっちも恐ろしいほど勃起し、一本スジのおまんこの入り口の垂直になるよう、亀頭の先っちょが膣口に少しくっついている。
誠斗のほんの少しだけ皮が剥けた包茎ちんぽが壬生谷さんの少し開いたワレメに、そして渉のいかにも遊んでますと分かる真っ茶色になったヤリチンちんぽが、早季の綺麗なピンクの慎ましい一本スジに狙いが定められた。

普通なら止めるのは今しかない。
でも止めたら彼らは発狂死する。
まさに八方塞がり。どうしようもないのだ。

今までぐったりしていた早季が初めて抵抗を示すように、弱々しく膝下をバタバタさせた。壬生谷さんはピクリともしない。
2人の男が尻に力を入れ、腰を大きく振りかぶった。

そして……。


「「でっ!!」」



ずぶうぅ!!!


「ああああぁぁあぁぁーー!」
一気に貫かれた壬生谷さんと早季のおまんこ。
それは、途中の処女膜をぶち破り、一気に奥まで到達する。
ふたりが聞いたことのないような絶叫をあげて、大きな反応を示す。

壬生谷さんは、カエルのように開いた足を宙を蹴るように大きく、2度、ビクンビクンと痙攣させ、早季の足は、白い太ももから足先まで小刻みにヒクヒクと痙攣させる。

「まじかよ! 壬生谷さん処女だったんだ!これで俺も童貞そつぎょ……。うっ!!出るっ!!」

誠斗が言い終わらないうちに腰を震わして、壬生谷さんの身体に覆いかぶさって腰をへこへこさせた。
射精してるのだろう。こちらからも見える誠斗のぱんぱんに膨らんだ玉袋が、ゆっくりと脈動して小さくなっていく。
結合部からも処女の証だった赤いものが、白い液と混じってピンクに染まりトロリとお尻を伝って畳に池を作っていく。

「まったく、だらしねぇな。まぁ童貞卒業おめでとさん。そして早季ちゃん処女喪失おめでとう。今日は俺と最高の想い出を作ろうね」

誠斗とは違う、早季のおまんこを味わい尽くすようにゆっくり動き出した渉の腰。
早季はもはや何の抵抗も見せず、渉のなすがままになっている。

渉が痛みのため閉じようとしていた早季の足を掴んで強引に左右に開かせた。
渉が、早季の足首を掴んで容赦なく腰を激しく振りはじめた。
渉が、早季の制服に手をやってブラウスを剥ぎ取りはじめた。

紺の制服や赤いリボンがポイっと渉の手によって何気なく横に捨てられ、白いブラジャーが宙を舞った。

声すら出さない早季の上に覆いかぶさり、渉が「早季の乳首うめーーー!!」と叫んでる。
壬生谷さんと誠斗同様、結合部があらわになり、よく使いこまれた渉の茶色いちんぽが早季のピンクの膣口をズボズボとせわしなく出入りしている。
結合部から透明な液が飛び散り、隣のペアと違った意味で畳を汚す。

いつのまにか射精が終わったのか、誠斗がこちらを向いて口元を歪めてピースサインした。
処女の証がまとわりついたちんぽを抜いて、僕に見せつける。
壬生谷さんはぐったりしたまま股を開きっぱなしだ。
まさに悪夢の時間。
僕の想い人が目の前で他の男に処女を奪われ、しかも奪った男が口元を歪めて僕にピースする。この衝撃をなんと表現していいだろうか。
隣の早季も、処女を毎日ナンパをするような軽い男に奪われ、なすがままだ。

僕は吐き気を催し、「トイレに行ってくる!」と言い残して和室を飛び出す。

背後から、「早季いいいいぃぃぃ!! 中に出すぞおおおぉぉぉ!!」という渉の雄叫びが聞こえたが、僕は振り返らなかった。







2時間後、
事が終わって……

誰もいなくなった和室で、僕はJBに言葉を投げかけた。

「なぁ、JB。僕は、どうして勃起したりくやしいと思うんだ……。おかしいだろ。だってお前の言う通りなら僕は別の種なのに」

「それはきっと人間だったときの想い出や感情が君の身体に残ってるせいだろうね。僕としても君を能力者にしたとき、記憶までいじれないからね」

「……そっか」

「夏雄、こんなときに言うのもなんだけど、効果時間を除いて君の性欲増大の詳細な能力が分かったよ。男に対しては理性を残すだけの興奮状態に、女性に対しては、無条件で目の前の男に発情する状態にもっていけるらしい。でもこの能力は限定みたいでね。君が力を行使した相手にしか効果がない。つまり女や男だけでは意味がなく、男女揃って始めて意味のあるものとなるみたいだよ」
「………」

こんなことを今更聞いても、もうどうしようもない。
俺が女の子だけ誘って性欲増大の能力をつかっていれば、こんな悲劇が起きなかったと悔やむ部分もあるが、過去にはもう戻れないのだ。

「人間ってわからないもんだね。別種の性交に嫉妬したり落ち込んだりするなんて。まったくわけがわからないよ」
「うるせー黙ってろ、このクソ猫……」

肩を落として座り込んでいる声にはもう力がない。

「いつだってそうだ、君たち人間は……」
「だまってろって言っただろ!クソ猫!QBみたいなこといいやがって」

近くにあった、目覚まし時計をJBのほうに向けて投げる。

ガンッ!!

JBに当たらず、時計は畳でバウンドすると壁に当たって止まった。





この日、僕の脳裏には早季の儚い抵抗と、壬生谷さんの処女を奪った誠斗のにやけた面が刻まれたのだった。







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  1. 2012/10/28(日) 10:25:45|
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ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
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