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モブの植木鉢小説館

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11──逃走──

「なんだと!? それはまことか!」
「はっ! 敵は南側城壁を突破、城内に多数の敵兵が侵入しております!」

眩暈がしそうな報告に、緊迫が増す空気。
惟信に報告を伝えに来た伝令を前に、誰もが動揺を隠せないでいた。
まさか東側の前に南側が突破されるとは思ってもみなかったせいだ。

幾人かの兵が腰を引けた様子を見せ、惟信の配下が歯噛みしながら惟信に対して二の丸まで引くよう進言している。


かくゆう僕も、彩月や槍之助の安否を考えてると自然に顔が険しくなった。

長屋を出てかなり経ってるがふたりは無事だろうか。
勝手に戦ってなけりゃいいけど、あのふたりの性格からそれはあり得ないだろうしな……。

ゴウゴウと風に煽られて燃える城門が、不気味に赤い色を放ちながら、辺りを明るく照らしていた。





「こんにゃろべっ──!」
「いいから早くこっちに来て! 敵に囲まれるわよ!」

彩月と槍之助は敵兵と戦いながら城下街の中を逃げ回っていた。
ふたりが参戦したころには、敵味方入り混じっての乱戦となっており、2人、3人と倒したところまでは良かったものの、
すぐに城壁の向こう側から敵兵が次々と現れるので対処に追いつかず、仕方なしに先ほどの女足軽のように街中を逃走している。

街には既に数えきれないほどの敵兵がなだれ込んでおり、金目の物を漁ったり逃げる味方を追い立て殺したり、そして女兵士を捕まえて乱暴したりしている。


「……困ったことになったべな」
「そうよ。あんたが引き際を間違えて勝手なことするからこんなことになったんでしょ」

無人の長屋に入り込んで身を隠しながら、ヒソヒソと話すふたり。
外からは女兵士たちの悲鳴や、カシャカシャと鎧音を鳴らして歩く音、そしてドカドカと建物の戸を開ける音などが聞こえてくる。

「どうするべ?」
「ちょっとくらいは自分で考えなさいよ。ここで外に行ったらどうなるかくらい分かるでしょ?」
「うるさいべな。おらだってそれくらい分かるべ。今のはちょっとした冗談だべ」
「ほんとかしら……」

暗闇の部屋の中で交わされる緊張感の欠片もないいつも通りの会話。
とても周囲を敵兵に囲まれてるとは思えない。

「でもここでグズグズしてても仕方ないのは確かね。あっちこっち家探ししてるみたいだし」

耳を澄ませてみると、周囲の家の戸をバタン!バタン!と開け閉めしている音が近づいてくる。
明らかにここにいてはまずい。

「……仕方ないわね。隙を見てここを出るわよ。ここにいてもジリ貧だしね」
「おめぇ、さっき外に行ったらあぶねぇって言ってたじゃねえべか」
「気が変わったのよ。このままここにいたらどうなるか分かるでしょ?」
「おめぇ、おらを馬鹿にしてるべかっ!!」
「馬鹿! 声が大きい!」

今の状況を忘れて、大声で叫んだ槍之助。
彩月が慌てて槍之助の口を手で塞ごうとするが、後の祭りだ。
カシャカシャと急速に音が近づき、この長屋の戸を一気に開け放った。

──バンッ!!

「っ!?」

硬直するふたり。
身動きとれないまま、入り口を呆然と見やる。

入ってきたのは刀を持った若い鎧武者だ。

「──くっ!!」

彩月がすぐに気を取り直し、一瞬目を細めて殺気だった気配を見せたが、すぐにそれを抑える。
なぜなら開いた戸の外に、数人の島津兵が歩いているのが見えたからだ。ここでこの男と戦闘になれば、叫び声や物音であっというまに他の兵がかけつけて来るだろう。
この長屋には出入りできる入り口は一か所しかないのだ。逃げ道すらない状況でそれはさすがにまずい。
しかもこの男、
先ほど彩月が放った殺気に気がつき、油断なくこちらを見据えていることから、かなりできると見える。

「……ここで何をしておる? その女を犯すために連れてきたのか?」
「だべ?」

呆然と若武者を見ていた槍之助は、なんのことやらさっぱり分からぬよう、条件反射で頷いた。
どうやら殺気を出さなかった槍之助を味方だと思い込んでいるようだ。
若武者はドカドカと囲炉裏の傍に来ると、彩月を無遠慮にジロジロと見る。

「その女、俺に譲ってくれないか。金なら払うぞ。ほれ」

彩月が気に入ったのか、若武者は懐から紐で繋げた大量の銅銭を出すと、槍之助にそれを見せつける。
すると槍之助は、みるみるうちに目を見開いて輝かせ始めた。

まさかこの馬鹿っ!
隣の彩月が内心で慌てて、拳をそっと握りしめる。

「わかっ……ぐふっ!」

返事をしようと口を開いた槍之助に向かって、彩月が敵兵に見えないよう肘打ちをかまして言葉を封じる。

「ん? どうした、返事は?」
「い、いや、断るべ。この女はオラの戦利品だべから」

そう、それでいいのよ、彩月が言葉にならない声で槍之助を脅すようにいう。

「そうか、ならばここで見ておってもよいかな。これほど美しい少女が乱れ狂うさまを目に焼き付けておきたいのでな」

なおも諦めきれないよう鎧武者は彩月にいやらしい視線を送った。
色白で、顔立ちの整ったポニーテールの彩月は、見た目から麗しくどこぞの姫武将と間違われても不思議なくらいだ。
この男が執着するのも無理はないだろう。しかし、この若い鎧武者にここに居座られては、ここから逃げ出すチャンスがなくなってしまう。
彩月は、槍之助に目配せすると、この男を追い出すよう無言で指図する。

だが、期待するだけ無駄の槍之助が彩月の意図に気づくはずもなく、何度も目配せするものの見事に彩月の望みは裏切られてしまう。

「わかったべ、一回見るだけだべだからな」









「何考えてるのよ、 あんた!」
「黙ってるべ、こうしなきゃふたりとも生き残れないべ」

手に持っていた槍を槍之助に奪われ、床に捨てられた彩月が、棒立ちになって小さく鋭い声で槍之助を睨みつける。
この馬鹿な槍之助には、自分の合図など理解してなかった。恐らくこの男の頭には、どうにかこの場を生き残るという選択はあっても敵兵を追い出すという選択肢などなかったに違いない。
悔しい思いをしながら彩月は槍之助に前でしゃがみこまされる。
槍之助が自分の目の前でズボンと褌を脱ぐのを見ながら、いっそのこと暴れてやろうかと思ったが、そんなことをすれば傍でにやにやこちらを見ている島津兵も自分に襲い掛かってくるだろう。
もはや彩月には槍之助の言うとおりにする以外なかった。


一方その頃、槍之助はこう考えていた。それは普段から生意気な彩月をぎゃふんと懲らしめようとする考えだ。
実は島津兵がここにいていいかと聞いてきた時、槍之助もまた追い出したかったのだが、瞬間脳裏にあることが思い浮かんで、それを思いとどまったのだ。

そうだ、これを利用して、いつも自分に突っかかってくる彩月をぎゃふんと言わせて自分に逆らえないようにしようと。

彩月が現れてからは槍之助は出世で後れを取り、自分が見つけた直樹までも取られた気になって嫉妬していたのだ。

女のくせに生意気だべ!
それが槍之助の心に暗い影を落としていた。




暗闇の中、妙な緊張感が漂う室内。
島津兵がつけた囲炉裏の火だけが、薄らと室内を明るくしていた。

「さぁオラのちんぽを舐めるべ!」
「くっ……!」
知らずのうちに興奮しているのか、槍之助は声高に上から目線で彩月にいう。

───屈辱。
なんという屈辱であろうか。

生き残るためとはいえ、まさか槍之助のアレを舐めることになるなんて。

俯かせた顔を紅潮させながらも、彩月は生き残る為と自分に必死に言い聞かせ顔をあげる。
目の前には大きく勃起したちんぽが、彩月の顔の前に突き出されている。

(あとで絶対にこいつを殺す!)

心にそう誓い、彩月は槍之助のちんぽを両手でつかんだ。

(なにこれ、あつい……)

固くなった竿の部分を掴み、そう感想を漏らす彩月だが、槍之助は我慢できないのか腰を前に進めて「早く舐めるべ!」と急かす。
再びホントに殺すからと固く誓うと、彩月は震えながら小さく口を開け、ついに舌を出してゆっくりと先端を舐めた。

「うっ……!」

上から槍之助が声を漏らす。
たぶん自分の舌の感触に驚いたのだろう。
腰をぶるりと震わせた。

「いいべ、今度はちんぽ全体を舐めるんだべ」

島津兵のじっとこちらを見る視線を感じ、羞恥心を覚えながらも言われた通りに亀頭全体から竿へと舌を這わしていく。
他人から見たら自分の姿はどう見えるんだろう、と思いながら目を瞑って、ゆっくりと亀頭の溝をチロチロ舐める。

勃起した男のちんぽ。
直樹のではない男のちんぽ。

自分の前で雄々しく自己主張するのを目に入れないよう、彩月は目を瞑りながら一心不乱に舐めまわす。
唾液が槍之助のちんぽに塗りたくられ、囲炉裏の火で妖しくぬらぬらと光る。
ちんぽはさらに大きく上を向いて、陰嚢がぱんぱんに膨らんだ。

「次は口の中に入れてしゃぶるべ!早く入れるべ!!」

焦ったように、彩月のポニーテールの頭を掴むと、グイグイ唇に押し付けて無理やり口の中にいれようとする。
どうしてそんなに焦ってるのかと目を開いてみると、槍之助のちんぽの傘の部分が大きく開き、自分の目の前でみるみるうちに陰嚢がせりあがりはじめた。

(なにあれ、何が起きるの!?)

目を見開いた彩月の口の中にちんぽが無理やり突っ込まれたことで、その理由が分かった。

どぴゅどぴゅどぴゅううううぅぅぅーーー!!

自分の口内のちんぽの先っちょから暖かい液が自分の口の中に撒き散らされている。
ちんぽの竿が唇を通してぶるりと震え、何か熱いものを勢いよく袋の中から井戸の水のように汲み上げている。
口内のちんぽは、それを出してる間も口内を生き物のように動きまわり、彩月の心を混乱に陥れる。

「んんっーーー! んーーーッ!!」

槍之助は、彩月のポニーテールごと頭を掴んで、ピストン運動を繰り返す。
相当溜まっていたのだろう。コッテリとした白い液が口内に大量に吐き出され収まりきれずに、ついに彩月はゴホゴホと咽て吐き出してしまった。

「うぅ……なにこれ……」

自分の口の中から出てきた白い液体に彩月は目を凝らす。
初めてみる白い液体。ねばねばした真っ白な液体。ぷるりとしていてまるで豆腐を液体にしたようだ。

「それは子種汁よ。おなごと子を為すための必要な、な」

彩月の疑問に、これまで沈黙を保って様子を見ていた島津兵がゆっくりとこちらに近づいてくる。

そして近づいてくると自らもズボンを脱いで下半身を丸出しにした。

「こんなに早くそこの男がイってしまっては満足できないであろう? 俺も手伝ってやることにしよう」




(なんてことなの……なんであたしがこいつらのアレを舐めなきゃいけないの!?)

目の前に突き出された2本のちんぽに困惑する彩月。
汗でムアーとなっているためクサそうだ。

どうしてこうなってしまったのか。
槍之助が射精したので終わるんじゃなかったの。
ぐるぐる混乱する頭で、必死になんとかこの場を切り抜けようとする彩月だったが、それを邪魔するように島津兵のちんぽが口の中にねじ込まれる。

「何いれてるべ! オラのちんぽはまだ全然満足してないべ!」

勃起したちんぽを島津兵に見せつけながら槍之助は抗議する。

「そう、固いことを言うな。そなたが早くイってしまったせいで見ている俺も全然満足しなかったのよ。それにこの娘もそなたのような足軽のまずい子種汁より武士である俺の子種を飲みたいであろうしな」
「何言ってるべ! オラのちんぽ汁はまずくないべっ!!」
「ほう、それならこの娘に決めてもらおうではないか。どちらの子種汁が美味いかということをな」
「望むところだべ!」

簡単な挑発に乗っていきり立つ槍之助。
まさにこれは島津兵の思惑通りであろう。
このままでは、なし崩しに彩月はふたりの男に犯されてしまうことになってしまう。

(こんなことで張り合わないでよ…)
2本のチンポを舐めるという異常体験をし、
ぼんやりしそうになる意識を必死に繋ぎ止め、彩月はなるべく早くイかそうと口内のちんぽを舌で愛撫する。

もちろん急所であるチンポを彩月の前に晒すわけだから、倒すチャンスともいえるのだが、問題は敵兵の口が塞がっていないことにある。
つまり、攻撃したり握ったりして脅した場合、万が一大声を出されるとそれだけで敵兵をここへ呼びこんでしまい、彩月たちの運命は決まってしまう。
辛いことだが、彩月に残された選択は大人しく敵兵のちんぽを舐め、この男が隙を見せるのを待つしかないのだ。




「これはよいな……。見目も麗しいが、舌使いもなかなかのものだ。ますます気に入ったぞ…」
島津兵が彩月を褒めるように、優しく髪を撫でる。
彩月にその気がなくとも、男にとっては極上の快楽を与えてることになってしまい、彩月は顔を赤らめる。これではただの淫乱女だ。

目を瞑り頬を赤く染めながら大きく口を開けて、ちんぽの竿に自由にぬらぬらと通行許可を与えながら、彩月は舌を竿に絡みつかせる。
さっき体験から、男は舌による愛撫に弱いと感じたからだ。

ちゅぱちゅぱ……ちゅぷちゅぷ……ちゅる……。

薄らとした明かりのなか、頭を掴んで腰をゆっくり前後に振る男と
そんな彼の腰に合わせて、舌を使って先端を中心にこねくりまわす女。

場の空気が淫らなものに変わり、隣にいる槍之助が我慢できないように、彩月の頬に我慢汁が出ている亀頭を押し付ける。

「オラのも舐めるべ」

無言で島津兵のちんぽを吐きだし、今度は槍之助のちんぽを口内の中に迎え入れる。
どうせふたりのちんぽ汁を飲まないといけないのだから、先に槍之助のを舐めても構わない。さっきの通りだと槍之助はすぐに射精しそうとの期待を込めて。

袋に入っているであろう子種汁を出させるため、優しく左手で揉みながら、今度は自分から頭を前後に振る。顔を動かすたびに黒いポニーテルが揺れる。
まれに根元まで咥えこんでしまって、咽そうになるが、頭を振るたびにそれを身体が覚え、咽ない程度まで頬張るこができるようになる。

「あったかくて気持ちいいべ……」

槍之助が島津兵と同じように、彩月の黒い髪を撫でると。
彩月は「私、何やってるんだろう……」と、ふと思ってしまった。

だけど、ここまで来てやめるわけにはいかない。
羞恥心で頬を染めながら、顔をキツツキのように前後に振る彩月。ちゅぽちゅぱと淫らな粘音が部屋に響きわたる。
竿はますます固くなり、優しく揉んでいた子種袋がゆっくりと膨らんで弾力を増す。

上目遣いとチラリと槍之助の顔を窺うと、必死に顔を顰めて射精を我慢しているようだ。

(あと少し……)

彩月がこれまで以上に速く顔を動かそうとした瞬間、横合いからグイっとちんぽが頬に押し付けられた。

「もうよいだろう。そろそろ交代だ」

(…あと少しだったのに……)

なおも諦めきれないように口の中のツルツルの亀頭をペロリと一舐めして射精しないか少し待ったが、なんとか耐えきったようだ。
仕方なく彩月は、槍之助のちんぽを口からポン!と出すと、島津兵のちんぽの裏筋に舌を這わせた。

「許せ。2回連続で出されては、さすがの俺も頭に血が昇るでな。今回でちゃんと俺は出してやろう。おまえの口の中にたっぷりと濃い子種汁をな」

愉快そうに島津兵は笑うのを聞きながら、彩月は無言で膨らんだ陰嚢にまで舌を伸ばした。
もう、イッてくれるならどこを舐めてもいいと思ってしまってる。

彩月は、袋を少し舐めてから槍之助にしたように島津兵のちんぽを握りしめ、どうすればこの男がはやくイクのか考える。
はやくイかせてたっぷり出させれば、犯されなくて済むかもしれないと、ちんぽから伝わるぬくもりを感じながら頭を働かせる。
しかしいいアイデアが思いつかない。
こんなことをするなんて彩月も初めてなのだ。
どうすれば男が早くイクなんてこと槍之助をイかせた程度の浅い経験では分かりようがない。

あどけない顔をした美少女は、両手でマイクのように握ったチンポの先を、赤い舌先でチロチロ舐め続けて考えていた。
ところが、解決方法は意外な声で解決される。
それは槍之助のイライラした声だ。

「何をもたもたしてるべ、ちんぽなんて吸ってしまえば出しちまうだよ!」

本当なの?と上目遣いで島津兵を見上げると、少し焦ったように槍之助を睨んでいる。
どうやら槍之助の言った通り、図星らしい。
そうと分かった彩月は、そのまま大きく口を開けてぬぽっ!とちんぽを一気に根元まで咥えた!

「うっ!?」
苦しそうに呻いた島津兵。
彩月はチャンスとばかり、そのままちんぽを強く吸い上げる。

ちゅうううううううぅぅぅぅぅ……!!

「うぅっ!!」
さらに強く呻いた島津兵。だが、なかなかそれでもイかない。

「何をやってるべ! もっと頬を窄めて吸い上げなきゃイかないべ!」

こう…?

彩月は言われた通り、頬を窄める。

「そうだべ、そのままいやらしく音を立てて顔を前後に振るだべ! もちろん上目遣いで男の弱点を探すのを忘れるなべ」

半信半疑ながら、ゆっくりと彩月は顔を振る。
ぬぽぬぽと淫らな音を立て、上目遣いで男の表情を窺う。

すると、この男の弱点が分かってきた。
どうやらこの島津兵は、剥き出しの亀頭の部分を強く吸われるのが弱いらしい。

(たまには槍之助も役に立つじゃない)

自分が知らず知らずのうちに、より淫らな行為をさせられているとは気づかない彩月は、止めとばかりに亀頭の部分を強く吸い上げた!

「くっ!!出るっ!!」

どぴゅうううううううううううううぅぅぅーーー!!

射精の瞬間、島津兵は彩月の頭を強く掴んで腰を振った。
槍之助に比べて少し薄い味の液体は、口内を駆け巡り、やがて喉を通っていく。

ゴクリゴクリ……。

目を瞑った彩月は、少しためらった後それを飲み干していく。
これを飲まなきゃまたやりなおしだ。
そして十数秒の射精を終え、子種汁を一滴残らず飲み干した彩月は、少し俯いて口元を拭った。

「どうだ? 俺の子種は美味かっただろう?」

島津兵が自信たっぷりに彩月に向かって問いかける。
だが、少し味を感じた槍之助の精液のほうが、癪ではあるが濃厚で美味しかった。
やはり農村で育った凝縮の子種汁は一味違うのだろうと思う。

彩月は、問いに答えず続けて槍之助のちんぽを頬張った。
前に感じた槍之助のちんぽ汁の味を再び確かめるために。


ちゅぱちゅぱちゅぽ!ちゅぽちゅぽちゅぽ……。

膝立ちで疲れた足が少し震えながら、それでも集中してちんぽを吸い上げる彩月。
槍之助が上から色々注文をつける。

「もっと頬を窄めるべ、両側の頬のぬるぬる感がちんぽに擦れて気持ちいいんだべだからな」

これほどの美少女が、疲れからくる汗をぬぐおうともせず頑張ってるのに、槍之助はえらそうだ。
槍之助は時折、彩月の頭を掴んで自分から喉奥まで突いたり、好き勝手に楽しんでいるのだが、彩月にとってはそれは迷惑でしかない。はやくこの男もイケばいいのになかなか射精しないのだ。
ガンガン喉奥を突かれながら、彩月もちんぽを吸い上げる。
上目遣いで見る槍之助の顔は、余裕で満ちており、とてもすぐに射精するとは思えない。

(どうなってるの? さっきはすぐに出したのに……)

勃起したちんぽに口内を犯されながら、この疑問を尋ねたかったが、あいにくと口が塞がっており、とても声を出せる状況ではない。

「いいべいいべ。彩月の口はいいマンコになる素質があるべな!」

止まることのない腰の上から、槍之助の言葉が耳に入り、彩月は屈辱に身を震わせる。
しかしその屈辱も、槍之助の腰の一突きの前には砕け散りそうになってしまう。それほどちんぽというのは女にとって弱いものなのだ。

槍之助のちんぽをふやけそうになるまでしゃぶらされ、彩月はホトホトまいってしまう。
戦国の世である以上、彩月も覚悟はしていたことだったが、まさか相手に槍之助も混じってるとは想定外だ。生き残るためとはいえ、これはあまりにひどい。

唇や口内はふたりの男の我慢汁や子種汁で汚れ、口の端からは少し唾液がだらしなく垂れている。

(もぅ、なんなのよ。はやくイって……)

内心で涙目になりながら、彩月は激しい突きからバランスをとるため槍之助の尻に手をまわして顔を振った。
だが、この行為が彩月にとって思いがけない好結果をもたらす。
口の中で暴れているちんぽのカサの部分が大きく膨らみ始めたのだ。

………?

これは彩月には分からないことだが、槍之助の征服欲を満たしてしまったからである。
彩月が自分から、尻に手をまわして積極的に奉仕する。それが槍之助の欲望を刺激し、射精への道筋をつけたのだ。

「や、やばいべ、そ、そろそろ出そうだべ!」

猿のように腰をふりながら、槍之助は喉から息も絶え絶えに声を漏らす。
それを受けて、彩月も必死に顔を振る。

もはやそこにあるのは勝気な美しい少女の姿ではなく、ただの淫乱娘である。
少なくとも島津兵から見れば、彩月はちんぽが大好きな少女にしか見えない。

「あーっ! 出る出る!! またたっぷりでそうだべっ! うーーー!!」

どぴゅっ!どぴゅっ!びゅううううううううぅぅぅぅ!!

槍之助が呻き声をあげて腰を撥ねるようにして口内射精を始める
ドロリとした温かい液が口内に撒き散らされ、彩月はその感触に今更ながらに強い羞恥心を覚えながらもなんとか耐える。

「ちゃんと飲むべ。そうじゃないと味がわかんないべよ!」

彩月の喉を一突きして子種汁を飲むように槍之助は強制する。
仕方なしにゴクゴクと飲まされる彩月。
だけど、ちゃんとその間もちんぽを吸い上げている。その理由はもちろん、このまま続けて槍之助に犯されてはたまらないからだ。
袋から一滴残らずちんぽ汁を吸い出すように根元まで咥えて「ちゅうううぅぅぅ!」と強く吸う。

隣で見ていた島津兵が彩月の吸い上げる音を聞いて、興奮したようにちんぽを扱き始めた。
そうして槍之助が腰を震わして射精を終えると、待ちかねたように彩月に再び問う。

「それでどうであった? 俺の子種汁のほうが美味かったであろう?」

島津兵が自信たっぷりにいう。
自分が選ばれるとこれっぽっちも疑っていないようだ。

彩月は迷う。
すざまじい屈辱感だからだ。敵兵をさすがに選びたくない。とはいえ、槍之助を選ぶのもありえないのだ。
散々馬鹿にしてきた喧嘩友達の槍之助のちんぽが美味しかったなんて、とても彩月のプライドが許しそうにない。しかし言わなければ何が起こるか分からない為、仕方なしに口を開く。

「こっちの男のちんぽ汁が美味しかった…です……」

「なんだと!?」

怒りに顔を歪める島津兵と「当然だべ!」と胸を張る槍之助。

プライドを痛く傷つけられた島津兵は、持っていた刀を鞘にしまうと、彩月の肩を掴み圧し掛かってきた。

(今よ!)
この時を虎視眈々とねらっていた彩月が、押し倒された自分の顔の前にあった敵兵の口を素早く手で塞ぎ、身体にしがみつくと、槍之助に向かって叫ぶ!
「槍之助!」
ハッと気づいたように槍之助は、素早く槍を拾い上げると、それを敵兵の背に両手で突きたてた。

「……っ!!!」
目を見開き、声にならない叫びをあげる敵兵。
ビクンビクンと身体を震わしていたが、やがてその目から光が消え失せ、動かなくなった。

彩月は、死体となった島津兵を自分の身体からどけて立ち上がると、槍之助を睨みつける!


「あんた分かってるんでしょうね! あたしにあんなモノを舐めさせるなんてっ!!」

忘れていたように怒りが込み上げ、肩を震わせながら彩月はズイッ!と一歩踏み出す。

「ま、まつだべ! あれはおめぇを助けるために仕方なかったことだべ!」

「ならあいつを追い出せばよかったじゃない!」

槍之助に殴りにかかろうと足を踏み出した瞬間、足先にさっきの島津兵の死体が当たり、我に返る。

今はこんなことをしている場合ではない。
今すぐ逃げないと、また敵兵がやってくることになる。しかもこの死体を見られれば、先ほどのように切り抜けることはできなくなるだろう。
彩月は握りしめた拳をゆっくり開くと、大きく深呼吸して冷静になった。


「……ここから逃げるわよ。あんたをぶんなぐるのはそのあと、いいわね?」

「わ、わかったべ!」

二の句を告げさせないような彩月の鬼気迫る気迫に、槍之助は怯えたように首をガクガクと振った。


再び逃走劇を開始するふたり。

だが、彩月は気づいていなかった。
自分の縦スジから滲み出ていた愛液の存在に。








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  1. 2012/12/22(土) 22:13:54|
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