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13──思いついた策──

朝、彩月が目を覚ましたのは長屋の布団の中だった。
全裸のうえ、槍之助の腕に抱かれてである。
起き上がろうとしたところ、部屋の中に島津兵が数人、うずくまるようにしてこちらに背を向け座り込んでいたので起き上がろうとするのを慌ててやめる。
自分の裸を見て、変な気を起こされてはたまらないからだ。

「目が覚めたべか」

「……………」

返事をせずに寝たふりをする。昨日の夜の記憶がぼんやりとしていてはっきり思い出せないのだ。今、迂闊に返事しては、また昨日の繰り返しになる気がする。
だが、自分が一糸惑わぬ全裸であることから、自分が貞操を失ったのだろうと悟り、くやしさで唇を噛む。
こんなことになるのだったら強引にでもいいから直樹に迫って結ばれたかった。後悔ばかりが胸を打つ。
目から涙が溢れそうになり、彩月は必死に涙がこぼれ落ちそうになるのに耐えた。

だが、槍之助といえばそんな彩月の心境など知らずに、島津兵と気軽に会話を交わし始めた。

「……まったくおめぇにはまいるよ。昨日は5発も中出しを決めるんだもんよ」
「そりゃそうだべ、この女はオラの嫁だかんべ」

うそ……。
布団の中で、槍之助が笑いながら島津兵と話すのを聞いて、彩月は言葉にならないショックを受ける。
まさか意識が朦朧としているうちに、そんなに中出しされたとは思ってもいなかったせいだ。
朝立ちした勃起したちんぽが一発抜こうとしているのか、布団の中で彩月のおまんこに狙いを定めて近づいてくる。
彩月は寝たふりをやめて、布団の中でグイグイと手で槍之助の胸板を押して遠ざかろうとするが、昨日あれほど抱かれたせいか、腰が抜けてしまって力がはいらない。

(ぁぁ……直樹……)
彩月はそっと想い人の名を呼んだ。
汚されてしまった。あれほど中に出されたと直樹が知ってしまったら自分を受け入れてくれないだろう。
これから出世し、いずれは武将になろうとする直樹にとって、自分のような汚れた女は妻になる資格がない。戦国時代では、武将の妻になろうとする女の貞操は神聖なものだからだ。そう、彩月は自分が槍之助に力ずくでモノにされたのに気づいたのだ。

槍之助が彩月の片足のひざ裏に手を入れて彩月の股を開いた。
ちょんと膣口をつついた朝立ちしたちんぽ。それがゆっくりと膣口のびらびらを掻きわけはじめる。

ずぷぷぷぷぷ……・♥

朝立ちした固いちんぽが入ってくる。
ゆっくりとゆっくりと根元まで……。

布団に横になって向き合うふたり。
なんでもないように、当たり前のようにちんぽが入ってくる。
槍之助の表情は自信に満ちている。彩月を抱いて一皮むけたのだろう。

彩月は槍之助の腕の中で、初めて男を感じ喘いだ。








「第2射、放てっ!!」

───ヒュンヒュンヒュン!

一夜明けても城門を巡る攻防は続いていた。
僕は一睡もできずに陣頭で指揮を取り、体力精神力、共にかつてないほど消耗して倒れそうだ。

「くそっ、しつこい連中だな。いいかげん諦めろよ」

イライラから言葉遣いが乱暴になり、指示も怒鳴り声ばかりになっている。
味方の足軽も睡眠不足からくる疲労からか、目が充血し動きが鈍っている。数の上で不利なのは仕方ないが、島津の頑張りも異常なくらいだ。
このまま休みなく攻められたら、恐らくに3日目には全員ダウンし、城は落ちるだろう。

怒声と悲鳴が休むことなく木霊する城門で、僕は声を枯らしながら絶えず弓を弾くよう命じ続ける。
当たっているか分からない矢を撃ち続けるのはかなり根気がいる。命がなければ、さぼりだす者も出るだろう。
矢のストックに関しては、もともと島津の攻撃を想定してか、かなり余裕がある。矢の不足を気にする必要はまだない。

「敵の攻勢が激しすぎます。直樹殿何か策はございませんか?」

昨日の夜から僕にひっついている副官の脳筋足軽がいう。
イラついているので、昨日気にならなかった彼のキンキン声が勘にさわる。

「……今はまだ、現状維持だな。とにかく、城門上の見張り台から熱湯をぶっかけ、矢を撃ち続けることだ。ガンガン湯を沸かせ」

「そうでござりますか」

不満そうに押し黙った足軽。
僕の答えが気に入らなかったのか、軽く舌打ちしたような気がする。気のせいだと思いたい。

まぁ考えてみれば、この足軽も足軽頭という話なのだから指揮を任せられている僕に嫉妬など色々含むところがあるのかもしれない。
頭の後ろを掻きながら、僕はこの男に策でもあるのか?と訊いてみたくなる。しかし、昨日の夜みたいにとんちんかんな事を言われでもしたらリアクションに困るところだ。

城門上から残り少なくなった熱湯を、鍋を斜めにして下に落としているのを見て、なぜかバラエティ番組でも見ているみたいで笑いたくなった。


だが、それを目に入れているうちに、ある策を思いつく。

(そうだ、この策なら使えるかも……)
僕は慎重に、この策の成功確率を計算すると、隣の脳筋に顔を向け口を開く。

「金だ、金を使おう……」
「……はい?」

わけがわからぬように間抜けな声で聞き返した脳筋足軽。
僕はそれを無視して伝令を呼ぶ。

「荘介さまに伝えてくれ。銅銭でいいからたくさんの金をこちらに運ぶようにってね。あと兵も300ほど貸してくれって、これが城を守る策だと伝えてね!」







「そんなに沢山の銭をどうする気なのですか?」
千両箱みたいな箱が10ほど届けられ、中に詰まった沢山の銅貨を見て、脳筋がいう。

「それは見てのお楽しみってやつかな……」

僕は納筋には詳しい内容を語らず、詳しい説明を求めてきた荘介からの伝令だけに作戦のあらましを伝える。
ちなみに脳筋に教えなかったのは、こいつが作戦の内容を大声で指示しそうだったからだ。大声で言えば敵にも悟られので仕方がない。勿論事前に内容を大声で言うなと言い含めることもできるが、こいつは脳筋ですぐ忘れて言いそうなので無用のリスクは避けたい。伊達に脳筋代表の槍之助と付き合いは長くないということだ。

僕は脳筋に命じて、矢の補充をするよう蔵に行かせると、その間に他の足軽兵に指示を出す。
そして作戦の総仕上げとして僕自身が城門上にある見張り台に行くと、作戦を実行をするために矢を撃つことを禁止した。

「いくぞ、金を上からばらまけっ!」

僕の合図と共に、千両箱から大量の銅銭が、数人の足軽たちの手によって見張り台から敵のいる真下にばらまかれる。

「金だ……金が振ってきたぞっ!」

一人の敵兵が地面から硬貨を拾い上げて叫ぶ。
すぐにその声に反応してか、周囲の敵兵のうち、幾人かの足軽が地面に目を凝らし始める。そしてその中の一人が、一瞬戸惑いながらも地面に落ちていた銅銭を拾い集めはじめた。
そうなるとしめたもの。矢が飛んでこないものだから、すぐに他の足軽たちも我先にと地面から金をかき集めはじめる。
城門をなかなか破れない、敵から矢は飛んでこない、熱湯なども落ちてこない、すでに外は明るいの条件が当てはまった策。敵の指揮官がやめさせようとするが、そう簡単にはいかない。なにせ、こうしているあいだにも上からどんどん銅銭をばらまいてるのだ。

「金だっ! 金をよこせっ! もっと落とせ!!」

雑兵たちが狂ったように地面から金をかき集めている。そんなことをしていないのは武家の者たちだけだ。
しかし兵の大半は足軽なのだから、当然攻撃にならない。
呆然と上から落ちてくる銅銭と地面に這いつくばってお金を集める雑兵たちに視線をやるだけ。

「なにをしている!やめんか!やめんと斬る!」
敵将の一人らしき男が、後ろから近づいてくると、地面から金をかきあつめている雑兵を立たせて殴りつける。
僕はそれを見張り台から冷静に見つけると、この城にあった数少ない種子島を使って、あの男に狙いを定め撃たせた。

「……あの男だ。撃てっ!」

───パーン!!

乾いた鉄砲音と共に敵将がやられたことにより、たちまち動揺する敵兵。
及び腰になっていたところに、僕は今まで止めていた熱湯と弓を一斉にぶちまけるようにして放つよう命じる。

そして事前に荘介に借りてきた300の兵をここぞとばかり門を開けて解き放った。

「門前の敵を駆逐せよっ!!」

たちまち門前でパニックになる敵兵。混乱しているところに兵を投入したのだから当然だ。敵もまさかこちらから門を開くとは思ってもいなかっただろう。
狭い一本道から来ているのだから後ろに逃げようにも、後がつっかえて後ろの部隊も混乱する。僕が投入した立花兵300は門前にいた敵兵を散々に追い散らして討ち取るのを確認すると、僕が預かっていた兵200のうち100をも投入する。

「一本道半ばまで敵兵を追い散らせ!」

背を向けて逃げ惑う敵兵。後ろの部隊も味方が逃げてくるものだから支えきれず崩壊して後ろに下がる。
僕らは部隊を立て直すことができずに、混乱に陥る敵部隊を半ば壊滅させると、すぐさま内城門に下がらせ門を閉めた。

局地戦ではあるが大勝利だ。

それにしても深追いせずによくちゃんと帰ってきたな。立花家って脳筋ばっかりのイメージあるのに。
戻ってきた兵の顔が疲れきってたので、寝てないせいでそこまで元気がなかったのかもしれないけど……。

とにかく作戦は上手くいった。
お金はこういう使い方でも武器になる。どの時代の人間の欲望も一緒だと言うことだ。






「見事だ、直樹」

金と兵を貸してくれと言われて怪訝に思った荘介は、目の前の光景を見て、そんな呟きを漏らした。
門を開けた先には、逃げ惑う敵兵とそれを追う味方兵。
作戦のあらましは伝令から聞いていたものの、半信半疑であった為、すぐに戻ると伝えて、配下に指揮を任せこちらに出向いてきたのだ。
だが、蓋を開けてみれば、その作戦は己の懸念などなかったように見事に嵌まり決まった。足軽なら見たこともないような大金を惜しげもなく敵にばら撒き、敵の統率を乱したところで激しい攻撃を加える。
自分なら思いつきそうにもない策。直樹という男は農民出身の足軽だということだが、いったい何者なのであろうか。
訓練とはいえ、あの猛将、正則殿を倒したことといい、只者とは思えない。

「普通の足軽ではないと思っていたが、まさか、ここまでやるとは……な」

荘介は自分の体が震えていることに気づいて、槍を持つ手に力を込めると、直樹の背中を畏怖の籠った眼差しで見るのだった。



・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・



「見事だぞ、直樹」

僕が見張り台から降りると、
いつのまにかこちらの門に来ていた荘介が感心したように声を深いものにした。
万が一を考えてこちらに来ていたらしい。

嬉しいけどそっちはいいの!? 迂闊に持ち場を離れれば、惟信さまに罰せられんじゃ……。

僕の考えが伝わったのか、荘介が鷹揚に大丈夫と頷いた。

「腹心に任せておるしすぐに戻るから大丈夫だ。それにそちが門を開けて追い打ちをかけると、こちらへの攻撃も鈍ったからの」

どうやらこっちの攻撃が荘介の門を攻撃している敵にも伝わったのだろう。目に見えて攻撃が鈍ったとのことだ。

脳筋足軽といえば、僕のことを少し見直してくれたようだ。尊敬の念が伝わってくる。


「これで敵も少しは懲りただろう。慎重に攻めてくるにちがいあるまい」

荘介はそれだけ言うと、踵を返して自分の持ち場に帰っていった。

戻るときになんだか僕を見る目が変わっていたような気がしたが、今は気にせず物見に監視を強化させると、その場で兵に休憩を取らせた。
今度こそ一息つけるだろう……。












その頃、金と変わらぬ欲望のひとつ、性の営みを続けている彩月たちといえば、無言で荒い息を「はぁはぁ」と吐きながら交わり続けていた。
互いに何も言わない。言ってしまえば、この気持ちいい夢から覚めてしまい現実に引き戻されてしまう。ふたりは暗黙の了解で獣のように大胆に腰を振る。

すでに交わりはじめて半日。
4人の雑兵たちは戦場に向かったのかすでにおらず、こんなことをする必要などないのだが、彼らは止まらない。
熱気が籠り、ムアッとする布団の中で、汗と汗が、体液と体液が混ざり合い、身体さえも絡みついて交わり続ける彩月たち。

太陽も既に高く昇って、島津との戦いは激しさの一途をたどっているのだが、布団の中から出る様子はない。
戦場では、直樹が槍を片手に一睡もせず、陣頭指揮をとっているのだが、そんなことは知らぬとばかりに貪欲に快楽を貪る。
彩月の頭には、もはや戦や直樹のことなど忘れており、心は一片の雲もないような澄み切った青空だ。肌と肌が吸い付きそうなほど密着し、互いの熱を伝える。


どぴゅっぴゅうううううううぅぅぅぅぅーー!!

彩月は、朝からすでに5発も自分の中に出しているというのに、勢いの衰えない槍之助の射精に驚く。
自分を正常位で抱き、声を殺して腰をぶるぶる震わせている槍之助の体力は、衰えを知らず逞しい。自分の股はゆるゆるで、槍之助の思うがままに操られている。

(気持ちいい……交尾ってこんなに気持ち良かったんだ)

彩月は恍惚な表情を浮かべて口端から涎を零す。
おまんこがちんぽの味を覚え、自分の足が槍之助の腰に合わせて勝手に絡みついてるのだが、それを自分から外す気はない。
膣穴からは吐き出された子種が溢れ、尻を伝って敷布団の上を水たまりのようにドロリと汚していく。この布団の持ち主が帰ってきたら、何も言わずに捨ててしまうだろうというくらいの有様だ。

ぬちゃぬちゃと亀頭が自分の子宮口を勇ましくノックし、吐き出された子種汁を子宮へと押し込む。
子宮はすでに白い胤汁でタプンタプンしており、ピンクの子宮壁が真っ白になっている。これが危険日なら確実に孕んでいるだろう。

「んっうっ……」

苦しそうな吐息と共に、彩月の腹が少し膨らんだ。
槍之助が、ちんぽをこれ以上にないほど差し込み子宮を上へ押し上げたからだ。

それにしても槍之助の子種汁を出す量は異常だ。
自分のお腹が少しとはいえ、膨らんだことといい、明らかに他の男と一線を画している。
未だちんぽは硬度を保って、自分のおまんこの中で生き物のように蠢いているのだから、まだ出せるのだろう。このままだと自分のおまんこが壊れてしまうかもしれない。

(槍の助のくせに……)

彩月は喉の渇きを覚え、槍之助が自分の中に出すのを待ってから、起き上がって台所の水瓶から水を飲んだ。
その際、彩月のおまんこから白い子種がトロリと流れ落ちてきたが、いまさら羞恥心を覚えるとか、床に落ちるのを防ぐとかはしなかった。
朝から言葉を交わさず無言でいた為、何かしら槍之助に言いたいのだが、子宮はまだ疼いており身体の熱も冷めていない。自分には直樹という想い人がいたのに、槍之助と交尾を始めてからは、それがどうでもよくなり始めている。
それは女が子宮でモノを考えると言う事なのだが、それを知らぬ彩月は不思議で仕方がない。

彩月は、槍之助にいる布団に向かって歩きながら、きっと交尾が終わればまた直樹のことが好きになるに違いないと思うのだった。



結局彼らの行為が終わったのは、犬山城攻防戦が始まって3日目になることだった。









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  1. 2013/01/03(木) 16:39:14|
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ntr属性なのに超純愛ゲーをやって自己嫌悪になった男。リハビリのために小説を書いてます。
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